な:中身をなくして尚嗤う。
キミは廃人。
ボク以上にネ。
キミは好きなヒトを執拗に自分のそばに置きたがる。
好きなヒトを独占したい。好きなヒトの全てを自分で把握したい。
束縛する自分に酔ってる。
゛そんなにも誰かを好きなワタシ゛。
キミが愛するのは自分。
ボクは違うヨ。ボクはキミを中身毎愛してる。
キミのいき過ぎた愛情も。
キミの思いきった血走った行動も。
証拠を残しっぱなしの浅はかな計画も。
莫大な金と引き換えに手に入れた愛するヒトを抱いて、幸せそうに笑うキミ。
良かったネ、幸せで。
キミが幸せだとボクも嬉しいヨ。
だってさあ、
――絶望のどん底に突き落とす前には、とびきりの幸福に笑っていてくれなきゃネ!
天国から地獄へ。
愛するヒトから引きはがされたキミは、ボクの餌食。
好きだからネ、ボクも少々の事じゃイカないヨ。
キミはボクを睨みつける。ああダメだヨ、それは逆効果。
それはボクを喜ばせる。ゴメンネ、サディスティックなボクだから。
ボクは支配する悦びに酔う。
゛キミはボクの隷属下゛。
完膚なきまでに追い詰める。
ゴメンネ、それがボクの信念。
それがボクの愛。
ボクはキミの中身を吸い尽くす。
だけど、もうひと押し。頑丈なキミはまだ壊れない。
そうだネ、愛するヒトを。
キミが、キミの手で。
感触を覚えておきナ?
好きなヒトの腹にナイフをえぐり入れた自分の手のネ。
ヴィジュアルを脳に刻み込むのサァ!
白目を剥いてヨダレを垂らしたキミの愛しいヒトの最期を。
誤解しないでくれるかナ?
この結末は、ボクが導いたワケじゃない。
それはキミの意志。
キミの深層心理。
――きゃはははっ♪
はい、壊れたあ!!
これで、キミはボクのモノ☆
キミは狂った野犬みたいにボクに噛みつこうとする。
いいけどネ。首輪プレイもキライじゃない。
犬みたいに引きずり回してあげるヨ。
だからいい加減、壊れたフリはやめなネ?
ボクは欺けないヨ。
キミはこれしきじゃ自分を見失わない。
ボクには分かる。
キミには素質がある。
だからボクはキミを選んだんだ。
キミはボクの支配を受け入れる。
分かるヨ、おんなじ壊れ方のキミ。
カワイくイカレたキミ。
空っぽの中身で、ちゃんと嗤ってネ。




