表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/185

第百三十二天 中央突破ッ!現る新たな刺客ッ!!!

「怨霊寺ッ!?まだ存在していたのかッ!」

 信は驚いた。

「我々の力は、怨みッ!やられればやられるほど、その力を増すのだッ!白桜寺の成平 信ッ!今日こそ我々の恨み、晴らしてくれるわッ!」

「怨み?悪事を働いたあなた方の自業自得ではありませんか。わたしが恨まれる筋合いはありません。ま、あなた方から向かってきてくれるのならば、こちらも探す手間がはぶけて、助かりますよ」

 信のクールな闘志が微笑みにあふれている!

「そのよゆう、いつまで持つかなッ!?」

 ざざっと、陣形が整えられたッ!


「わたしのことより、あなたがいつまでわたしを見ていられるかを心配するべきです」

 信は構えた。

 溢れ出る白き輝きを持つ聖なるパワーッ!眠れる竜が目を覚ますがごとく、舞い上ったッ!


「波濤など、すべて消し飛ばせば良いだけのこと。わたしは海原を割り、モーゼになるッ!!!」


―――散桜・桜吹雪ッ!!!


 出たッ!信の必殺技だッ!無数の桜の牙が、一直線に波へと食らいついていくッ!!!

 だがしかしッ!


 ざざざざざざざざッ!


 集団は左右にきれいに割れたッ!その隙間に桜吹雪は流れ込み、通り過ぎていったッ!

「集団で避けたッ!?」

 信は驚いたッ!なんという、統率力ッ!!!

「フハハハハハ!驚いたかッ!集団に見えて、その心は一つッ!水のごとくうねり、刃に捉えられぬ不死の陣形ッ!それが波濤の陣よッ!」

「竜牙、どうします?この陣形、なかなかに手ごわい」

「・・・それより、頭はどこにいる」

「頭ッ!?なるほどッ!あのマスクをした奴がこの陣形を指揮しているッ!あいつを殺せばッ!?」

「違ぇ。こいつらを呼んだ親玉だ」

「親玉?・・・そういえば、見当たりませんね。まさか、あいつ?」

「いや、相手は邪臭を極限まで抑えられる手練れ。あんなザコの人間なはずがねぇ。どこかにいるはずだ」

「なるほど」

「そいつを殺らねぇ限り、こんなザコ共をずっと相手にしなきゃならねぇ。ウンザリだぜ」

「そうですね」


「我々をザコ呼ばわりするのは、この陣形を破ってからにしてもらおうかッ!!!」

「ハッ!人間の割には地獄耳じゃねぇか」

「我々を人間とあなどらぬ事だッ!」

「あなどってるぜッ!しょせんは人間ッ!朝霧、信。俺についてきなッ!」

 竜牙は駆け出したッ!早いッ!

 朝霧や信が追いつけないレベルではないが、やはり肉体の極限に達した男の動きに無駄はなかったッ!

「来るぞッ!構えろッ!」

 最前線の男が引き始めるッ!竜牙は加速しその男を斬りつけたッ!

「ホゥ・・・こいつは軽くて良い刀だぜ」

「うぎゃああああああああああああッ!」

 致命傷ッ!男は死ぬ。周りがざざっと引いて囲まれた形になるッ!

「囲まれましたよッ!」

「止まるなッ!まっすぐ突っ切るぜッ!」

 竜牙は走り続けるッ!周りは攻撃をしかけようにも動き続けるがために、とまどっているッ!

「そういうことですか。鉄の塊を呑み込んでも、水は鉄を砕けない。ただ、避けていくだけ」

「城の入り口が見えてきました」


「あのお方のところへは通すなッ!囲んで切り付けろッ!!!」

 マスクの男が言う。囲んだ輪が狭まって、斬撃を仕掛けてくるが、そんな半端な刃に竜牙達があたるはずもないッ!

「フン・・・ビンゴだぜ」

 竜牙は飛びあがった。そして、人の海原を踏みつけて、指揮するマスクの男の前に降り立った。

「なッ!?」

「道案内ありがとうよ」

「うぎゃああああああああああああッ!」

 男の首がとんでったッ!


「リーダーがやられたあああああッ!」「やめるなッ!陣形を維持するんだッ!!!」「うわああああッ!田舎に帰らせてくれええええええッ!」

 さまざまな声が飛び交いビッグパニックッ!


 竜牙達はその隙に、城の中へすべりこんだッ!


「うまく隙をつけましたね」

 朝霧がほっと息をつく。


―――つかの間ッ!


「あぶねぇッ!」

 竜牙がかがんだッ!巨大な手裏剣だッ!

 しかし、さすがは手練れの二人ッ!素早い反応で、かがんで避けたッ!

 だがしかしッ!それにしてもでっかい手裏剣で、入り口のドアをぶちやぶって、外へと出ていったッ!

「さすが・・・と言っては失礼かしら?ようこそ、安土城へ」

 艶やかな声がかけられるッ!女が天守閣への階段に背を持たれて不敵な笑みを浮かべているッ!ウェーブがかった長い黒髪が美しいッ!だがしかしッ!さっきの手裏剣を投げたのはこの細身の女だろうか。だとしたら、只者ではないッ!


「何者ッ!?」

「・・・御聖院、三切ッ!」

「信、てめぇの客だぜ」

「サンということは三番目ッ!まさか、女性とは・・・」

 朝霧は驚いた

「すぐに終わらせますよ」

「あら、たくましい」

 三切は、エロティカルなスマイリーだッ!


 三切はぐぐっと細い腰をよじると、

「まずは、挨拶代りにこれをプレゼントするわッ!」

 よじれた腰の力がびんっと解放されたッ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ