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プロローグ
私は恋人である彼女を愛していた。当時、彼女と一緒に結婚を考えていたんだ。
しかし、彼女は何も言わずに僕から姿を消してしまった。
何故、彼女がいなくなってしまったのか分からなかった。ずっと一緒に過ごしていたのに関わらず…。
何にも進展がないままあれから十年は経っていた。そんなある日、たまたま見ていたテレビで
「高校野球―――高校優勝!!おめでとう」
何のことはない普通にあるニュースである。今時期、スポーツ番組が多い。
でも、ある人物を見たとき眼を疑った。
それは……自分似た子供がそこにいたからだ。
名前を見ると彼女の実家の名字ではなかった。結婚していたのかと
しかし、それは違っていた。他人の空似だったのだろうとその時はそう思っていた。