第十六天 成平 信というその男
「フッフッフッフッフ・・・」
信は静かに笑った
「フハハハハハ!フハハハハハ!フハハハハハハハハ!」
竜牙はもう大笑いだった。
「あの死にぞこないがまだ生きてたとはな!」
「いやそれは673年前のはなしです」
「てめぇ人間か!ハハハ!あの時のやつと変わらんぞ」
「祖父より言い伝えられてきました。またあなたに出会ったときはこの仲間のポーズをしろと」
「どういう事なんですッ!?」
朝霧がえりつかみそうなくらいだ。
「わたしの先祖は673年前、第五十三次神魔戦争に参加したのです。しかし大きな傷をつけられてしまいました。そのとき竜牙様に助けて頂いたのです」
「え?」
明江はよくわからなかった
「先祖はまた会いたくて、このポーズを教えました」
「それは、聖天顎の構えッ!」
「お友達?」
「フハハハハハ!久しいのう」
「いや待てッ!しかし怪しいぞッ!なぜそんなのあるのに殴りかかってくるんですか?」
朝霧がやはりえりつかんできそうだ。
「竜牙様はその後、大聖天になられたと風の噂で耳にしました」
「・・・」
「しかし五神武をお持ちになっておられない」
「だまれ殺すぞ」
竜牙が突然キレた。調子にのってたのにすごいキレっぷりだ。信ははっとびっくりして口を閉ざした。触らぬ神に祟りなし
「つまり疑っていたと?」
「そういうことです。ごめんね」
「ごちゃごちゃうるせぇ。いくぞ」
「はい」
成平 信という男は味方と見せかけて裏切りと見せかけて、さらに裏切るいい裏切りだった。そう。すごいいい人
しかし朝霧はどうも怪しさが爆発していた。だってさ暗黒剣法使ってるんだぜ?どう見たって悪だろ。それに裏切りすぎ。今度はこっちの番だ
「じゃあなんで暗黒剣法を使ってたんだよ?」
山をおりてく時に、朝霧がキレ気味だった。突然爆発した子みたいでマジこわい。明江もビビった。
だがしかし、信はまったくビビらない。涼しい顔をして
「さっきも申しましたが、この都は聖と魔をあわせもってます。我々もどっちがどっちかわからなくなって、だましあいが半端ねぇのです。わたしが聖なる技であなた方に向かったらおかしいでしょ?」
「仲間なら、暗黒だすだろ。仲間じゃねぇならとりあえずは味方だ」
竜牙は言った
「そういうことです」
「なんという頭脳プレイ。わたしにはわけがわからない」
朝霧はあたまを抱えた。こいつ朝霧よりクールだ。
「まあほかは嘘じゃないからさ」
明江は頭がぼーんしていた
「父上~ッ!父上はどこにおられまするか~ッ!」
「父上は滝におられます」
「じゃあごはんにしよう」
聖天顎と書いて、セイテンガクと読みます。
最強のかまえです。
最近は歴史を描いてます。




