第九話
なんかご飯前に更新できそうだから急いで書くよ!
「おぉ! 浩!! お前このゲーム持ってたのかよ!」
猛はなんで勝手に人のゲームを探ってるんだよ…
怒る気力もない
今、俺の家には猛と学と結衣が来ている
「なぁ! コレやってもいいか!?」猛は目をキラキラさせている
まるで新しいおもちゃを見つけた子どもみたい…ってまぁそうなんだけど
「ご自由にどうぞー…」俺はそう言いながら手をヒラヒラさせた
「プッ、超ダルそう」学が笑った
ここ最近学が笑わなくて心配したがこの程度で笑うなら大丈夫かな
しばらくして目が覚めた…寝ていたようだ
「お腹空いたぁ」結衣がだだをこねている
「さすが浩の家…何も無いな」学が台所を探っている
なんでこいつらはこんなに人の家を探るんだ
「あぁ…今は何もないぞ」俺は目をこすりながら言った
「どっか食べに行くか?」猛がゲームのコントローラーを握りながら言った
「そうしよっか。でももうだいぶ遅いけど開いてるところある?」
学は時計を見ながら言った
「ならあそこの交差点の近くにあるファミレスはどうだ?11時までなら開いてるぞ」
俺が言うと学がタクシーを呼んでくれた
ファミレスに着いた
さすがに夜の10時をすぎると店内はガラガラだ
席に着くとみんなはメニューを広げて決め始めた
みんな決め終わり店員さんを呼んで注文を伝えた
しばらくすると各自に注文していた物が来てみんな食べ始めた
今日はコレで終わりだな
良かった 何も起こらなくて
40分ほどしてみんな食べ終わった
お会計は誰が払うかでもめたが結局割り勘だった
結衣がはしゃいでドアを開けた
そこには有里奈さんがいた
結衣は俺達の方を向いていて気づいていない
結衣は俺達が驚いているのに気づき前を見た
「え…?」
「結衣逃げ…ッ」
俺は目を瞑った
“ガスッッ”
「キャアァァァアァ…ッ」
鈍い音に続いて結衣の悲鳴が店内に響いた
目を開けると血まみれの猛が結衣をかばうように倒れていった
「お…おい!!! 猛! 大丈夫か!?」
俺は急いで猛のところへ駆け寄った
「…っ…俺は加奈を守れな…かった…それが悔しかったから
お前たちは何があっても守るって…決めたんだ…よ」
そう言うと猛は気絶してしまった
しばらくして救急車が来て猛は病院へと運ばれた
俺達もタクシーに乗って猛が運ばれた病院へと向かった
病院に着くと猛は手術室に運ばれ、待合室で待っていた
待ってる間はただただ願うことしかできなかった
1時間後医者が来た
「…あ、あの! 猛は!?」俺は医者のところへ走っていって聞いた
「…後頭部を強く打たれていて…かなりの重体で明日まで持つかも分からない常態です」
医者は申し訳なさそうな顔をした
「……っそんな…」俺は頭が真っ白になった
「私の…せいで……猛君がぁ……」結衣は泣き出した
学は下を向きながら「もう遅いし…そろそろ帰ろうか猛のお見舞いはまた明日来よう」
「そうだな」俺が言うと結衣はゆっくりと後からついてきた
――――――次の日――――――
俺は病院の行きしなに花屋で花束を買った
病院に着き、猛のいる病室に行くと学と結衣がもう来ていた
「もう来てたんだ」そういうと俺は猛のところへ駆け寄った
「…ん?」
猛の目がうっすら開いたような気がした
気のせいかと思っていると猛が目を開けた
「猛!」3人は声を合わして言った
「おぉ…ごめん…な…わざわざ見舞い…来てもらって」
猛は片手で悪いと謝りながら笑った
「当たり前じゃねぇか!だって俺達親友だろ?」俺は学の肩を組んで言った
「そうだよな」
話しているときの猛はいつもの猛と同じだ
これならすぐに退院できそうだな
そう思ったとき
「……っぐ!」急に猛は頭を抱えてもがき始めた
「だ…大丈夫か!?」どうしたらいいのか分からない
頭が混乱してくる
学がナースコールを押すとすぐに医者と看護師が走ってきて
猛は治療室へと運ばれていく
俺達は治療室に入るまで付き添った
「猛…大丈夫かな…?」
「きっと大丈夫だよ。あんなに元気だったんだよ?」
「そうだよな」
30分後医者が出てきた
「猛大丈夫ですよね!?」
大丈夫じゃなかったらなんて考える自分がいた
医者は険しい顔をして言った
「…残念ながら…」
…え? 嘘だろ?
体の力が一気に抜けて床に崩れた
なんで!? なんでなんだよ!?
心の中で叫んだ
でも叫んだところで猛が帰ってこないのは分かっている
『…後3人……』
そんな声が聞こえた気がした
ではではご飯食べてきまー