第十五天 暗黒剣法の使い手ッ
「ホオオオオオオオオオッ!」
五人の白い奴らは五角形にかこんで、両手をつきだした
紫黒いおもた~い靄がぼさぁっ!とおおいかぶさった。
「ぐっ、これは結界」
朝霧も声をあげちゃくらいの強力な結界だ動けない。
「わたしは暗黒剣法の使い手です。容赦はしませんよ」
恐ろしい笑みをうかべて信はかまえた。
暗黒剣法とは、闇から闇へと受け継がれてきた裏世界の殺人剣で、その歴史は千年にもおよぶ。かつて京都最強と言われた二階堂剣吾がこの剣法を極め、京都守護職を壊滅寸前に追い込んだのは有名な話である。宮本武蔵よりも強かったとか。
その暗黒剣法が相手では、竜牙もフルパワーを出さざるを得ないッ
「172年ぶりだな。相手してやんよ」
竜牙はよゆうっぷりがはんぱない。
この手の相手はなれているというのか
「コハァッ!」
剣が真っ黒にそまった
目が白目むいた。ヤベェ!こわい!と明江が近くでおもったとき、
鋭い斬光がはしったッ!
「速いッ!」
動けない朝霧がかろうじて顔をあげて、おどろいている。こいつは速い。このあいだの魔なんか目じゃない。鼻くそだ
「やるじゃねぇか」
竜牙は刀ではじきかえした。そして逆に高速の斬撃をあびせる。まったく見えなかったスピードのあれだ。
しかし同じ斬光が走るだけだった
「あなたこそ」
「あめぇっ」
「ぐはぁっ」
信が油断した隙に連続にした。いきなり次の攻撃がきて防御がまにあわなかった。でもかろうじてまにあって殺されずにふっとんだ。
「馬鹿なッ!あの竜牙の攻撃をしのいだッ!人間のくせにッ」
やっぱり驚くのは朝霧である
「竜牙ぁ~ッ!」
明江は心配になる。
「うるせぇ、馬鹿野郎!」
信はたちあがってしまった。殺せたのにおしい
「それで全力か?」
だがしかし、竜牙はよゆうである。
「認めたくはありませんが・・・」
信は負けを認めてしまった。
「馬鹿野郎!負けを認めちまったら、そこで死亡じゃねぇかよ!しね!」
竜牙は連続で攻撃をしかけた。さっきよりも速いッ!この結界の中にしてさっきよりも速いッ!
信はそれをかろうじて受ける。しかし受けれたのは一撃だけで一発でもってかれたッ!信はうしろへふっとんだ。いや、ふっとんでよけた。さっきもわざとふっとんだのに違いない
「ハーッ!」
竜牙は気合と一緒にさらに近づいてく、今度は起き上がるよゆうを与えないッ!
信は転がる転がる。竜牙は走る走る
竜牙の刀が届きそう。そんなところで信はなぜだか刀を捨てたッ
そして両手首をくっつけて上下にした。
上の手は人差し指と中指、下の手は人差し指と中指と薬指
「国破れて山河在りッ!」
「・・・城春にして草木深し」
竜牙は動きをぴたりととめた。そしてなにを考えてんのか刀をおさめてしまった
「フフ・・・フハハハハハハハハハハハハッ!」




