表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世もちは、今日も秘密を隠す。  作者: のん
前世もちは秘密を隠す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/583

騎士、ざわつく。


ルウイさんと、ハンドクリームは私の手のケアもあるのでそこは継続するけど、あとはお互い節度ある距離感にしようね!と、話すとあからさまに落ち込む。

なんならカウンターの前で、ものすっごい項垂れてる。


え、そんなに・・・?


そんなに触れ合いに飢えていたのか?この騎士団長様は・・。



「・・・そんな、辛いです・・。嫌です・・」

「いや、そこは譲れませんよ」



婚約者さんに悪いし・・・。

そう思うと胸が痛いから、言うことができない。ちょっとまだ・・・心が痛いし、ムカムカするし・・。あ、もしかしてお昼のお肉古かったのかな・・?


「・・・せめて、何かあった時は頭を撫でて下さい・・」

「え、ええ・・・」


「そうでなければ、これから週に3回の見回りが辛くて、こなせそうにありません・・」

「あ、週3でお仕事する事になったんですね」


そうか〜・・。

ここの冬は結構雪が積もるから、移動が大変なんだよね。

街外れにある家から、ギルドまで歩いていけるのかな?そう思っていると・・、



「・・・朝、オーウェンが馬を連れてくるので大丈夫です」


「・・・なんか、考えを読みました?」

「いえ、移動のことを心配なさるかな・・と思って」



ああ、そうですね・・はい。その通りです。

相変わらずよく私の事をよく見ているなぁ・・・、そう思って小さく笑うと、ようやくルウイさんはホッとした顔になる。


あ、ごめんね・・。

笑ってなかったか・・。契約中は怯えさせたくないし、悪く思ってもらいたくないのに・・、気を使わせてしまったな。


久々にあまり仕事をしない理性に、「今だけいいかな?」と聞くと、「ま、今日はいいんじゃない?」みたいに軽く言うから、その意見を採用する事にして、ルウイさんの髪をそっと撫でた。



「・・撫でるだけ、ですよ・・」



そう言うと、ルウイさんはものすごく嬉しそうな顔になって・・私を見上げる。


「・・・・撫でる以上でもいいです」

「調子に乗らない・・」


君は、相当やらかしてるからな?

一緒に寝たなんて聞いたら、多分オーウェンさんは卒倒するからな?


「・・・嬉しいです・・」


ルウイさんは、ちょっと目を伏せて私の感触を感じているのか、嬉しそうに微笑む。・・・本当、綺麗な顔だよな。こんなの18歳の乙女は普通にときめくよな・・。



そう思っていると、玄関の扉を叩く音がする。


ルウイさんは、ぱちっと目を開けてすぐに玄関に向かう。

今日もカイルかな??でも、まだ夕飯の時間には早いよな・・、じゃあ、オーウェンさんかな?


そう思っていると、なんかこっちへ来る気配がしないので、玄関を見ると・・赤毛の髪が見えた。


あ、やっぱりカイル?


「カイル・・?」


「トーリ!」


よく顔を見ると、長い赤毛を後ろでしっかり結って隊服を着た・・柔らかい顔立ち、スラッとした体格の人がこちらをニコニコして見ている。


「・・・え、もしかして・・キリル・・・?!」

「久しぶり!!うわ、すっかり綺麗になって・・!!」


「え、キリル・・?本当に??うわ〜〜!!久しぶり!!」


駆け寄って行くと、キリルにぎゅっと抱きしめられるので、私も抱きしめ返した。キリルも幼馴染なんだけど、3年前に騎士になりたくて、トーラスの騎士学校へ行ってそれ以来、手紙だけのやり取りだったのだ。


「・・・トーリ・・、この方は・・」


ルウイさんは、ちょっと驚いた顔をして、私を見る。

あ、そうだよね・・、急に抱き合ってたらびっくりするよね・・。


キリルは、にっこりと微笑み・・



「初めまして、ルドヴィクさんですよね?弟のカイルがお世話になっています。キリル・マクベンと申します。この度、晴れて騎士になりまして、こちらへ2ヶ月ギルドの警備に参加するよう騎士団から言われて参りました」



え?そうなの??

久しぶりに帰ってきたと思ったけど、2ヶ月もいるんだ!

そう思ったら嬉しくて、キリルに微笑むと・・横のルウイさんが複雑な顔をしてた。大丈夫、この間の騎士と違って優しくていい人だよ・・?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ