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真と嘘クラス2  作者: 七原 秋也
第1章 道原修也
7/12

消失 と 発生

佐竹美穂が家に来てから5日が経った日の事だ。

美穂も大分落ち着いてきた感じで、今は協力し合って暮らしていた。


美穂が仲間に加わったことで、正直大分楽になった。


修也と弘人が交代で画面を監視していたが、1人増えただけで大分違う。



現在美穂が画面を監視しているので、修也は休憩していた。

カスタードが入ったクリームパンを手に、ソファに寝転がっていた。


右腕の肘をソファに置き、右手に頭を置いて左腕でパンを持っている。

まるでオヤジのような格好で、パンを口にしていた。


その様子を見た弘人も呆れて息を吐いた。


「修也お前なー」


弘人の存在に気づいてもなお修也は動く気になれなかった。

なんとなくだるい・・・。


「そろそろ美穂ちゃんと代わったらどうだい」


美穂が監視を始めてから2時間程度が経過していた。


修也は休日は基本4時間で休憩、のテンポで監視している。

美穂には半分である2時間と設定していた。


手に余ったのこちのパンを口に押し込め、ゆっくりと立ち上がった。

両手を上に伸ばして、全身で伸びた。


「じゃあやるか」




モニターがある部屋に入ると、美穂は椅子に座ってしっかり画面を監視していた。

ただ眺めているだけの苦痛な作業だが、ここ5日きっちりこなしている。


修也が部屋に入ると美穂は画面から修也に視線を移した。


「美穂さん、交代。ゆっくり休んでて」


すると美穂は少し微笑むと、立ち上がって会釈した。


「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」


「任せてよ」


美穂は朝の7時から監視を始めてくれた。

修也からして助かるのだが、彼女について色々と心配になる。

しかし今のところ美穂は元気そうなので、気にしないことにした。


そしてモニターの前にある背もたれ付きの椅子に座った。

ぎぃと椅子から音がすると同時に美穂が部屋から出て行った。


ここから仕事が始まった。


標準的なデスクトップのPCの画面くらいの小さなモニター画面に映る日本地図を監視する。

赤い幾つもの点が全国の高校を示していて、直視し続けると目が痛くなり、時々目薬を使って軽く目を休めたりしながら監視を続けた。


一応反応が消えると画面に警告メッセージが表示されるので、細かく見ている必要はない。




ほぼ何も音がない状態の部屋で、遂にその時が来てしまった。




修也は椅子に座りながら大きく伸びた。

伸び終わると同時に大きく息を吐き、時計を確認した。


午前11時。修也が監視を始めてから1時間が経った。


何かだるくて画面を見続けるだけで体力が奪われていく感じだ。

しかし画面には今まで見たことのない表示が現れた。


修也はゆっくり表示された文字を読み上げた。


「んー・・・岐阜私立山富学園高等学校の反応が消えました・・・・・」


しばらく画面をじーっと見つめて、それから修也は我に帰って椅子から立ち上がった。


「・・・大変だ・・・・・」


修也は急いでモニター室から飛び出た。

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