表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世もちは、今日も秘密を隠す。  作者: のん
前世もちは秘密を隠す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/573

騎士と罰。


ルウイさんと、気持ちは通じ合ったものの・・

なにせ奴隷契約中である。


好意を持っていると、「気をつけてね」と奴隷紋がピカピカと光るし、ちょっとでも「欲」を感知すると、奴隷紋から電撃が体を流れて大変な苦痛を伴うのである。



・・・なんというか、本当にロクなもんじゃないな。

ルウイさんと契約したのは一番緩いものだけど、これだけはどうにも外せないものなんだよね・・。



朝ご飯を用意して、お皿を渡そうとする。


「ルウイさーん、これどうぞ」

「あ、はい・・」


と、指が触れた瞬間に、ルウイさんの首からバチン!!と音がした!


「・・っ!!」


ルウイさんが、ちょっと痛そうな顔をするけれど、ちょっとどころじゃないよね?それ・・。


「る、ルウイさん大丈夫?!」

「・・・はい、すみません・・驚かせてしまって、ちょっと油断してました」


ニコッと笑うけど、ゆ、油断・・??

ルウイさんは、私を少し寂しそうに見つめながら・・



「トーリが可愛らしいな・・と、思っていたので・・。愛しく思うのも、ダメとは・・辛いですね」



朝から糖分過多!!!!!

な、なんてコメントをすればいいの??!

ああ〜〜〜、年齢を重ねていても、こういった経験が皆無だったのが悔やまれる!!!


「・・・そ、そうでしたか・・・」


こんなコメントしかできなくてゴメン。

来世に期待してくれ・・。


ちょっと顔を赤くしつつ、カウンターの椅子に座ってお茶のカップをルウイさんの方へ置く。



「・・と、いう事は、うっかり触らないようにしないとですね」

「いえ!!必ず克服します!!」


「あ、あれ・・?そういう精神論かなんかで、どうにかなるものだったっけ??」



なにせ、奴隷契約はこの世界では結構長い歴史を持ってるものですけど・・。

でも、なんかルウイさんならどうにかしてしまいそうだな。



朝食を食べつつ、すっかり雪に包まれた外を見る。

そういえば、スケートはあんまりした事がないって、ルウイさん言ってたな・・。

ふと思い出して、お茶を飲むルウイさんに、



「・・川が凍ったらスケートを借りてきて、ルウイさん練習してみます?」

「スケートを借りられるんですか?」


「はい、健康増進の為に、冬は動いてね!ってばかりに、役所でソリとかスキーとか、スケートを貸し出してくれるんですよ」



なるほど・・と、ルウイさんは頷いて・・


「トーリと一緒に滑ってみたいです」


って、ニコニコ笑うので・・、ちょっと可愛いなって思ってしまう。

そんなルウイさん、何かを察したのか・・頭をちょっと私に向けてくる。



「・・撫でたくなりました?」


「・・・・・人間〜〜〜!!!!!」


くっそ〜〜、なんだその察しの良さ!

でも、さっき電撃が走ってたルウイさんの顔を思い出すと、ちょっとうっかり触れない・・。今まで平気で撫でてたけど、気をつけないとなぁ・・。



そうして、家事を一通りしてから二人で家を出る。

ルウイさんは、手を差し出すけど・・え、大丈夫??ルウイさんの手と顔を交互に見る。


「・・・危ないですし、手はやめておきましょう?」

「そんな・・、トーリからなら大丈夫ですから・・」


「え、ええ・・でも・・」


手袋越しなら大丈夫なのかな?

そっと握ってルウイさんの首元を見るけれど、大丈夫そうだ・・。

ホッとして、ルウイさんの顔を見ると嬉しそうに笑ってる。



「・・・なぜ、そんな嬉しそうに・・」


「トーリが心配して下さっていると思うと嬉しくて・・」

「ルウイさん、体に電撃が走る人物を心配するのは、普通の事ですよ」



うん、きっと普通だ。

ルウイさんは、ふふっと笑って私を見つめるけど・・、心配された事ないの?

でもオーウェンさんは心配してたしなぁ・・。


「ルウイさん、ちょっとでも痛かったら言ってくださいね」

「トーリからの痛みだと思うと、耐えられます」



「耐えちゃダメだから!!!あと言動!!!!」



こんな会話を聞かれた日には、私はとんでもない女呼ばわりだ。


契約が終了したら一体どうなってしまうんだ・・とも思うし、早く終わって欲しいとも思ってしまう。とりあえずルウイさん、発言にだけは気をつけて欲しい。切実に。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ