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真と嘘クラス2  作者: 七原 秋也
第2章 江藤和也
10/12

侵入 と 救済

山富学園高校1年A組教室内。



『真と嘘』が始まってから数時間が経った今、残る生存者は17人となっていた。


学級委員長を務めていた江藤和也は人間性を失って殺人マシーンと化していた。

クラス内の混乱から豹変して、何人も殺している。


そして同じく駒田辰巳も止められない殺人マシーンと化していた。

和也と辰巳は古き親友であって、人の前に立っていつも皆を引っ張っていた。


しかしゲーム開始以降仲間が次々と倒れてゆき、緊張から我を失って辰巳が暴れだした。

和也も最後まで解決策を考えた。


しかし状況が理不尽すぎて壊れていったのだ。


かつて白い壁に覆われていた教室の風景はどこにもなく、

真っ赤に変色した空間の中に閉じ込められた17人の生徒。


「ま・・・待ってくれぇ!!」


涙目で訴える男子18番横川来夢を手に持っている包丁で躊躇なく腹に突き刺した。


あ・・・う・・、と震えながら来夢は血を流しながら絶命した。


来夢の腹から包丁を豪快に引き抜くと、次のターゲットを絞り込むためにキョロキョロとあたりを見回した。


ちょうど辰巳も男子14番盛岡優樹を殺したところだった。


「なんでこんなことするんだよ!」


男子6番反町史也が和也と辰巳に向け、なげかけるが和也自身全く耳に入っておらず、

ただ、ターゲットとして史也を睨んだ。


すると史也は手に隠し持っていたかなり大きめのサバイバルナイフの刃先を和也に向けた。


もちろんそんなもので動じるはずもなく、和也は包丁を逆手に構えて突っ込んでいった。


史也の額から汗がびっしょり流れるが、手にしっかりとサバイバルナイフを構えた。


和也は無言で走り込み、史也の目の前で包丁をかざした。

同時に史也もサバイバルナイフを突き刺して抵抗する。


史也の攻撃は全て読まれ、和也はなんなくよけて包丁を振り下ろした。


史也は目を見開いた。


ヒュッ。


バチンッ!


包丁からは空気を切り裂いた音しかしなかった。


目を見開く史也の目先数センチのところで包丁は止まった。


和也が手を止めたのは情けではない。

バチンッととびきりでかいゴムを引っ張ってから話したような音が響き渡り、無意識に手が止まっていた。


音がした後ろを振り返ると、教室のちょうど真ん中に山富学園の制服ではなく、血が全くついていない綺麗な私服を纏った2人の高校生らしき人物が立っていた。


あまりに突然すぎて状況がわからない。


一瞬にして教室内が異様な空気に包まれた。


はじめに行動を起こしたのは和也であった。


「オメェら!このゲームの主催者かオラ!はやくやめさせろ!」


怒鳴り声でそう叫んでから2人にナイフを手に突っ込んでいく。


その2人のうちの1人が和也に向け両手を前に出して言った。


「ま、まて!俺たちは主催者じゃない!」


全く耳を傾けずに和也は突っ込んだ。


しかし包丁は空を切り裂くだけで、代わりに背中に強烈な痛みが走った。


油断した和也はその場に倒れ込んだ。


「頼むから落ち着いてくれ。俺たちは君らを助けに来たんだ」


全員の視線がこの2人に集まった。






 

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