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第三十天 激突ッ!

 みなとは、邪臭と腐臭と死臭と血臭でヤバかったッ!


「人間のゲロの臭いがするぞおおおおおおおおおッ!」

 金若はくるりとこっち見た。

「ちっ!」

 竜牙は刀をぬいて、飛び出したッ!

 金若が指でさしずすると、漁村の人が群がってきたッ!

「どけぇっ!」

「だめぇっ!竜牙殺しちゃダメ!人間なのよっ!」

 人間の中には人間の形をした魔もまざっていた。だが、人間たちは気づかない。っていうか、目がやばくなっていて、完全に人形だった。

「邪魔する奴はぶった切るッ!」

 と言われて、やめる奴はいない。なんせ操られてるんだ。とんできた人間を竜牙はようしゃなくぶったぎった。

「うぎゃあああああああああああッ!」

 朝霧たちも続いた。しかし速い速い。竜牙の作った道を歩いていくだけで、どんどん道は先へとのびていく。

「ハァァァァァッ!」

 竜牙はとびあがって、金若にきりかかった。

「なぬぅっ!」

 とあせって、金若は後ろに下がった。さらにつめるつめる。だがよける。

「ちょこまかと逃げ足のはええやろうだな」

「ウフフフ・・・大聖天・・・まさかキサマに出くわすとはな」

「ハッ!朝霧ッ!今のうちにでっけぇのをぶっ殺しちまいなッ!」

「はいっ!」

 朝霧は刀をふりあげてとびかかったッ!夜空の月光に刀がきらりと暗めいたッ!

「ウフフフ・・・そうは簡単にやらせるとお思いかッ!」


 朝霧の刀がエビルフィッシュに食い込むと思いきや、斬光がとびちったッ!

「なにッ!」

「ぐふふっ!」

 朝霧は思わずとびのいた。めちゃくちゃビビったのだ

「どうした?こいつを殺るんじゃなかったのか?」

「この声!」

 朝霧のどうようはさらにアップだ。なぜならこいつは殺したはずだったッ!そう!影取三条その人だったッ!

「バカなッ!貴様は殺したはずっ!」

「地獄の底から舞い戻ってきたのよッ!」

 地獄にも嫌われる男ッ!影取三条ッ!こいつはヤバい。


「ちっ!」

 あせったのは竜牙だった。エビルフィッシュをたたけないッ!

「おやおや、よそ見はいけませんねぇ」

「おっと!」

 金若が指をのばしてきたっ!五本の刃のような細い指を竜牙はするりとよけた。竜牙の方が格は上ッ!しかし、無視してエビルフィッシュを倒せるほど甘い相手ではないッ!絶妙なバランスだった。

「ちくしょッ!」

「ほらほら、どうしました?さっさと殺るんじゃなかったんですか?」

 心があせってる竜牙の心の隙をつくように、指をびんびん飛ばす金若。どうするッ!?どうする竜牙ッ!

 しかし、とつぜんのすんだ音にはっと我にかえった。バカなッ!おれはよけたはずっ!

「大聖天様ッ!ここはわたしがひきうけましょう。はやくエビルフィッシュをッ!」

 北王路流水が爪を受け止め、桃色に輝いていたッ!信はしっかりふんばってその強敵の一撃をなんとかしのいだのであるッ!しかし、チビっていた。

「まかせたっ!生きろよッ!」

「はいっ!」

 竜牙は背をむけた。あとはエビルフィッシュに一直線ッ!

 漁民がむらがってきたッ!竜牙は無慈悲な斬激だっ!

「だめぇッ!殺しちゃだめっ!」

 そんなときにまさかの明江がとびこんできたッ!

「どけッ!邪魔だ!」

 と、明江をぶっとばして、漁民どもをぶっ殺した。

「うぎゃあああああああああああッ!」

 速攻でとびあがって、刀をかまえるっ

「ラストシャイニングッ!」

 でたッ!竜牙の必殺技だっ!闇夜に閃光がほどばしるっ!すさまじい白い閃光ッ!

 しかし、ご期待の悲鳴は聞こえなかったッ!

「なにッ!?消えた!」

 朝霧はふりかえってまでビビった。

「ちげぇっ!俺の必殺技は絶対だ!よけられるわけがねぇ!海にもぐりやがったんだッ!」

「ウフフフ・・・残念でしたね~」

 金若はわらった。

「おのれっ!」

 信はきりかかった。攻撃があたったッ!しかし、刃が通らないッ!

「ウフフフ・・・今、なにかしましたか?」

「な・・・に?」

 レベルが違いすぎるッ!さきほどの防御は奇跡だったッ!


「影取ッ!いきますよ。あなた方を歓迎したい気はあるんだけど、我々には野望があるのでね。今日のところはこれで失礼しますよッ」

 しかし、影取は帰りたくなかった。朝霧を必ずぶっ殺すッ!その思いしかなかった。

「影取ッ!」

「ハッ!・・・いいか、必ずおめぇをぶっ殺してやるッ!首をあらってまっていろっ!」

 影取はしゅっと消えたッ!忍者のような奴だ

「待てッ!」

 信は金若をにらみつけた

「これほどの力の差を感じて、まだやる気があるとか、しゅしょうな心がけだが、あなたのようなザコを相手にしているひまがないのです。暇なときいつでも殺してあげますよ。愚かな人間。ウフフフ・・・」

 金若はすぅっと闇にとけた。

「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

 信は絶望した。



ちょっと絶望感をアップさせました。


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