第二十一天 怨霊寺本坊で本気出す
一方そのころ、竜牙と信は西へ西へとはしっていた。
「ハハハ!おまえのウソがあざやかすぎたぜ。おれもだまされるかと思ったぜ」
「大聖天様も、なかなかの芝居でしたよ。フッフッフ」
と、ほめあいをしながら、市街を走り抜ける。車までおいこした。超疾走だ。
怨霊寺に攻め込むためのポーションとかのアイテム買い込み、と見せかけてもう攻め込むところだった。明江を朝霧に任せて、二人が本気をだす。というのが作戦だったのだッ!だからもう攻め込むッ!!!
「見えてきましたッ!あそこです」
「ホゥ!」
山の上の寺が怨霊寺本坊だった。5000段の階段を一気にかけあがった。ドカンと扉をけりあげた。
「たのも~!」
ザザザザザンっと、黒服の禿たちがまわりをかこんだ。実に手際がいい。
「ガハハハハハ!白桜寺の若僧よ。二人で殴り込みとは良い度胸だなぁ?」
「いやぁ、それほどでもありません」
「そのつれがめちゃ強いのかなぁ?うん?」
「まあ、大聖天といったところです」
「なにッ?!大聖天!?」
でっかい禿がびっくりした。
「彼の名は見下半次郎・・・。こいつらの頭です」
「全員ツルツルでどいつだかわかんね~よ」
「あなどってはいけませんッ!大聖天。怨霊寺僧17000人を従える大僧正。なかなかの使い手です」
「ま、ザコの中にザコがいるだけだろ?敵じゃない」
「ホゥ・・・この聖天様とやらはずいぶんといせいがいいじゃねぇか」
「ああん?人間のぶんざいでちょうしこいてんじゃねぇよ。だが、邪臭はびんびんだぜ!」
「まあまあ、ゆっくりしておくんなせぇよ。まずは三段茶菓子でも」
だだだだんと坊主が庭に降りてきた
「しねぇぇぇぇっ!」
大声で叫びながらつっこんできた。
「はん?ザコめが」
竜牙はよゆうだ。しかしすんぜんまで来たとたん、なんとッ!縦に分身した。三人に増えたッ!こともあろうにこれはヤバい
「こざかしいわッ!」
「うぎゃあああああああああッ!」
竜牙は刀を切り上げた。三匹は串刺しになって死んだ。
「茶菓子はいらねぇぜッ!」
と死体をなげかえした。
「なかなかやるようだな。だがあと16977人ッ!倒せるかなッ!」
「わたしも助太刀しましょう」
信も刀をぬいた。桃色の美しい刀だ。
「どこまでやれるか、見ものじゃのぅ・・・ガハハハハハ!」
一方そのころ、明江はパフェを食っていた。
ガツガツむさぼり食うのは、ヤバかった。朝霧はマジで地獄を見るような目でおそれた。
「ぷはぁ~!食った食った~!」
とガラス瓶の底のクリームをさがしもとめてスプーンがカシャカシャしてる、マジでこわい
「すごいですね。っつか、瓶の底がわたしにあたりそうでそれもこわい」
「あ、ごめんね」
どんと瓶をおいた。
「おなかいっぱいになりました?」
「う~ん、まだもう一杯いけるかな」
「化け物がッ!」
朝霧はとりみだした
「あッ!うッ!うぐおおぉぉぉぉほぉぉぉぉッ!」
「どうしました?」
「ウ〇コがうまれそうッ!」
「一人で食べるからそうなるんですよ」
朝霧はあきれた。マスターまであきれた。
「トイレいって狂う」
「はい」
「マスター!トイレ!」
「はい、こちらにございます」
明江はトイレへダッシュした。扉に手をかけるすんぜんでぴたりと止まった。
「うん?」
と朝霧は見た。まさかッ!もらしてしまったのか!?
「朝霧ぃ。あなたっていい人ね」
明江はふりかえって笑顔だった。それは白くかがやく天使のほほえみだった。




