第十九天 ショッピング作戦
しかし翌朝の竜牙はめちゃくちゃ機嫌がよかった。
「ねぇねぇ、竜牙ぁ。せっかく都に来たし、買い物でもしていかない?」
「ああん?いくに決まってんだろ。なにがうまいんだ?朝霧」
「へっ!?・・・え、ええ。なんでしょう?みたらし団子?」
朝霧はなんて言っていいか困った。つか、適当なことを言っちまった。ヤベェ
朝霧や竜牙は戦うことしか知らない・・・
「お買い物ですか?」
信が歯磨きしながらやって来た。
「それでしたら川から西へいくといいでしょう。この町のショッピングの中心地です。おっと、ここからは東でした。すいません」
「おぅ!すまんな」
「えっとえっと、バッグとかスカートとか買っていいの?竜牙」
「ああ、好きなだけかいな」
「やった~!」
明江はバンザイした
「いくぞ」
四人は古き良き時代の残る家の中を歩いて近い駅についた。これは東と西を横断する電車だ。東にのればいやでもショッピングにつく。
「ねぇねぇ。スーパージャンボストロベリーグレートパフェ食べてもい~い?」
「ああ、もちろんだぜ」
電車の中でも竜牙はノリがよかった。
これには本当にびっくりしたが、昨日のことを反省してくれたのかなと、明江は思った。そのやさしさが暗めいて胸がどきどきだった。
「しかし、いい町ですね」
朝霧は窓をみていた。
「そうでしょう。落ち着いた感じがしてますでしょう。下におりても静かでいいんですよ」
「とても魔があるとは思えない。わたしも鼻がきかなければ普通の人間であれば、これはすばらしい土地なんでしょうね」
「そんな、あなたともあろうお方がッ!」
信はあせった。
「ほんのお戯れですよ。フフフ」
と朝霧はやってやったって感じである。クールになりたかったのだ。しかし
「冗談にしては笑えませんよ」
と信はまじめな顔だった。やっぱりまじめなやつである。
階段をのぼるとすごい高いビルだらけだった。
「あ!この町はきたことあるッ!」
明江の言うとおり来たことがあった。怨霊寺本坊がケンカうってきたときに歩いたまちだった。血なまぐさくなったデパートもまだあった。
闇にまみれた清浄な空気はきもちわるかった。
「なにがなんだかわかりませんね。気が狂いそうです」
朝霧は空見てぐるぐるしてた
「すぐになれますよ」
信はクールなスマイルだった。やっぱりクール
「じゃあ、俺はここでちょっと失礼するぜ」
「えっ?!」
明江はおどろいた。
「どこいくの?」
「ごめんなさい。竜牙様とわたしは、ちょっと今度の作戦のために用意するものがあるんですよ」
信がごめんなさいな顔をして言った。本当に悪そうだった
「ふ~ん、そうなんだ」
「てめぇはそこで買い物してろ」
「は~い」
「では、大聖天様、こちらへまいりましょう」
信が先頭に歩き出した。
明江はさびしそうにみおくった。
「後からきますよ。わたしたちはショッピングを楽しみましょう」
朝霧が明江の肩に手をおいた
「あれっ!?朝霧はいかないの?」
「はい。わたしはまた別の買い物を頼まれてるんですよ。フフフ」
「よかった」
と明江は安心した
「いきましょう」
「うんッ!」




