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新たな希望

これはこの物語の最終回です。皆さん、楽しんでいただけたら嬉しいです。

最終話


光の行き先


春明は、

知らなかった。


自分が玉座に座った瞬間、

その存在そのものが

一つの「合図」になったことを。


神の座に触れたその時、

春明の内側から

細く、しかし確かな光が

放たれていた。


それは武器ではない。

命令でもない。


ただの——

道標だった。


その光は、

迷宮の奥深くへと伸び、

彷徨い続けていた

一人の女性に届く。


アリーヤ。


彼女が見ていた迷宮は、

終わりのない回廊だった。


正義を信じ、

平和を望み、

それでも前に進めない。


選ばれたにもかかわらず、

辿り着けなかった場所。


だが——

光が差した。


夢の中で、

何度も見てきた景色。


春明の夢は、

ただの夢ではなかった。


それは、

未来の断片であり、

互いを導く

視線だった。


アリーヤは、

光の方向へ歩いた。


恐怖はあった。

疑いもあった。


それでも、

彼女は進んだ。


そして——

迷宮を抜けた。


そこにあったのは、

巨大な玉座。


空っぽの神の椅子。


そして、

そこに座る

一人の少年。


「……あなたが」


春明は、

彼女を見て、

すぐに分かった。


理由はない。


ただ、

信じられた。


アリーヤは、

静かに首を振る。


「いいえ」


「そこは、

 本当は

 私の席だった」


全てを、

理解した。


全能神ゼンタイは、

最初から

彼女を選んでいた。


だが、

迷宮を越えられなかった。


だから、

世界は不完全なまま

崩れ始めた。


春明は、

知らず知らずのうちに

彼女のための

道を照らした。


アリーヤは、

玉座の前に立つ。


「ありがとう」


「あなたがいたから、

 私はここに来られた」


「今度は、

 私が代わる」


彼女は、

春明に手を差し出した。


拒む理由は、

なかった。


春明は、

その手を取る。


そして、

席を譲る。


アリーヤが

玉座に座った瞬間、

世界の新しい構造が

静かに整い始めた。


どういうわけか、アリーヤはすべての多元宇宙戦争を止めました。




「……行って」


アリーヤが言う。


「あなたの帰る場所は、

 ここじゃない」


春明は、

一度だけ振り返る。


夢の中で

何度も見た顔。


「……任せる」


それだけ言って、

彼は歩き出した。




空は青かった。




「……春明!」


最初に駆け寄ってきたのは、

桜だった。


雛菜、

早苗、

愛子、

常子。


五人の目に、

涙。


言葉は、

いらなかった。


抱きしめるだけで、

十分だった。


少し離れた場所で、

美咲が

大輝の腕を

強く握っている。


二人とも、

生きている。


太志は、

空を見上げ、

小さく息を吐いた。


「……終わったな」


誰も、

否定しなかった。


メカマニアックス。


選ばれた者たちではない。


ただ、

選び続けた若者たち。


彼らの戦いは、

終わった。


世界は、

完全じゃない。


それでも——

今は、

休んでいい。


静かな時間が、

ようやく

彼らを包んだ。


この最終回を楽しんでいただけたら嬉しいです。最初からこの物語を見守ってくださったすべての方々に感謝します。皆さんのおかげで、私は自分の夢を信じることができました。ありがとうございました。

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