第十三天 人ならざる悪鬼
大都会についた。
人がいっぱいいて、ビルは高く。その床はつるつるしていた。
駅ビルが超巨大なのだった。
「おっきい!人がいっぱい!」
明江は当たり前のことを言った
「当たり前だろ」
竜牙はわらった。その顔がおもしろかった。
「マヌケなツラして空見てんじゃね~よ。AHOに見えるぞ」
「竜牙は来たことあるの?」
「うるせぇ!いくぞ」
竜牙は町を歩きだした。天まで届くビルが道路と合わさって、屋根のない廊下みたいな感じだった
だがしかしッ!そんなビルをもちょっともあるけば懐かしい黒瓦の屋根がでてくる。そこは古の聖なる町なのだ。だがだがしかしッ!
「臭うッ!」
野菜臭かった。野菜は邪臭の香り。つまりは魔の巣窟ッ!
「たしかに・・・」
「ホゥ・・・てめぇごときの鼻でも感じるか」
「ええ」
「におう?なにが?」
明江はにはわからない。
だがしかし、完全によどんでた。これまでになく黒くうねうねしている。鼻がきく竜牙には目にさえその闇のパワーが空に浮かんでいるのが分かった。うねうねうずまいて、雲とまざってミルクコーヒーみたいになってやがる。
「ねぇ?なにがなにが?なにがにおうの?なにがにおいのよ?ねぇんぇ?どんな臭いがするの?ねぇってば!」
「うるせぇ!」
本気でどなった。マジ切れ。いや、殺さないけどな
明江は口をとがらせた。マジ切れ返しである。
だがしかし、竜牙はあいてにしない。昔からそうなのだ。彼女はあいてにしない。
―――私ったら嫌われてるのかしら?どうしよう・・・
乙女の悩みである。
黒瓦の屋根のお寺があったけれどやっぱりコンクリートジャングルだ。
高い壁の一面の灰色を駅からどんどんはなれていった。そしてメインストリート
「わぁッ!すげ~!」
明江がその派手な町にびっくりしたのだッ!
まず人がすごい。ヤバいくらいにうってかえしてる。そんでなんかブランドの店とかデパートもはいってて地元のデパートはつぶれちゃってたから明江には新鮮だった。ってか、地元のさわぎじゃなくらいでかいし。
だがしかし、竜牙たちはビビらない。そんな町はどうだっていいのだ。
一つのデパートの中にはいった。さっそく婦人服売り場だった。
「むッ!」
「きましたね」
むこうから帽子をかぶった黒い坊さんがあるいてくる。手には杖をもってしゃんしゃんいっている。
ヤバいオーラがみえる。そんなのが二十人もいるのだ。まあそのじてんでそもそもヤバい
「ここであったが百年目ッ!」
すれちがいになるとこで、ぐるりととりかこまれた。あっさりまわりこんで綺麗な円をえがいている。
「てめぇらは百年も生きてないだろ」
「なななななななに!?なに?!まるであなたは百年生きてるみたいじゃない」
明江はあせった。なんか変な黒ずくめに囲まれたのと、百年なのとでなんだかわけがわからなくなっていた。
「びっくりするとこ、そっち?」
と朝霧はわらった。
「おいッ!おまえら今からしぬんだぞ。こっちをむけ」
黒い坊さんは言った。
「フン・・・」
竜牙は鼻でわらった。
死にたい奴から前にでてこい。
「ハハハッ!一人でなぞ立ち向かうと思うか!われらは徒党をくんで、貴様を倒す。長い間の恨みをはらしてくれようぞぉッ!!」
黒い坊さんが意気ぴったりにかまえた。そのすごい空気に周りの一般人がゴクリとした。なんかヤバいことがはじまるんじゃないか。その通りである。
「くらえ!我が奥義ッ!無限煉獄陣ッ!」
黒い坊さんたちがうごきだした。すごい意気ぴったりである。そして駆け出したかと思うと一瞬にして高速回転した。ぶおおおお
「おおぉぉッ!なんという」
「ハハハ!おどろいたか。我々は無駄のない動きでぐるぐる回ることで高速に動き回れるのだぞ!その時のすばやさは20%もアップする」
「ヤベェ!ヤベェよ、竜牙ッ!動きが速すぎて見えないッ!」
「フン・・・おまえにはあれが速く見えるのか?」
「速いでしょう?!ものすごく。何言ってんすか」
「俺にはスローに見えるぜ。っていうか、スローだから」
「ウソッ!砂まで舞い上がってるよ」
「よく見ろ。あいつらの影を」
「影?・・・あーッ!」
朝霧は超おどろいた。なんと影がはっきりうつっている。
「フ・・・本当にはえ~んなら、影すらもぼやけるだろう?つまり、遅すぎて速く見えるのさ」
「ゲッ!バレた!だがしかしッ!こう囲まれていてはきさまたちにもはや逃げ場はなし!無限煉獄陣奥義!デスホィィィィィィィッル!」
「うぎゃああああああああああッ!」
すぽーんと20人の首がちょんぱされた。
「馬鹿が。そんくらい読めるわ」
「一瞬で二十人を・・・すごい」
朝霧は絶望した。
血なまぐさい。赤い鮮血が飛び散り、悲鳴が飛び散り、立ったままの坊さんとかもいて、めちゃくちゃホラーだった。死体が消えない
「こいつら魔じゃないの?」
と明江はあせった。人のような魔だったのだ
「ちっ!逃げるぞ」
竜牙は走り出した。殺人犯だ。
階段をのぼって、折り返しの広場みたいなところで、美しいおとこが
「おっと!そこまでだ」
「誰だッ!」




