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国友鉄砲鍛冶衆の娘  作者: 米村ひお
ながはま
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長浜城と長浜城

 

 バスを待つ間、先生は満面の笑みで話した。


「あっちの西口のほうは、豊臣秀吉が初めて城を持ったことで有名な長浜城があるわ」


 それを聞いたたくみは、嬉しい驚きに晴れやかに笑う。


「とよとみひでよしのお城あるの! っていうか、ながはまじょうは沼津にある」


「そうね、同じ名前だけど別の城よ。沼津は北条水軍のお城なの。ここの長浜城は沼津のそれとは違って天守が復元されているわ」


「かっこいい……! 北条以外のお城みたことないから見てみたい」


「そうね、韮山城址、山中城址、小田原城、一夜城……たくみちゃんと色々見て回ったわね。そう思うと、そのどれもが北条に関するものばかりね」


「いちやじょう、ひでよしさん作ったら?」


「そうよ。小田原征伐の際に建てられたお城で、本陣として使われたの。その石垣はここ近江の穴太衆によって積まれ、野面積みという技術が使われているのよ」


「せんせーよくしってる」


「ふふん、歴女ですから。そういうたくみちゃんも立派な歴女だと先生は思うわ」


「そーかな」


「そうよ、近江のお城、見てみたいでしょ?」


「うんっ」


「ここ近江は戦国時代の要所だから、お城がたくさんあるのよ。小谷山へ行けば浅井三代の居城、小谷城址。足を伸ばして織田信長の夢のあと、安土城。そうそう、国友にも殿屋敷というお城の跡があるわ」


「せんせー目がきらきら」


「ふふ、ちょっと熱くなっちゃたわ。たくみちゃんもお城が好きだから、新しいお家は近江が良いかなって思ったの」


「せんごくじだいさいこー」


「最高よねっ」






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