表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

積もる話もあるけれど

えぇ……400pt見えてきてるんだけど……

ブクマと評価してくれている方本当にありがとうございます。

そして、続けて読んでくれている方もありがとうございます!

5/3 関節→間接 誤字を修正しました。報告してくれた方ありがとうございました。

5/4 立つ→経つ誤字を修正しました。

 楽しいこと、嬉しいことがある日は時間が早く過ぎる気がする。逆に嫌なこと、辛いときには時間が長く感じる。感じ方の問題なのだろうが、今日改めてそれを実感した。放課後になるのが本当にあっという間に感じた。

 それもこれも、放課後に(かえで)と話すチャンスができたからだ。それに、本人は意識していなかったのかもしれないが昔のように、琉くんと呼んでくれたのが何よりも嬉しかった。




「こうやって話すのも本当に久しぶりだね……もう6年くらい経つんだね」

 学校が終わってからすぐ、俺と楓は駅前のカフェに来ていた。どこで話してもいいけど、積もる話もあって長くなりそうってことで楓がカフェを希望したのでここにした。


「もう、そんなに経ってたか……今まで話しかけなくてごめん」

「ううん。私だって。話しかけるチャンスなんていくらでもあったのに話しかけれなかったんだもん。お互い様だよ」

 そこで俺たちの会話が途切れる。やっぱり少し気まずい。俺たちの沈黙を破ったのはカフェの店員だった。


「お待たせしました。ベリーチーズケーキとコーヒー、果実たっぷり果物パフェとカフェラテをお持ちしました。どうぞごゆっくり」

「わぁ……このパフェ本当に美味しそう!」

 楓は目をキラキラと輝かせて、頼んだパフェを眺めている。速く食べたいみたいだ。


「先に食べよっか」

「そうしよ! これすごく美味しそうだし!」

 いただきます。二人の声がハモる。楓が美味しそうにパフェを一口、頬張る。そして満面の笑みになる。


「楓さん。おいしい?」

「美味しい! ねぇ、その楓さんって言うのやめてほしい。すごい距離を感じる……昔みたいに呼んでほしいなって」

「昔みたいに呼ぶのはちょっと恥ずかしいよ……」

「むー……じゃあ、さんを付けないで呼ぶこと! いいね?」

「うん。頑張ってみるよ」

「やった! それじゃあ、私のパフェ一口食べてもいいよ? あ、でもスプーンないよね……じゃあこうだ!」

 そう言って楓はパフェをすくって俺の前に差し出してくる。そしてそれを口に入れる。口に入れた後、気づいてはいけないことに気づいてしまった。彼女が使ったスプーンで食べてるということに……これはいわゆる間接キスというものに当たるのではないかと思ったが、彼女が気づいている様子はない。

 知らぬが仏というものだろう。黙っておこうと心に誓った。




「うわ、うわうわ! かえちゃん大胆!!」

「みゆ。ちょっとうるさいぞ」

「ちょっと今いいとこだから黙ってて!」

「なんで、こんなことしてるんだろうな……」

 俺たち二人は琉と楓のことを尾行していた。そしてこのカフェに入ったので同じく中に入って二人を観察中というわけだ。俺は人のプライバシーを除くのは嫌だと断ったが、みゆが言うことを聞かなかった。だから俺はみゆが行き過ぎた行動をしないように付いてきたというわけだ。


「あれ、楓さん間接キスしたことに気づいてないよな」

「多分そうだろうねぇ……かえちゃんなら気づいたら顔が真っ赤になると思うし」

 覗くみたいなことしてごめんな。と思いつつ内心結構楽しくなっているのは内緒だ。



「琉ちゃんはなんで、また私と話したいと思ったの?」

 俺は唐突にそう聞かれて回答に困った。

 隣の席になったから?

 幼馴染だから? 

 昔のように仲良くしたかったから? どの答えも理由としてはある。でも本当にそれだけの理由なのかが自分ではわからない。


「む、昔みたいに楽しく話せたらって思ったんだ。って、今更都合良すぎるよね……」

「ふーん? でもさ、席が隣じゃなかったら話してくれてなかったよね?」

「う、うん。多分……」

「ふーん。やっぱりそうなんだぁ」

 明らかに楓の機嫌が悪くなっている。そして楓は席を立ちあがってお金を置いてこう言った。


「今日で、今まで琉ちゃんが考えてきたことがよーくわかったよ! 私先に帰るね」

「え、ちょ、ちょっと待ってよ」

 それだけを言い残して楓は店を出て行ってしまった。やらかした……地雷踏んじゃったかなぁ……と店に一人残された俺はそう思った。




「あ、あれ? かえちゃん帰っちゃったよ?」

「なんか、途中で拗ねたみたいな感じになってたよな」

「琉人君、なんかかえちゃんの地雷踏んだかなぁ?」

「あいつ、意外と気が回らないところあるからな……」

 琉が店を出てから俺たちストーカー組も店を出た。

 なぜか俺が会計を払わされたのは言うまでもない。明日、琉が落ち込んでたらフォローしてやるか、と思う俺だった。

この、ストーカー組怪しいなぁ……二人の関係はそう簡単には戻りませんよねぇ…

少しでもいいなと思ってくれたら、評価とブクマしていただけると更新モチベの励みとなります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 待望のチャンスを。。。楓さん、本当にそれで良いのですか? 続きを楽しみにしております。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ