騎士、ご満悦。
ルウイさんと美味しそうな出店でお肉を買う。
串刺しになってるお肉は、食べやすいように一口大に切ってあって、塩加減も絶妙である!
「ん〜〜〜!!美味しい!!」
もぐもぐ食べつつ、あまりの美味しさに満面の笑みである。
美味しいは正義!!
ルウイさんはそんな私を嬉しそうに見つつ、すでに3つ食べてた。早い。そして、串刺しの肉を綺麗に食べるなぁ・・。
「あ〜!美味しかった〜!!」
「気に入って頂けて何よりです」
ルウイさんとその後も、手を繋いであちこちを見て回る。
お菓子・・は、さっきたんまり貰ったし、色々な小物類も見ていく。
アクセサリーは素敵だけど、畑仕事とか色々やってると結局使わないもんな。ルウイさんから貰ったリボンは、せっかくなので、今日はつけてきた。ルウイさんの機嫌も良くなるしね。
リボンが飾られている出店もあって、つい手に取ってしまう。
「どれも可愛いですね」
「こちらも似合いそうですが・・」
ルウイさんが王子様のように微笑んで話すので、周りの女子の目が釘付けだ。すげぇ、漫画みたい・・・。思わず感心してたら、ルウイさんがまたリボンを買ってくれた。
ええ、そんなに気を使わずとも・・と、思いつつ嬉しいぜ!だって前世は
悲しいほど女子として扱われた記憶ないし・・。
早速つけてみると、ルウイさんが嬉しそうに微笑む。
「私も首輪があれば・・」
「さぁ、次行こうか」
さらっとナチュラルに恐ろしい事を言うんじゃない。
急いでリボンのお店からルウイさんを引き離す。うら若い乙女達にはとても聞かせられない!!!精神年齢50歳の責任である。
「ルウイさん・・、人間だって事を思い出して下さい・・」
「しかし、犬が欲しいと仰っていましたし・・、少しでもその気持ちに応えたいと思いまして・・」
いいから、そういう使命感。
人間として生きる道を選んで欲しい。
騎士とは思い込んだら一直線の生き物なのか?!
ちょっとため息をついて、ルウイさんを見上げる。
ライトアップされた明かりが、綺麗に金髪をキラキラと光らせる。ああ、綺麗だなぁ・・。
「・・犬は、諦めます。ルウイさんで手一杯ですし・・」
あ、何気に失礼なこと言っちゃった?言ってから気付いたけど、
ルウイさんは、それを聞いて嬉しそうに微笑んだ。なんでやねん。
「それでは、早速撫でて頂ければ幸いです」
「ルウイさん、話を聞いてましたか?それは犬です。あなたは人間です」
ちょっと残念そうな顔をしないで欲しい・・。
撫でたくなるから。
今、まさに人間って言ったのに・・!理性よ目覚めよ。
「・・あ、ルウイさんお酒飲めますか?そこで木の杯を貰えば、飲み放題ですけど・・」
「いえ、今はトーリといる時間を味わっていますので、大丈夫ですよ」
「ああー・・なるほど・・・?」
・・なんか、私のが酔っ払いそうだな・・・。
いや、この場合ルウイさんが酔ってるのか?そんな事を考えつつ歩いていると、
ガシャンと物が壊れる音がして振り向くと・・
おじさん達が、掴み合いをしている所を警備隊が宥めているが、なかなか両者が引かない。楽しく飲めばいいのに、なぜ喧嘩をするんだ・・。
ルウイさんが「ここでお待ち下さい」と、言うとさっと喧嘩している所へ入って、どちらにも手刀で一発で黙らせた・・。
え、それ、アリなの???
説得しないの???
なんか前世の警察24時間みたいのだと、結構説得しない??
警備隊の人も慣れたもんで、「あざっす!」って言って、ズルズルとおじさん達を連れていった・・。いいのか、あんなんでいいのか・・。
ルウイさんは、満面の笑みで私を見たけど・・、
大型犬が「褒めて!褒めて!!」みたいな顔で笑ってしまった。人間なのに。




