第二十三天 強烈ッ!見下半次郎ッ!
信が後ろを取ったつもりが後ろを取られてた。
横に回り込んだが、逆に回り込まれてた!
切り会いをはじめたものの、攻撃がミスってばかりだった。
「どうした若僧!これで終わりか?」
「馬鹿なッ!攻撃が当たらないッ!」
信はすごい息があがった。
「貴様の攻撃は遅い。おれが速いそれだけのことだ。ガハハハハハ!」
「ちがう!千人切ったから疲れてるだけだッ!」
「いや、てめぇがおせぇ」
「なッ!」
竜牙にも言われて、ショックだった
「竜牙ッ!ひどいじゃない。少しはがんばれって言ってあげてよ」
「うるせぇ殺すぞ」
「いや、お嬢さんありがとう。大聖天様が言うのであれば、それが真実なのでしょう。そう、それが真実」
信は息を整えた。
「どうした?また負けを認めんのか?ハハハ!」
竜牙は過去のことをほじくりかえしてくる。意地の悪い奴
「いえいえ。まだまだ」
「だが、貴様はおれに攻撃を当てられない!死ぬだけだぞ?!おれはいくつもの小聖天をほうむってきた。俺は中魔人クラスだぞッ!」
中魔人クラスとは、中聖天と同等の力を持つ連中である。人間にはまずなしえないパワーである。しかしそんな人間がここにいる。彼はレアなのだ。カードで言ったら★7つくらいだろう。
「フッフッフ、あなたが中魔人クラス?ご冗談を。わたしの知ってる中魔人はもっと強いですよ」
だが信は否認した。人間で中魔人とかありえないのだ。
「なにぃぃぃぃぃッ?!」
「見せてあげましょう。私の本当の力を。白桜流剣術をね」
「ホゥ・・・よくよく見れば、その刀は北王路流水ッ!貴様、白桜流の使い手であったかッ!ちょうどいい。全部見せてみよッ!そのうえで貴様を叩き潰し、このまま白桜寺にのりこんで皆殺しにしてくれるわッ!」
「・・・宣言しておきましょう。そのうぬぼれがあなたを殺すと」
「うぬぼれだとぅ!?」
「いきますよッ!ハァァァァッ!」
信は切りかかった。しかし、あっさりうけられた
「ハッ?どうした若僧。遅すぎるぞ。さっきの調子はハッタリか?」
信は黙って切りかかる。半次郎は退屈そうにその斬撃をよけている。
ミスミスミスミス・・・
攻撃がまったくあたらない
「竜牙どうしよう?攻撃がまったくあたらない。彼、疲れてるのよ」
あたらない、だが攻撃をやめない。
竜牙はそれを見て
「いや、あいつの勝ちだ」
半次郎はよゆうだった。しかしそうと見えて
「おおぅおぅおぅ?!」
と調子がくるってきた。そしてついに、
「ぐぉぉぉぉぉぉッ!」
信に腹を突かれた。
うずくまる半次郎。
「な・・・なぜだ。この俺が貴様・・・なんぞに・・・」
「ですから言ったでしょう。うぬぼれがあなたを殺す、と」
信は見下ろしていった。
「やったッ!勝った」
明江はとびはねた。
「なにがどうなったの?」
「フッ。あいつは恐ろしい魔剣にひっかかっちまったのさ」
「桜華・河桜ッ!流るる河はとどまることを知らず・・・。あなたはわたしの剣術をすべて見るといった時点で負けが決まっていたのですよ」
「ぐぬぅッ」
―――桜華・河桜ッ!ずっと同じ攻撃をくりかえすと、そのうち相手はわけがわからなくなってしぬ。みなさんは階段をおりていて、だんだんわけがわからなくなってつまずくという経験があるはずだ。その原理を利用した必殺剣だッ!
「なんという恐ろしい殺人技」
「フッフッフ。さよなら」
「うぎゃああああああああああッ!」
倒れた半次郎は首をとばされてしんだ
とびちる血しぶきに明江の目がさめた。
「アッ!殺したッ!」
人が人を殺してはいけない。なのに信はそのおきてを破った。それは許されざる大罪。
「なんで?なんで、殺したのよッ!いい人で、かっこよかったのに!」
「え?」
とびかかる明江に信は困った。
「ちっ!」
「みなさんっ!大丈夫ですか?!」
そこへ朝霧が扉をばんとあけてはいってきた。
「おせぇよ」
「ハッ!すいません」
「・・・いくぞ」
「え?なんかやりあってますよ?」
「ほっとけ」
竜牙は歩き出した
―――かくて、怨霊寺本坊は滅んだ。
怨霊寺編が終了です
やったぜ!




