人形たちがゴーレムたちになった時
これはこの物語の次の章です。楽しんでいただければ幸いです。
さくら、ひなた、さなえ、あいこ、つねこは、赤山高校に通う生徒だった(美咲、大樹、春秋も通っている同じ学校である)。彼女たちは非常に謎めいた存在で、常に5人で行動し、美咲以外の誰ともほとんど話さない。美咲は彼女たちと一緒に暮らしているため、唯一の親しい友人だった。
そのため、さくら、ひなた、さなえ、あいこ、つねこは「手の届かない美少女たち」として知られていた。
ある日、放課後に彼女たちは近くのカフェで一緒にくつろいでいた。すると突然、何人かの覆面をかぶった強盗がカフェに押し入り、店を襲った。
強盗たちは、その五人のお嬢様っぽいに見えることから、威圧的に迫りながらこう言った。
「おい、お前らの持ってる高価なものを全部出せ!」
彼女たちが持っていた唯一の貴重品は、5人がいつも身につけている金の指輪だった。強盗たちは指輪を奪おうとした。
ひなた、さなえ、あいこ、つねこは恐怖で震え、身動きすら取れなくなっていた。そのとき、さくらは子供の頃のあるトラウマを思い出した
彼女は心の中で叫んだ。
「もう二度と、無力なままではいたくない!」
すると、カフェの扉を突き破るようにして、一筋のまばゆい光が彼女たち5人を包んだ。
その光の名は——デスX(Death X)。
それは5人を一つの存在に融合させた。超人的な力、驚異的なスピード、そしてまるで巨大ロボットのような力を持つ少女、それがデスXだった。
デスXは一瞬で強盗たちを打ち倒した。その戦いぶりはまさに、ヒーローそのものだった。
警察が到着したときには、デスXの姿はもうなかった。
人目のない路地裏で、デスXは再び5人の少女に分かれた。
さくら、ひなた、さなえ、あいこ、つねこ——彼女たちは互いに顔を見合わせ、困惑していた。
「……いまのは夢? それとも現実?」
誰もはっきりとは分からなかった。ただ、心の奥で何かが変わり始めたのは確かだった。
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