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第百六十五天 奇策交錯ッ!一撃の取り合いッ!!!

 光良の線毛な黒きオーラは、とげとげしく病んでいる。

 信は構えた。

 光良は刀を片手に、ざっざと構えずに近づいてくる。


―――居合・・・いや、無形?


 信は出方を慎重にうかがいながら、じりっじりっと間合いをよぉくはかったッ!

 光良は変わらずにつかつかと歩み寄ってくる。そして、間合いに入ったッ!瞬間、腕を逆にくねらせ、片手での斬り上げッ!まさかの下からの攻撃ッ!


 邪聖双転での攻撃に比べて、はるかに斬撃は遅いッ!それに加えて、片手での斬り上げなぞ、力も入らないッ!信は戸惑いながらも、難なく受けるッ!単なる奇襲かッ!否ッ!何かがあるはずだッ!

 予想通りッ!光良はすかさず、体を割り込ませてくるッ!体当たりかッ!?否ッ!

 光良は斬り上げた腕の下に頭を潜らせ、体を回転させるッ!そして、脇の隙間からわずかに見える輝く白刃ッ!


―――二刀ッ!!!


 信は一瞬で見極め、すぐに体を引いたッ!光良は脇差を抜く。そこから繰り出されるは突きッ!

「遅いわッ!」

 光良は一歩踏み込んだッ!その刹那、全身から黒きオーラが香るようにのぼりたつッ!そのオーラは、脇差に収束し、鋭き黒のドリルと成したッ!!!

 突きは点ッ!信はとっさに体を横倒しにしたッ!だがしかしッ!光良の全身をドリルと化した一撃は、脇腹をかすめたッ!


 信は転がり、すぐに体制を立て直した。突きの姿勢の光良が見ている。斬り上げた刀が、突いた刃と交差し、銀十字だッ!

 脇腹に手をふれると、血がべとりとペンキがついたようだった。傷口を見れば、脇腹は濃い赤で染まっていた。

「ワシの初撃を、しかも不意打ちを、それだけの傷で済ますとはやるのぅ」

「思い出しましたよ。暗黒剣術の奥義は二刀にあることをね。そして、その構え。・・・掲十字(カカゲジュウジ)

「ホホゥ・・・掲十字を知っているとはのぅ。なかなかインテリジェンスもあるッ!そして、ワシの得意技は、黒突(コクトツ)じゃ」

「黒突ッ!」

「ワシの暗黒闘気に触れただけで、その身は塵と化すぞい」

 光良はニヤリと笑った。必殺の一撃だッ!

 信は刀を鞘に納めた。

「?降参かの?」

「御冗談を・・・」

 信は柄に手を添える。出たッ!居合の構えだッ!

「必殺の一撃であれば、わたしにもあります」

「互いに一撃で仕留めようというわけか。面白い。じゃが、おぬしが放とうとしているのは、桜華・滅花一閃じゃろう?」

「ッ!?!?」

 信は驚いたッ!こいつ技の名前まで知っているッ!!!

「ホッホッホ!ワシが何年生きて、どれだけの技を見てきたと思っているのじゃ」


「ですが・・・」

 信は動いたッ!

「わたしの居合は止められますかッ!?」

 信が間合いに踏み込むッ!光良は構える。

 だがしかしッ!刀は抜かないッ!信は踏み込んだ脚を軸足に回し蹴りだッ!

「ぬぅッつつ!」

 光良はそれを腕で受け止めたッ!一撃が重いッ!小柄な爺である光良の体が浮くッ!そして、信は立て続けに、刀を鞘から滑らせるッ!

 蹴りで隙を作りだしてからの居合ッ!!!!!!!桜華・滅花一閃・読手オウカ・メッカイッセン・ヨミテッ!

 高速な刃が光良の首を狙うッ!だがッ!光良は体勢を崩しながらも、それをなんと片手で受け、倒れながらも、空いた手で突きを繰り出してきたッ!

 信はさっと引くと、刃を刀に納める。光良もすぐに体勢を立て直すッ!彼らの戦いは上級の戦いッ!受け手に回り続ければ、それだけ不利になるッ!無理やりにでもカウンターを決めていく事が大事なのだッ!

「読手か。じゃが、そなたの居合が軽すぎたのぅ」

「ちッ!」

 信は悔しそうだ。そう、居合の威力が思った以上に出なかった。それはやはり、蝕まれた肉体、酷使された肉体によるダメージのせいに他ならなかったッ!

「万全であれば、今ので決まっていたやも知れぬのに、悔しいのぅ」

 光良は笑う。それがまた気に入らないッ!

「じゃがもう、手は知れた。その手はもう食わんぞい」


「これだけだとお思いですか?」

 と、信は再び駆け出すッ!踏み込むッ!そこから、今度は宙を前転し、そこからのかかと落としだッ!

 そうッ!足技は無限にあり、居合も無限にあり、その無限と無限のバリエーションで、組み合わせは無限大ッ!!!!!

 だがしかしッ!光良はがっかりした様子で、かかと落としを軽く避けて見せるッ!

「ッ!!?」

「言ったじゃろう?ワシが何年、技を見てきたと思っているのじゃ。この手の小細工には飽き飽きしてるのじゃよ」

「ちッ!」

 信は足技を立て続けに繰り出すッ!しかし、そのどれも光良には簡単に避けられたッ!

 ならばッ!と、信は足払いをかけるッ!光良が飛ぶッ!そこへ飛び回し蹴りを食わすッ!宙に浮かんだ光良は受けざるを得ないッ!そこへ、信の刀が飛び出したッ!


―――だがしかしッ!


 光良は退屈そうに、飛び出した刃を両の刃で受けたッ!そしてそれは、するりするりと、斜め下へと受け流され、光良はトンと地に足をついたッ!刹那ッ!黒きオーラが香り立つッ!踏み込まず、着地でも繰り出せるのだッ!黒突だッ!!!

「死ねッ!!!」


―――信、絶対絶命ッ!!!!!!!!!!!!

 

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