第百八十天 絶望狂喜ッ!そして、新たなステージへ・・・
「クックック・・・貴様はよく闘った。褒美に貴様だけは生かしておいてやろう。闇の眷属としてな」
黒王は竜牙の額をぐりぐりと踏みにじった。
「さあ、我の足を舐めよ。貴様の忠誠見せてもらおうぞ」
ぎゅむりと、靴底が竜牙の顔にめりこんだッ!!!
「さっさと殺れよ。真の戦士は命乞いをしない」
竜牙は口だけしか動かないッ!だがしかしッ!その顔はラストまでシャイニングスマイルッ!!!
「そして、俺はてめぇを認めねぇッ!てめぇはたしかに強ぇ・・・。だが、てめぇの強さに俺は何も感じないぜ。だから、ひれ伏さねぇッ!!!」
黒王は、竜牙から足を離した。
「・・・良かろう。ならば、望み通り盛大に葬ってやろう」
黒王は空に飛ぶッ!そして、ハーン・クレールを地面へ向けて構えるッ!
「我の前にもはや敵なしッ!貴様はこの島と共に、塵となるが良い」
黒王の闇のパワーが刀に集中するッ!それは螺旋の渦を描いているッ!これはッ!ブラックスパイラルッ!!!あの山をも消し飛ばす技が地面に激突すれば、島は必滅ッ!!!
―――だがしかしッ!!!
ブラックスパイラルが放たれるまさにその刹那ッ!!!山の林の奥から、閃光がほどばしり、黒王の身体を刺し貫いたッ!!!
「がッ!!!」
黒王はバランスを崩し、闇の螺旋は暴発、黒爆に包まれたッ!
「何奴ッ!!!」
黒王は自爆したにも関わらず、すぐに飛び出し、額を押さえて怒りがMAXッ!血が出ているッ!
光の放たれた方向を見る。誰もいないッ!援軍の気配も感じないッ!さらに目を凝らすッ!
―――ダガーッ!!!!!!
「島をやらせるわけにはいかねぇ・・・」
そうッ!竜牙はさきほど、蹴り飛ばされ、山腹にたたきつけられた時、ダガーを突き立てたのだッ!そして、なけなしのパワーで、遠隔のラストシャイニングを放ったのだッ!!!
「この期におよんで、我に手向かうか。しかも、ラストシャイニングだと?・・・気に入らぬッ!その往生際の悪さッ!諦めに変わるまでなぶらねば、気が済まなくなったぞッ!!!!」
黒王の怒りは黒きオーラと直結して、さらに燃え上がるッ!!!
「肉体をなぶるだけではダメだッ!貴様は戦士なのだからなッ!・・・フフフ。そうだッ!待っていろッ!死にぞこないめッ!」
「ぐぉ」
黒王のハーン・クレールが、竜牙の両足を裂いたッ!そして、いずこかへと、超速で飛び立つッ!かと思えば、闇の芳香消えぬ内に、黒王は眼前に立つッ!
「ッ!?」
「どうだ?」
黒王はマジでやってやった感まるだしの笑顔だッ!
「竜・・・牙」
目の前には、頭をわしづかみにされた明江がつりさげられていたッ!!!!
黒王は街からこの聖地までの長距離を一瞬で往復してきたのだッ!!!
「ハッハッハ!さんざん穢してやった女を、最後には殺す。希望を徹底的に奪い去られた挙句、この女は死ぬのだッ!さぁ、竜牙抗えッ!次の手はどんなだッ!?さもなくば、この女は死ぬぞッ!?」
メキメキと明江の頭が音をたてる。
「てめぇ・・・」
しかし、龍雅には睨み続けることしかできないッ!もう本当に打つ手がなかったッ!
「あ・・・痛い・・・痛いッ!」
明江が悲鳴をあげる。だがしかしッ!黒王の無慈悲な握力は強まっていくばかりッ!!!
「竜牙よ、気に入らぬか?気に入らぬだろう?いい顔だ。だがしかしッ!この女は殺すッ!貴様もまた我に徹底的に希望を奪い去られ、死ぬのだッ!ハッハッハ!」
「痛いッ!・・・痛い痛いッ!!!」
べきょっとすさまじい音がするッ!明江は涙を滝のように流し、半開きの口からよだれがあふれ、鼻水とごっちゃにまざって、とても不細工だッ!!!
―――そして
「痛あjdとあひtpqhjpりおあhとぴあhrtじぽああjg」
明江の頭は爆ぜた。
どさりと落ちる、明江の首なし死体。
「・・・人とはあっけないものよのぅ」
黒王は涼しい狂喜の表情ッ!
―――だがその刹那ッ!!!!巨大な光の柱が吹き上がったッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「なんッ!?!?!?!?!」
黒王はその光のまぶしさに思わず、目をおおったッ!!!
足は回復していた。超速で再生していた。
体中の傷も消えていた。体表は白き光でなめらかだった。
髪は水面に浸したように浮かび上がり、目はうつろに黒王を見ている。
白き光をまとった・・・いや、白き光そのものの竜牙が立っていたッ!!!




