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第百八十四天 万物創生ッ!否定をも否定する世界王のパワーッ!

 右京と左天を消滅させ、次元の狭間をも破壊し、迫るブラックバーンブラストッ!

 それはもはや、地球にとどまらず、宇宙をも破壊し尽くさんばかりだッ!


 だがしかしッ!竜牙がその闇に眼を向けたその瞬間ッ!

 荒れ狂う闇の爆発は突如、縮小し崩壊し、ついには消え去った。


「ッ!?!?!」

 否定の神は驚く。

 あれほどの凄まじいダークパワーを、目だけでッ!?


 黙っていた竜牙がついに口を開いた。

「汝、なにを欲する」

 黒王はしばらく黙っていたが、

「世界の終焉」

「・・・」

 竜牙はしばらく黙って見つめていた。黒王を上から下までまるでX線にでも通すかのような入念な視線だッ!

 竜牙は竜牙でありながら、その意識はなかった。生まれたての純なる世界王の意念が黒王を見ていたのだ。


「滅すッ!」

 黒王が、滅びの芳香をまき散らしながら、竜牙へ迫るッ!

 竜牙はスッと、すっかり回復した右手を前に出す。

 するとッ!なんということでしょうッ!金色の閃光が無数の人型を形作ったッ!そして、それは細かく形成されたッ!


 形成された光の人型、それは新たなる聖天そのものだったッ!!!

 ウィン・クレールをかついだボルドウィンがいたッ!

 赤髪逆立つ、火の聖天ヴォルフレアもいたッ!竜牙が見てもいない、水の大聖天、土の大聖天もいる。そして、光の大聖天・・・朝霧ッ!そして、中聖天となった成平 信がいたッ!!!それ以外にも無数の聖天が、今ここに一同集結ッ!そして、黒王へと群がったッ!

 彼らは世界王となった竜牙の意念により新たに生み出された新なる聖天達だったッ!!!


―――これが、創生の力ッ!世界王の力ッ!!!


 だがしかしッ!そこは否定之神ッ!聖天達の無数の刃なぞ、ゴムの棒で叩かれるも同然ッ!無類のダークパワーで次々に切り伏せていくッ!!!!聖天達の包囲網をねじこむように潜り抜けて、竜牙へ斬りかかるッ!!!

 だがだがしかしッ!竜牙はそれを防ごうともしなかった。

 黒王のハーンクレーの刃は竜牙の肩口を捕らえたものの、そこから肉を裂くことはなかったッ!

「ッ!?!?」

 黒王は刃をぐぐっと押し込みながら、わけのわからぬ顔にゆがむッ!肉を切る感触がありながら、通らないという不思議な感触ッ!竜牙の超再生力が、黒王のつけた傷をすぐさまふさぎ、刃を通さないッ!


 竜牙は何事もなかったかのように、スッと黒王の肩に手をおき、やんわりと押し放した。


―――汝、欲していた物をみつけた

 

 そして、竜牙は黒王の胸をとんと指先で突いたッ!

 その刹那ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 ダークパワーが天へと解き放たれ、凄まじい勢いでしぼんでいったッ!!穴の開いた風船のごとく黒王の身体から、漆黒のオーラが噴出したッ!

「ぐああああああああああああああああああああああああああああッ!」

 黒王から苦しい悲鳴が上がるッ!否定の神と化していた黒王に意識が戻るッ!!!

「貴様ッ!やりやがったなッ!私の心にッ!私の心にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!」


 そうッ!竜牙は創生したのだ。黒王の心にッ!

 彼女の欲していたもの、それは・・・




―――愛




 黒王は耐えがたき羞恥に、身もだえしたッ!

「あああああああああああああああああああああああああああああッ!」

 黒王は苦しさのあまり、ハーン・クレールを首筋にあて、思い切り腕を引いた。だがしかしッ!血は出ないッ!頸動脈は引き裂かれなかったッ!

 刹那に世界王竜牙は否定の創生を行ったのだッ!黒王が自害できないという事実の創生であるッ!死すらも超越した創生は、計り知れないッ!!!


「また貴様かッ!我を生かしなぶるつもりかッ!!!生き恥をかかせようと言うのかッ!!!」

 黒王は食って掛かるようだ。

「それもまた、愛」

「うああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」




―――かくて、光と闇、聖天と魔、創生と破滅の戦いは幕を閉じたのであった・・・


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