第五十天 脱出ッ!そして、SAYONARAッ!
「しね!大聖天ッ!」
視力5.0の正確な狙いから繰り出される、やり投げはまっすぐ竜牙に襲ってきたッ!
「ッ!!!」
竜牙は刀をすばやく抜くと、シャベリンをはじきかえしたッ!
「うぎゃああああああああああッ!」
ホウクの心臓がつらぬかれたッ!
「ひぃ」
「俺の視力は無限大だぜ」
竜牙は外にむかって、つぶやいた。
「どうしました?竜牙」
「フン・・・奴らが攻めてきたようだぜ。いくぞ」
「長居は無用ですね」
竜牙たちは部屋をとびだした。ところが、廊下から魔でいっぱいだったッ!
「全員ぶっ殺すぞッ!」
「大聖天様、わたしが道を作りますッ!」
信は刀をゆっくりと胸のまえにかまえた。刹那ッ!ももいろの花びらがまったようだッ!
「わが花弁に抱かれて眠るがいい・・・。散桜・桜吹雪ッ!」
「うぎゃああああああああああッ!」
魔たちは粉々に切り刻まれて、消滅した。
―――散桜・桜吹雪ッ!白桜流剣術の奥義が一つであるッ!
己の聖なるパワーで作った無数の花びらを舞いとばす、高等技であるッ!
相手は無数の花びらの斬撃に粉々にされて死ぬッ!
つまりは、一対多数の完成系ッ!
「なッ!・・・なんと、みやびな」
あまりの美しさに朝霧はみつめてしまった。
「いきましょう」
血なまぐさい通路を、信が走り出した。
「あれ?エレベーターは?」
階段を降りようとする三人に明江が言った。
「明江さん、こういうときは階段ですよ」
と、朝霧はやさしく言った。っていうか、ここが七階だから、階段はマジだるいのである。
階段にもたくさんの魔がいた。
「ちッ!まるで、巨大な化け物のはらわただぜッ!」
竜牙たちは高速で魔たちをぶち殺していく。明江もあわてて、スリングショットをかまえて、撃つ。マジカオスなムード
ホテルのカウンターに10万円をばらまいて、魔を斬るッ!
外に出ても、魔を斬るッ!
「クレセントサイドストラッシュッ!!!」
出たッ!朝霧の連続必殺攻撃だッ!
これはこれで、魔は血しぶきをあげて瞬滅される。
「早くッ!サブウェイへッ!」
「フン・・・言われるまでもねぇッ!」
改札で切符を買って、電車にのりこんだ。人々はマジで半狂乱なので、地下鉄なんか乗っていなかった。だから、車内はすいていて、ほっと一安心だった
だがしかしッ!
ぼぉ~んッ!と爆発したら、後部の電車が後ろの闇に消えてッたッ!
「フハハハハハ!見つけたぞッ!大聖天ッ!魔都の重爪ッ!タイガ様がその首もらってくれようぞッ!」
獣のタイガが電車のなかにとびこんできやがったッ!
「フッフッフ・・・あなたごとき、大聖天様が出るまでもありませんよ」
「なにィッ!?・・・よかろう。貴様から消し炭にしてやるわッ!タイガーバーストファイアーッ!」
タイガの口からすさまじい炎がとびだした。
「フハハハハハ!岩をも溶かす豪炎に焼かれて、消し炭になるがいいッ!」
「ハァッ!」
「うぎゃああああああああああッ!」
タイガが消し炭になった。
炎は信の剣の風圧で跳ね返されたのだッ!!!
信は金若との戦いで本当に強くなったッ!タイガなど敵ではないッ!
「虎というより、猫でしたね」
勝利ポーズもやっぱりクールである
地下鉄は駅について、竜牙たちは階段をのぼった。大きな駅だッ!特急がそこにはあるッ!
だがしかしッ!あふれる魔たち。この町から逃す気はだんじてないッ!
「きりがねぇぜッ!」
「ウッフッフ・・・ならば、このわたしが終わらせてさしあげましょうッ!わたしは魔都の・・・うぎゃああああああああああッ!」
「さっさと殺しにきなさい」
魔都のなにかは、朝霧に背中から刺し貫かれていたッ!クレセントバックスラッシュは超速なのであるッ!
改札を抜け、竜牙達は魔をぐいぐいと殺しながらおしていった。完全に無敵ッ!
「あッ・・・」
明江は正面の魔たちに声をあげた。むらがる魔たちのさきに、ババアがいたッ!
明江を敵に売った、悪の張本人ッ!許せないッ!
ギリリッと明江は石をひきしぼった。魔は悪ッ!ためらわずに撃つッ!
白い聖なる光線が、ババアへととんだ。ババアはへらへらとちゃらいほほえみで、それをよけようともしなかった。
そして、貫かれて粉々になったッ!
「明江さん、すばらしいッ!」
朝霧が血しぶきにまみれながら、歓喜の声をあげた。竜牙も薄笑みをうかべ、明江をほめたたたえる空気だった。これでよかったのだろうか?明江は殺してから思った。いや、良かったのだろう。
「乗り込むぞッ!」
竜牙に続いて、特急にのりこんだ。扉がぷしゅーとしまった。バンバンたたくキモイのがいるが、これで一安心であるッ!
と、思いきや、電車が進まねぇ
「まさかッ!」
竜牙は窓をぶち破って、電車の上を走って行った。進行方向の線路に、魔がうじゃうじゃ邪魔してるッ!どんだけ出したくないんだ!
竜牙は運転席の窓をたたいた。
「俺が掃除してやるぜッ!」
竜牙は立ち上がって、剣を抜いたッ!
「ラストシャイニングッ!」
刹那の閃光は、魔をきれいさっぱり神隠しッ!
安心して電車は走り出した。




