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「❤️彼女の妹 彼女の親友 Ⅰ」黒のストッキング姿の長身美少女の彼女の妹が突然部屋に上がり込んだ夜。机の下で絡みつく白い脚、迫るゴスロリ。  作者: ⚓フランク ✥ ロイド⚓
第2章 彼女の親友

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第15話 百合の夜

《《火曜日、悠真の部屋》》


 悠真の部屋に着いた。彼が玄関を開けると、そこには制服姿の女子二人。凜花は黒のハイソックス。私は白。悠真さんの視線が膝下と見た。は、恥ずかしい。


 部屋に入ると、悠真はテーブルに分厚いテキストを広げて、ウンウン唸っていた。


「何の本?」と凜花が邪魔する。

「量子力学の教科書。後期試験の範囲が広くて……」

「ちょうどいい!」と凜花が量子革命と宇宙創成の三冊をテーブルにドサッと置いた。

「何だ?」

「この本、読もうと思って。シュレディンガー、知ってる?」

「……物理科で知らない学生はモグリだよ」

「この本に量子力学と天文学のことがいっぱい書いてあるみたい」


「え?どれどれ……」と悠真さんが本をパラパラ開いた。「ああ、難しい部分があるが、これは凜花向けかもしれない。よく選んだね?」

「遥が選んだ!」

「遥が?」


 私も三冊を取り出して、テーブルに置いた。


「私も買ったの。気になって」

「今は模試に集中しないと……」

「凜花がね、量子力学にちょっと興味を持ったの……『シュレーディンガーのエロスの噴出』に萌えたみたい」

「何の話かサッパリ……」

「悠真、悠真のいる物理科に行きたい!って動機以外のものを凜花が見つけるいい機会よ」

「まあ、そういうことなら……」


 その夜、テーブルには、悠真の量子力学のテキスト、私たちの参考書、それから三冊の本が並んだ。


 凜花は、参考書じゃなく、量子革命を夢中で読んでいる。悠真が何か言いたそうだったが、「悠真、ラノベ小説を読むよりいいでしょ?」と私が言うと黙認した。


 時々、凜花がときどき悠真に「黒体輻射って何?」とか「アインシュタインの光量子って何?」とか聞いている。脳が筋肉の凜花の口から物理用語が飛び出すとは奇跡だ!タンジョン攻略!とか言うよりもずっといい!


「シュレーディンガーの猫、知ってるか?」と悠真。

「知らない」

「量子革命にも書いてあるけどね。箱の中に猫を入れる。量子力学的な装置で、猫が生きているか死んでいるかが決まる仕組みにする。箱を開けるまで、猫は生きている状態と死んでいる状態が重なり合っている……これが重ね合わせだ」

「開けるまで、生きてるか死んでるかわからない?」

「わからないんじゃなくて、両方の状態が同時に存在している」

「……え?」


 凜花が固まった。


「それって……」

「なに」

「彩花姉ちゃんみたいだ」


 私と悠真とが凜花を見た。


「ミネソタで何があったか、私が合格するまで開かない箱の中にある。開けるまで、姉ちゃんの中に何があるかわからない。でも、ある。確かにある……それって、シュレーディンガーの猫じゃない?」


 悠真が少し黙った。


「……量子力学を人間に当てはめるのは、厳密には正しくない」

「でも、違う?」

「……詩的には、違わない」

「彩花姉ちゃんはシュレディンガーの猫……」


《《百合の夜》》


 11時半になった。終電は、零時26分って凜花がいっていたな……


「凜花、そろそろ終電の時間だよ」

「え?昨日、四時に帰っちゃったんだから、今日はお泊り!ルンルン!」

「ええ?今日は泊まるの?」と悠真が苦情を言う。

「泊まるんだよ、悠真」

「凜花、ママに何ていうの?」

「遥が超高熱を出して、死にそうだから、今晩は遥の部屋に泊まる、と朝出掛けにママに言っておいた」

「……私、外泊の準備してない!」

「大丈夫!遥の下着とシャツを持ってきた」とトートバックの中を見せた。準備がいい。「歯ブラシは一昨日のがあるでしょ?」

「……じゃあ、明日は朝この部屋から学校に行くの?」

「そぉよ!」


 悠真が頭をかきむしる。「ぼくの部屋から、朝、制服姿の女子高生が二人、でてきたら、近所になんて言われるんだろう!」

「あら、パパ活ですよぉ~って誤魔化せば?」と平気の平左の凜花。


 悠真が突っ伏したままうめいている。凜花がトートバッグをごそごそやりはじめた。


「遥、これ着て」

「何?」

「ノースリーブのシャツ。私のだけど、遥も着られるサイズ」

「着替えるの?今?」

「悠真、向こう向いてて」

「……自分の部屋なんだが」

「向いてて!」


 悠真がしぶしぶ壁に向いた。


 凜花がするっとブラウスを脱いだ。ジャンパースカートを脱いだ。ネクタイを外した。下着姿になった。まったく躊躇がない。


「遥も脱いで」

「……凜花、悠真さん、いるんだけど」

「あっち向いてるから平気!早く!」


 私も仕方なく脱いだ。制服を畳んで、シャツを受け取って着た。凜花が悠真の引き出しをあけて、ショートパンツを二枚引っ張り出した。


「悠真のだけど、借りる」

「勝手に開けるな!」

「ありがとう!」


 凜花がショートパンツを穿いた。私にも一枚渡した。


 着替え完了。


 悠真が振り向いた。凜花のノースリーブとショートパンツ姿を見て、また目を逸らした。


「凜花、それ……」

「何よ?」

「寒くないか」

「全然!遥、ソファ、ちょっと詰めて」


 私がソファの端に寄ると、凜花がぴったりくっついて座った。毛布を二人で引っ張って、足まで包んだ。悠真がテーブルで量子力学の教科書に戻った。


 しばらく、静かだった。


 凜花が私の肩に頭を乗せた。


「遥」

「なに」

「今日、楽しかった」

「昨日も同じこと言ってた」

「また楽しかったんだもん」


 少し黙った。


「遥、ありがとう」

「何が」

「量子革命、選んでくれて。悠真の学科に行きたいっていう動機以外のもの、見つけた気がする」

「気がする、じゃなくて、見つけたんでしょ」

「……うん。見つけた」


 凜花が毛布の中で私の手を握った。細い指。陸上部の手。


「遥の手、冷たい」

「凜花の手が温かいんでしょ」

「私、体温高いから」

「知ってる」


 悠真がこちらを見ないまま言った。


「二人とも、いびきをかくなよ」

「かかない!」と凜花。

「遥は?」

「……かかないと思います」

「思います、か」

「やれやれ」と凜花が笑った。


 窓の外で、冬の風が四谷の夜を吹き抜けていく。


 凜花の手が、毛布の中でずっと私の手を握ったままだった。


 あったかい。


 悠真は、私たちの存在を意識から追い出すように、背中を丸めて量子力学の数式をノートに書きなぐっている。カツカツとシャープペンの先が紙を叩く音だけが、静かな部屋に響いていた。


「……ねえ、遥」凜花が耳元で囁いた。熱い吐息が耳たぶをかすめて、背筋にゾクッと電気が走る。

「なに」

「悠真、集中してるね。……全然、こっち見てくれない」

「……いいじゃない。勉強してるんだから」


 言いながら、私は毛布の下で、凜花の指先が私の手のひらをそっとなぞるのを感じていた。


 指の腹が、私の肌の上を這う。


 昨日のあの感覚が、指先一つで蘇ってくる。


「遥のここ、まだ熱い」凜花の指が、私のショートパンツの裾から、太ももの内側へと滑り込んできた。

「凜花……ダメだって……」

「ダメじゃない!……だって、遥、昨日あんなにすすり泣いてたじゃない。思い出すと、私まで疼いちゃうんだもん」


 凜花の手は、迷うことなく私のアソコへと伸びていく。ストッキング越しではない、生身の肌の感触。悠真から借りたブカブカのショートパンツが、彼女の指をラクラクと侵入させている。あ!止め……。


「……あ、……ん」声が漏れそうになって、私は慌てて自分の唇を噛んだ。


 ダイニングには、悠真の広い背中がある。彼が振り返れば、毛布の下で親友同士が何を演じているか、一目でバレてしまう。そのスリルが、昨夜の情事とはまた違う、鋭い快感となって私の下腹部を突き上げた。


「遥、顔、真っ赤。……可愛い!」


 凜花はニヤリと小悪魔のように笑うと、私の耳たぶを甘噛みした。彼女のもう一方の手が、私のノースリーブの胸元から滑り込み、まだ熱を持っている乳首を指先で弾く。


「ひっ、ひっ、……ふ、……う……」私は、凜花の肩に顔を埋めた。


 彼女の体温、彼女の匂い。悠真を共有しているこの子の感触。不思議なほど私を安心させる。もっと深い「泥沼」へと誘っていく。


(……私、本当にお猿さんになっちゃったんだ……)


 凜花の指が、私の濡れた場所を捉えた。彼女の指が、執拗に、優しく私をかき回す。私は、悠真の背中気になったまま、凜花の腕の中で小さくのけぞった。


「遥……逝いっちゃっていいよ……声でちゃうから、口を塞ごうね」


 凜花が、自分の唇を私の唇に重ねてきた。吐息を封じられ、視界が火花を散らす。私は親友の口の中で、声にならない悲鳴を上げて絶頂した。


 小刻みに震える私の体を、凜花がぎゅっと抱きしめる。


「うふふ、……遥、おいしかった」凜花が唇を離し、満足そうに私の鼻先を自分の鼻で小突いた。意地悪だ!私は、涙目で彼女を睨むことしかできなかった。

「……この、……変態」

「感染ったんでしょ?……お互い様だよ、遥」


 毛布の中で、私たちは再び手を繋いだ。今度は、二人とも少しだけ汗ばんでいたけれど。


 悠真が、ようやくペンを置いて、大きく伸びをした。


「……よし、今日はここまでだ。……おい、二人とも、寝たのか?」って、知ってて知らぬふりでしょ?


 私たちは、狸寝入りを決め込んで、返事をしなかった。


 その晩は、悠真は超絶頑張って我慢したと思う。何もしなかった。チェッ!


 冬の夜、四谷の1K。



※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

※飲酒喫煙シーンが書かれてあります。

※性描写を含みます。

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