表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世もちは、今日も秘密を隠す。  作者: のん
前世もちは秘密を隠す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/573

騎士、なおも延長希望。


夕方近くになって、ルウイさんはやっと帰ってきた。

いつもなら、玄関まで迎えに来た私を見ると、すぐ笑顔になるのに小さく笑うくらいだ。



「・・・大丈夫ですか?」


「・・・すみません・・、その、ご迷惑をお掛けしてばかりで」

「何にも迷惑なんてかけてませんよ」



若いのに、そんな気にするなよ・・・。

いつもと違う雰囲気に、何かあったのかな・・って心配にはなるけども。


「何かできる事、ありますか?」


私がそういうと、ルウイさんはちょっと腕を広げて・・



「・・・すみません、今だけちょっと、その抱きしめてもいいですか?」



あらま、これは相当だな?

いつもは嬉しい時に、強請るのに・・。まぁ、ちょっと今日は様子もおかしかったし・・、いっか。そう思って、私も腕を広げる。


「はい、いいですよ」


そういうと、ルウイさんは嬉しそうなのに泣きそうな顔になる。

なんか、そんな顔されるとこっちも辛いぞ。



ぎゅっとルウイさんは私を抱きしめるので、私もそっと抱きしめ返す。

私なんかのハグで良ければ元気になってくれ。

ルウイさんの体温は、さっきまで外にいたはずなのに温かい。筋肉ってあったかいのかな・・?



「ふふ・・、ルウイさんの腕の中はあったかくて気持ちいいですねぇ」



そう思わず話すと、ルウイさんは私の肩口に頭を寄せてくるので慌ててしまう。


「る、ルウイさん?!!」


「・・・すみません、もう少しだけ・・」


どこか切なそうな声に、色々あったのかな・・・?そう思って、背中を優しく叩く。



「・・・大丈夫ですよ・・」



うまく言えないけど、とりあえず私はここにいるし。

ルウイさんがいつかどこかへ行っても、手紙くらいは送ってくれるだろうし・・。うん、そんな感じでいい・・。この胸の痛みも、きっと離れれば無くなるだろう。



「あと何か出来る事・・ありますか?」

「・・・一緒に寝て欲しいです」


「ルウイさん、人間ですよー。人間ー。」



ふふっと笑って、ルウイさんを見ると・・


すごく愛おしそうに私を見つめていた。


思わずドキッとしてしまって、思いっきり顔を逸らしてしまった・・。や、その顔はちょっと反則じゃない??ルウイさんは、クスクスと笑いつつ・・


「トーリ、こちらを向いて下さい」


「いやぁ〜、今はとても無理ですね」

「何故ですか?」


全面的にルウイさんの責任です・・。

っていうか、元気でたんなら離してもらおうか?離れようとした途端に、ぎゅっとまた抱きしめられたけど・・、ちょ、苦しい!!本気を出すな!!



「ルウイさん!!!苦しいです!!」

「ええ〜、そうですか?」


「もー!!!ステイ!!!ステイです!!!」



ルウイさんは、笑いながら私を離してくれたけど・・、騎士団長さま!!腕力強すぎだから!!じろっと睨むと、嬉しそうに笑う。何故睨まれて笑う???



「まったくもう!今度犬のしつけ方の本を買ってこようかな・・」

「それは嬉しいですね・・」


「だー!!!喜ばない!!人間でしょ?」

「・・・ずっと、奴隷がいいです・・」



うーん!!!!お迎えが来ちゃうくらいの騎士団長様が、奴隷でいたらダメでしょ・・・。



「・・・ルウイさん、人間に戻りましょうね」



「・・・トーリがずっとそばにいてくれるなら・・」

「え?いるじゃないですか?」



そういうと、ルウイさんは静かに笑う。

私の髪をそっと優しく撫でて・・、



「長い時を、あなたと一緒に過ごせたら・・嬉しいのですが・・」



うん・・・??

契約を更に長く伸ばすって事なの??それはダメって言ってるよね・・・。

そう思って、ルウイさんを見上げると眉を下げて笑うだけだった。ええ、なんで??




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] (^・ェ・^)(^._.^)(^・ェ・^)(^._.^)ウンウン 確かにのんさんも気付かなさそう。。。。。(*´・ω・) この親にしてこの子あり。。。。(゜-゜)(。_。)ウンウン
[一言] いやいやいやいや。。。。 プロポーズの慣用句だよねぇ。。。。。(*´・ω・)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ