第百四十八天 人魔激突ッ!砂浜の死闘ッ!!!
「俺の顔に泥をを塗るとは、命知らずだな。この代償高くつくぞ。金明ッ!成平は任せるぞッ!俺はこの命知らずの馬鹿を殺してやる」
「御託はいい。さっさとかかってこい」
「言われずとも、すぐに殺してやるさッ!」
金卑は駆け出したッ!
「蹴り潰してやるぜッ!金卑旋風連脚ッ!!!」
金卑は飛び上がった。そして、空中回し蹴りだッ!五閃は最小限の動きで避けるッ!しかし、身を返した次の蹴りがまた飛んでくるッ!それもまたかわすが、その蹴りがどんどん無限に飛んでくるッ!
見れば、金卑の足は地面についていないではないかッ!
「むッ!」
「フフフ、どうだッ!俺の飛び蹴りは速すぎて、宙に浮いてしまうのだッ!ソイソイソイソイソイソイソイソイッ!」
足技が速すぎて、蹴り足が帯でも振り回すかのようにしなっているッ!ひらひらと舞う姿はまるで、黒い旋風ッ!!!
だがしかしッ!そんな猛蹴も、五閃は見切っているッ!!!足の軌道を読んで、一瞬の刹那に柄尻で叩き落としたッ!金卑の足は地面につきそうになるッ!
だがだがしかしかしッ!
「ホッホ・・・甘いなッ!」
と、なんと横回転から縦回転にして、次の攻撃を仕掛けてくるッ!止まらないッ!マジで止まらないッ!
五閃の攻撃はあっさりとくじかれた。しかし表情一つ変えずに冷静っぷりが半端ない。恐ろしいほどの集中力ッ!足の軌道を再び読んで、今度は抜刀一閃だッ!速いッ!抜き手が見えないッ!
「ぐぼほぉッ!」
金卑の脇腹にカウンターヒットッ!入ったッ!絶対死んだッ!
薄い体は、黒い布きれのように吹っ飛んで、砂煙が上がったッ!しかし、五閃の顔は緩まないッ!
砂煙を突き抜けて、金卑はすぐに足技を放ってきたッ!
まったく予想通りに、五閃は油断せず足を避けたッ!
「ホッホ・・・なかなかやるじゃないかッ!動きを止めたことで、油断するかと思ったんだがなッ!ソイソイソイソイッ!」
足技は続く。
たしかに五閃の一撃はクリーンヒットしたッ!脇腹の奥深くに食い込んだッ!だがしかし、斬れてないッ!奴はゴムのようにはじけ飛んだのだッ!すなわちッ!威力を逃がした天才ッ!
「どうした?打つ手なしか?ソイソイソイソイソイソイソイッ!」
「いいや・・・。おまえの方こそ、それで終わりなのか?」
五閃は涼しい顔をして言うッ!金卑は一方的に攻めているッ!だが、一発も五閃は貰っていないではないかッ!!!
「ならば、今度は俺からいくぞッ!」
と、蹴り足のラッシュの中でも、ゆらりとよゆうの抜刀の構えッ!
「ホッホッ!手も足も出ぬうちに殺してくれるわッ!ソイラソイラッ!」
強烈な足が襲い掛かるッ!だがしかし、ガギンと弾かれたッ!
「その程度で、俺の攻撃をしのいだつもりかぁッ!ソイッ!」
と、また回転を変えて襲い掛かるッ!だが、それも弾かれる。
「なんッ?!」
「おまえの真似をしてやろうッ!シュッシュッ!」
素早い剣閃で、足が弾かれる。どんだけぶっぱなしても弾かれる。そしてわずかだが、斬撃の力に押されて、バランスを崩していく。
「ぐッ!ぬッ!をッ!わッ!」
「シュッシュッシュッシュッ!」
「くそッ!なんだってんだッ!」
と、宙返りして、金卑はついに地面に足をついたぁッ!
「今度は俺がおまえに見せてやろう。旋風の連撃をな」
五閃の刀がカチャリと冷たく鳴いた。
信は金明と向かい合いながら、そのバトルをチラ見していたッ!
「そっちの戦いが気になるって顔だなぁ?まあ、無理もねぇか。おめぇにとっちゃここにいる全員が敵なんだからよ。ヘッヘッヘ」
金明が薄汚く笑ったッ!
「いえ、たんに身を案じていただけですよ。彼は裏切るような事はしません。あなた方とは違ってね」
「言うじゃねぇか。このもやしがよぅ。また、首をへし折ってやるぜ」
金明はお楽しみタ~イムッ!とでも言った風な気楽さで、信にずいずいと歩み寄ってきた。ナメてるッ!パーフェクトにナメているッ!
だがしかしッ!信は動かず、クールなフェイスッ!金明はすぐ前に立った。
「ベキッといっちまいなッ!」
金明の太腕が豪風を巻き起こしたッ!当たれば、まあ即死ッ!
恵まれた体格にして、凄まじいスピードで腕は迫っていくッ!だてによゆうぶっこいてたわけではないのだッ!
だがしかしッ!
―――信のスピードは、それを凌駕している・・・
当たる寸前、信の姿は消えた。
「ッ!?どこへ行きやがったッ!!!」
腕をからぶって、金明はあせった。完全に見失っていたッ!
聖と邪を合わせた高度な歩法は、パワーも相殺されるため、気配も探れないッ!
「ここですよ。ウスノロ」
「ッ?!」
金明は闇からの声で、体をかがめた。すぐ頭の上を信の高速の一撃だッ!
「調子に乗ってんじゃねぇッ!」
と、金明は振り返りざまに、巨大な拳を突き上げるッ!竜巻でもあがらんばかりの一撃だッ!しかし、信はもう遠くにいた。素早いッ!当たらないッ!まるで瞬間移動のようだッ!
「次は声をかけません」
信は汗ひとつかかず、冷たい微笑みだッ!背後から声をかけるほどのゆとりが彼にはあったッ!それほどのスピードの差があったのだッ!
「ぐぬッ!少し見ねぇうちにどうなってやがるッ!」
「さてね。あの世でゆっくり考えたらいい」
と、信は無慈悲なる高速移動だッ!
「うぐぬぅぅッ!」
金明はビビりまくりだッ!
だがしかし、ビビっているだけでは何も始まらないッ!金明が必死に見回しても、信はよゆうで背後だッ!
そしてッ!超高速の斬撃を繰り出すッ!その速度は五閃にも引けを取らないッ!
だがしかしッ!
―――ガギャアアアアアッ!
「なにッ!?」
信は驚きの声をあげたッ!刀がすさまじい音を上げて、弾かれたッ!いやッ!それどころか、刃が欠け、桃色の鉄片が桜の散るようだッ!
一撃は間違いなく金明の肩を捉えていたッ!だがしかしッ!肩に傷一つつける事なく、刀の方が砕けたのだッ!
「ヘッヘッヘ!そんななまくら刀じゃ、俺様の体は斬れねぇよッ!」
やはり、振り返りざまの一撃を放ってくるぅッ!しかも、信は全身全霊の一撃でフィニッシュを決めに来ていたものだから、すっかりバランスを崩しているッ!豪腕がうなるッ!!
「くッ!」
信・絶・体・絶・命!




