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第三十一天 逃げられた

 港にはダークな闇だけがのこった。

 斬り伏せられた魔と人間のおそましい惨状。


―――これが・・・戦争


「おい、おっさん。・・・いいもん見せてくれんじゃねぇか」

 竜牙はしんとした空間に声をひびかせた。

 ドラムかんのかげからこっそりでてきて

「フォフォ・・・満足していただけて光栄ですぞ。しかし、大聖天様ともあろうお方が逃げられるとは思いませんでした・・・」

 刹那、殺気に世界がつつまれた。八雲は殺されるッ

「すいませんしたぁ~ッ!」

 この時の八雲はマジで空気読めてなかった。

「・・・で?あいつはどこへ逃げやがったんだ?さっさと追うぞ」

 としかし、竜牙は怒りをおさめた。めずらしい。いや、逃げられたのが悔しかったのだろうね

「いや、無理でしょう。奴は深海です。そして沖にでたに違いありません」

「やつらの野望とは?!」

 朝霧が聞いた。

「はてさて・・・わしにははかりしれません。たぶん、魔をこの国に連れてきまくることじゃないかと」

「なにッ!?つまりは密航作戦ッ!?それではこの国が魔であふれかってしまう!待っているのは死ッ!」

 魔というのはこれほどやる気があるやつらなのかッと、世界は思っている以上に黒く非情すぎるとッ

「最近ヤル気だしてきましたね。奴らには奴らの都合があるのでしょ」

「フン・・・おれはぶっ殺すだけだ」

 竜牙は刀をおさめた。


 さささっとくさっぱらを風が吹き抜けていく音がしたかとおもうと、白い服の忍者がいつのまにかいっぱいきてた。

「ッ!?!?!?!??」

 朝霧はみがまえた。

「ご安心を。わしの部下の白鴉隊です。派手にやった後始末ですわ」

「スイーパーかっ!」

 白鴉の方たちはめちゃくちゃ意欲にあふれて死体をかたづけていく。マジ職人芸だった。

「へぇ・・・。ま、奴らの行方は我々がきっちり探しときます」

「期限は明日までだ」


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