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クズな主とクズな従者互いを囮にしながらの魔王討伐

作者: 我慢が太郎
掲載日:2025/11/18

「忠誠を誓おう、我が主」






とある国人類の中で最大数の者が住んでいる国 そんな国から離れに離れている森の中1人の男が、今体を地に伏せこちらを睨み付けている精霊を見下ろしている

その顔は年老いており、20前半のみずみずしい張りのある顔そんな面影は一つたりともなく。かと言って

80、90ぐらいの初老の顔と言われればそれも違う60代後半の顔所々にシワがあり、

その目は生物の醜さを見てきたように真っ黒と塗りつぶされている

そして彼の髪は年を重ねているというのに白髪はなく黒色の髪一色となっている

男の名はロスト キュアロスト

そしてロストが今見下ろしている先にいる者

長く麗しい緑色の髪、だが今その髪は赤い血に染め、その体は返り血が目立つが所々から

”どくどく”と自らの血が大量に流れている  目は本来はパッチリとした美人と言える目をしているのだが今その目はロストを睨み細くなっている、

小さな隙間から見える眼の色は緑がかった深い青

しかし今、その目の色は額から流れている血が流れているのかそれとも復讐の意思でもあるのか赤く染まっている。

今の例えだけを聞くのならばただの人

だが彼女は人ではないそれが分かるのは それはそれは特徴的な、体から生える翼、

その翼は大きく広いされど実態はない彼女は”風の精霊”彼女から生えている翼は風を纏い翼に見せている 

精霊として人よりは強い力を持つはずの彼女は今すでにその体を真っ赤に染め死に掛けている、しかし

その目は死んでいない

暫しの沈黙ロストが口から音を出す

”精霊か”低い声、相手に向けて期待も失望もないような低く冷たい声

「意識はあるか?今お前を殺す気は起きていない」

その声には聞こえてないのか”うあ、あがああああ”うめき声を出しロストに向け風の刃を出す

”ぶしゅ”そんな肉を切り裂くような音が聞こえ事実ロストの頬や羽織っているローブを切り裂きロストの肉をを切り裂く

頬や腕から血が流れるがロストは気にせず喋る

「朦朧としているな」その事の確認をし、ロストは1本の丸い瓶を取り出す中に入っているのは透明の液体

水のように見えるそれをロストは自分にぶつけ液体をかける 

その瞬間先ほど切られ血が流れているロストの肌から血が消えその痛みも消える 今の光景に驚く精霊だがロストはそれを無視しもう一本ポーションをローブから出し精霊に見せ、優しい声とは真逆の低い声で脅しをかける

「俺は最強の回復術土だ、お前は俺に勝てない、今ここで死ぬか”俺の奴隷”として生きるか選べ」 

ロストの言葉、先ほどの光景から精霊は事実だと認識し 意識のない状態での本能からかゆっくりと目を閉じる

「それでいい」精霊を担ぎ、ロストは己の家に向かう




この世界でが遥か昔から精霊と人間の種族が共存し、生きていた。

精霊は数は少ないがその力は人よりも強大 風の精霊、その中でも上澄みの者なら竜巻を巻き起こす事もできるほどには、精霊は強大な力を持っている。しかしその数は人類に比べ少ない

人に比べ、数の少ない精霊を人族は魔物から守り、精霊は、水の精霊なら水を人に与える。 このように人、精霊この2種族は協力し生きていた、生きていたのだ


ある時精霊の王は人との共存をやめ人類を侵略する事を宣言した。予期せぬ言葉、予期せぬ襲来、

その言葉の通りその日から精霊は人を襲う、悲鳴があらゆる場所から聞こえる生き残った者が叫ぶ

”やめてくれ!止まってくれ!君たちだってこんな事望んでない!望んでないはずだろう!”

その声は今の彼らに届かないだがそれは彼らが戦争だからといって人へ同情しないからではない

彼らの目は赤く染まっている返り血、否、充血、否 彼らの意識はない  今もただ精霊の王によって”操れている”、その事に人類は気づかない


人の王が焦る、国民が叫ぶ、悲鳴、泣き声、憎悪、国からはあらゆる音が鳴り響く

”なぜだ!”そんな王の言葉は虚空に搔き消える 彼らの数は少ないだがその力は強大

結果として人類は精霊に下る事となった 

彼らの憎悪の思いは未来永劫消えることはない

人類全てが同じ思いを持ちその想いも虚しく使いつぶされていく







そして現在今は精霊と人類、その差は”覆えす”ほどにまでになっていた。

それは現在から役60年ほど前に40名近くの、人にしては強大な力を持つ者たちを王が国の魔術師を生贄にし召喚したこと、このことが最も大きな要因と言えるだろう。彼らは自分達が突如として現れたことに驚いていたが

少しした後、王の自分達は転移者だと言う言葉を受け入れ、各々の思いを胸に秘め精霊達を倒す事を決める

そしてその頃の王が精霊との戦争を新しく行い、大きな犠牲を出しながらも精霊の王、”魔王”を討伐したこの事が精霊と人類の立場を覆す理由となっていた








現在精霊は絶滅危惧種と言っていいほど少なくなり、今までの事からも

人類は精霊を嫌悪し国も危険視はしている者の心には安全を感じている



埃一つない室内、そんなベットの上で精霊は目を開ける伏せた目を開け自分の周りを見る

色々な形の瓶その中に入っている様々な色の液体なにか実験をしているようだが自分には分からないので

横目に見ながら考える

「(なぜ私はこんなとこで寝ている?何があった、思い出せない)」怪我の後遺症か精霊に直前までの記憶はないだが自身が体を傷だらけにしたことだけは覚えている。だからこそその事についても疑問をぶつける「(この場所見覚えがない体の傷も治っている)」

疑問が心の大半を占める”ここはどこだ?” 私の体はなぜ治っている?”そしてその疑問の一つは

簡単になくなる

「そうか!私があまりにも可愛いからここにいる者は私を治したのか!」

「違うが?」

室内その外にも聞こえるほどの大きな声での結論

それに思わずロストも外から問い返してしまう

精霊はその声に気付きベットから降り”ペタペタ”と風の精霊らしく飛ぶことはせず

歩いて扉に向かう

今現在飛ぶこと自体は出来るが、その魔力を節約し風を使わない


”この世界における魔力は風の精霊なら風の魔力を水の精霊なら水の魔力といったふうにそれぞれの種族に沿った魔力しか使えずその魔力も使えば使うほどに減っていき最後は”死”と言ったほどの危険なものではなく最後まで使いきった者は暫く動けないといったぐあいになる。”

だが今の精霊にとって自身が動けなくなることは自身の死に繋がると言っても過言ではない。

自分の可愛さに自信を持ち顔の優劣に関しては頭が回らなくなるが、だからといって彼女は馬鹿ではない冷静に考えることも出来、

今も緊張を伴い手にはいざとなったらロストの足を切り逃げるため風を貯める

先に扉を開け先制をかけようとする精霊にロストの方が先に扉を開ける

”ガチャ、ギィィィ”扉の軋む音が鳴りゆっくりと扉が開く

先に開けられたことに一瞬の驚きが頭を占めるが即座に小さかった風を今少ない魔力を全て使い少し大きくする、そして黒いローブの端が見えそのままロストの顔が出てくる

即座に動く精霊目指すのは今現れた男の足それに向けて風を打つ。

だが長年の経験からかロストは精霊の考えを読んでいた扉を開けると同時に先ほど自分に使ったポーションを下に落とし”ざく”とロストの足が切れた音それと同時に”バリーン”とポーションの割れる音

ロストの足は即座に治り驚いている精霊を掴み捕まえる

「お前さっきの記憶がないのか?」ため息をはきながら”やめろ!はなせ!”と暴れる精霊を見つめる

そのままベットに投げ問う

「それでお前名前は?」自分をほうり投げた男の言う事を聞くのは癪だと感じる精霊だが

己の名前を聞くと言う事ならばとベットから立ち上がり、自信満々と言った様子でロストを指差し

「よく聞け人間!私の名前は”アルヒ・シナーオ”!人よりも遥かに高貴な精霊の名前だ!」

そう答えベットにもう一度満足そうに沈む

自分の名前に自信満々そうな様子を見ながらロストは”元気なやつだな”と呟き

自分がアルヒを連れて来た目的を話そうと己も座ろうとする

その時”コンコン”とドアを叩く音が聞こえ、ロストもアルヒもそちらに目を向ける

その音にロストはアルヒに向かい布団を深く被る事を伝え、アルヒも気分がいいので大人しく従う

その間にも扉は叩かれる”コンコンコン”音が一つ増える

ロストが現れず声も出さないことに一松の焦りを持っているように

扉の先にいる者は次、音を鳴らしてもロストが現れないなら流石に声をかけようと

そう考えている時ロストも扉を開ける

「誰だ?」扉の先にいたのは40代後半の男

白いローブを纏いそのローブの肩には王国の紋章その紋章を確認しロストは相手が話す前に特定する

「宮廷魔術師か」ロストに推測に男の方も肯定を促す

「ええその通りです。ロスト先生」

男にとって国にとってロストは薬の始祖と言っていい存在

最大限の敬意を持ってロストと接する

「今回訪れたのはあるポーション作りの案を考えて欲しく」

男の言葉に何の興味もなさそうに見ていたロストの眼が

少しだけ男に目を向けるその視線に予想通りと言わんばかりの仕草で手をローブに突っ込み

そしてその中から一枚の書類を取り出しロストに渡す

その書類を受け取りながらロストは目を通すその書類に書いてあることは簡潔にまとめるのならば

”致死性のある毒その効力を打ち消すまたは軽減する薬の開発”

ロストが目を通しているのを確認しながら男は要件を話す

「今国ではその薬を開発しておりまして、主な用途としては冒険者が魔物によって毒を受けた時に生きのこれるようにと   研究の内容としてどうでしょうか?」

一通り書類を見た後男の方に目を向けロストは口を開く

「研究案は賛成だ 作れる期間はいつになる?」

ロストはの言葉に男は昔からの癖なのか手をあごに当て、一考した後言葉を述べる

「ふむ、そうですねまだ開発案なので作れるのは最低でも5年はかかるかと。」

男の考えにロストは淡々と、人の心があると思えない事を述べる

「試作品が出来たらお前達宮廷魔術師に毒を打って実験体にしろ、それで期間は早まる」

その案に男は暫しの沈黙、それはロストの言葉に理解できないと言った様子の沈黙

そしてようやく口を開く、

「あのロスト先生、それは最悪私たちが死ぬことになるんですか」

その言葉を聞いてなおロスト意見を変えない圧倒的なほどまでに合理的な意見を述べる

「お前達100人近くが死んでも1000の冒険者が助かるのだからいいだろう」

口を大きく開け啞然とするような事はロストの目の前なのでしないが男の内心は

そのレベルの啞然と遜色ないほどには同じ思いだった。

しかし男は堪え”貴重な意見ありがとうございます国に持ち帰って検討しますね”とだけ述べ

”とぼとぼ””足取りを重くしながら森の中を降りるその足は自身の暗い内心と比例しているように


男が帰った後ロストは改めてアルヒが寝ているベットの近くにある椅子に座りアルヒと向かい合う

アルヒは目を細めるただ睨むと言ったふうではなくドン引きを表すようにジト目のような目になっている

そして声を発する

「お前クズだな」

その言葉に特に反論もせずロストは事実だと認める

「自覚はしている、俺自身人間は俺を含めクズだと思っているからな」

その言葉を発したロストには怒りや失望と言った顔はない

ただただ自分が今まであった事からの経験からか諦めたような何の感情もなく呟く

特にロストのその顔に詰め寄ることもなく”そうか”とだけ返す

数秒の沈黙ロストはアルヒのことを聞く

「お前何であんなところで倒れてた」

ロストの言葉に今回は自身も疑問に思っていたことなので純粋に答える

「分からない、殺されかけたのは覚えているだがなぜあそこにいたのか

覚えていない」ロストは一瞬アルヒを見るが、本当に分からないと思ったのか何も言わず

別の質問を唱える

「・・・そうか 分かった質問を変える死に掛けた理由は国か?」

ロストの言葉に悲しそうに顔に影を作りながらしかしロストに話す

「ああ、精霊は今も迫害されている精霊の数は少ない、その大半は今も魔王と共にいる

だが魔王軍に属していない者には人間と仲良くしたいと思っているものもいる だから私は

国と精霊の和解の橋渡しをしようと思ったんだがな、うけいられずに兵士に追われた」

ロストは何も言わないただただアルヒを見つめ続きを促すそこに同情はない

「まあだから、あいつら10人近くの両手両足切ってやった!もう兵士としてはやっていけんな!」

アルヒの言葉に表情を一つたりとも動かさず声も冷たい、しかしその内心は興味深そうに楽しそうに返す

「和解を求めに行ったのにか? クズだなお前」

何を言っているのか分からないと言った風にアルヒはきょとんとして述べる

「あいつらが先に切りかかったんだぞ?私は悪くない」

アルヒの言葉に特に肯定も否定もせず話を終え

ロストはこれからのことを話す

「さてとこれからのことだがお前には俺の奴隷となってもらう」

ロストが話した瞬間アルヒは即座に手を出す風もまとわずただの殴りされど手加減なしの本気の殴り

しかしロストはそれを軽く止める手を止めれたアルヒだがそれでもその怒りは収まらず声を出す

冷たい殺意を持った声で

「ふざけるなよ貴様、この私を奴隷にするだと?100回は殺す」

「お前は俺が助けなければ、死んでいた。恩を返せそれに奴隷と言っても傷つけもしない俺の

言葉にも強制力はないし普段も従わなくていい」

アルヒは息を整える自身が従わなくていいことを聞き腕を納めそれと同時に自分の目標を述べる

「お前が魔王を倒すのなら、奴隷になってやるそれが条件だ」

”魔王”精霊の王、魔王は今いる精霊のほとんどを洗脳し、人類と精霊の共存をかけ離した存在

そいつを殺す その条件にロストは頷く

「それでいい俺も魔王は会うためにお前を奴隷にするんだからな」

「お前が?なぜ魔王に会う?」    それは魔王が人の住む国、世界を侵略しロストにもその危険がおよぶからなどではない。それならばアルヒも疑問に思うことはない。

今現在魔王は”人間を襲っていない”、正確に言うのならば

魔王軍に立ち向かってくる者 共存しようと迫る者そんな者たちを容赦なく殺している。この事が人類と精霊の共存を拒む大きな要因なのだが、それは 言い換えるのならば魔王に向かわなければ基本的に安全だと言える。

だからこそ、アルヒは疑問に思う

そしてロストもそう思うことは当然だと思っているのか特に何も言わず質問に答える。

「会いたい奴がいる、だがそいつが何処にいるかが分からん。 恐らくは魔王が今征服している国のどこかで、生きているはずだそいつを見つける」ロストは思い出す昔のこと

(ヒロト!ワタシトコイ!オマエニサイコウノケシキヲミセテヤル!)

その目的を聞き納得したのかアルヒは膝を付き忠誠を誓う所作を作る

「忠誠を誓おう 我が主」そして一番大事な事を付け加える

「表面上だがな」

その言葉を聞きながらロストは声を発する

「俺たちはクズ同士だ 同情はない互いを囮にし、死んだらそれまでだ」

アルヒもその事には賛成なのか何も言わず受け入れロスト同時に口からはっきりと声を出す

「「仲良く行こう魔王討伐」」


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!もし人気になるのであれば短編を終わり

連載にしようと思います!

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