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第百十一天 超聖天ッ!?黒王の圧倒的パワーッ!

 竜牙と黒王が向かい合ったとき、原っぱは静まりかえった。虫の声も木のゆれもなかった。

 一瞬の油断が死につながる。その一瞬は、一瞬の中の一瞬で、こうして動いてないのに、気と気のぶつかりあいで空間がガラス細工だ。

 ま・さ・に頂上決戦ッ!


 黒王は目が離せないそのヤバい時ッ!思い切って、横をちらとみた。

 竜牙はわかった

「信、朝霧をつれて、小屋へ行け」

「フッ・・・気が利くじゃないか」

「そこまでこだわる、てめぇの頭はまるでわからねぇがな」

「わかる必要はない。どうせ貴様は死ぬのだからな」


 竜牙と黒王がふっと消えたッ!刃と刃がぶつかりあっていたッ!同時に突風であるッ!空気が斬撃にたえられずに逃げ出したのだッ!

「なんて、斬撃ッ!!!」

 信はしわくちゃな顔だッ!

 そして、また二人の姿は消え、またちょっと離れたところでぶつかっている。竜牙と黒王の戦いは、まるで荒いパラパラ漫画だッ!モーションの途中がまったく見えない。


 だがしかしッ!


 刀をふるいながら、竜牙はまるで空気をつかんでいるような気持ちで、何とも言えない恐怖を感じていた。


―――すなわち嫌な予感ッ!


「そんなものか?」

 やっぱりッ!!!竜牙の思った通り、黒王はよゆうだッ!

 超スピードアップしやがったッ!竜牙には見えないッ!勘にたよって動いたッ!ハーン・クレールのねじくれた切っ先が胸元をかすめて、わずかに肉までえぐった。刃は届いてないッ!だが、強烈な気と逃げ出した鋭い風が俺を切り裂いたッ!


「しね」

 黒王は超々高速で、竜牙を斬りつけてくるッ!

「ちッ!」

 竜牙は光を体にまとったッ!その光の流れはさらなるスピードを生んだッ!

 出たッ!シャイニングアーツッ!


 竜牙は上に飛んで逃げたッ!だが、そのスピードも黒王にはよゆうだッ!あっさりおいついて、切りかかってくるッ!竜牙はそれをなんとか受け止めた

「そうだッ!それでいい」

 黒王は満足なスマイルだッ!


「竜牙勝ってるの?」

「わかりません」

 超高速の戦いは、周りにもよくわからなかった。ごくわずかに目で追える信は言葉を失うばかりだった。ただなんとなく雰囲気で、今は互角なのか?という気分


 すさまじい刀のぶつかりあいをしながら、黒王はまるでほかの事を考えているようなよゆうをもちあわせている。竜牙はマジ必死ッ!なぜならば、シャイニングアーツはラストシャイニングと同じ光の粒子を体の動きに乗せて、高速化する必殺技ッ!戦いが長引けば長引くほど、竜牙のエネルギーはどんどこ減っていくのだッ!!!!

 だが、黒王の動きについていくのには、これで精一杯だった。つまり・・・残念ながら黒王の方が強いッ!!!


「ハッハッハ!これが大聖天かッ!?弱い弱すぎるぞッ!」

 竜牙にガンと刀をうちつけてきた。刹那ッ!黒王がものすごいパワーだッ!竜牙は押されてふっとばされたッ!

 森をバサバサとかきわけてすっ飛んで行くのには明江にもわかった


 黒王は追撃するッ!竜牙は折れた木の根元でぐったりしていた。

「いつまで寝ているッ!」

 黒王は胸倉をつかんで立たせると、蹴り飛ばしたッ!バサバサと森をぬけて、また原っぱに逆戻りだッ!

 シャイニングアーツをつかって、竜牙は空へとんで、姿勢をなおそうとしたが、もうすでに後ろに黒王がいて、剣の腹で叩き落された。

 竜牙は草むらにはいつくばる無様だッ!


「竜牙ッ!」

 声に黒王は真下を見た。小屋から飛び出さんばかりに明江が心配していた。


―――・・・あいつの新しい女か。キヨもいる。・・・ぬくぬくと育ちやがったかッ!忌々しいッ!


 黒王は花畑にどすんと降り立った。

「フム・・・貴様は、あの現実を忘れたと見える。そこの馬鹿面した女どもが何よりの証拠。今から我が貴様に現実を思い出させてやろう。女の死によってな。そして、現実を胸に刻み、我を憎み、挑んでくるがいい」

 黒王は中に飛んだ。高いジャンプだッ!そして、小屋にむかって剣をかまえたッ!明江たちを小屋ごと吹っ飛ばすつもりだッ!ヤベェッ!


「絶望を抱いて死ねッ!ショットガン・ブラックッ!!!」



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