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国友鉄砲鍛冶衆の娘  作者: 米村ひお
日吉神社の燈明祭
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おれとおまえのよしみ

 いくら分身とはいえ、お○りの毛……

 それを頭になんかに入れたら、自分を乗っ取られたり……

 もしかしたら髪の毛が真っ白になって、目が一つになって、みんなを怖がらせちゃうかも!


 考えていると、圭が階段を上がってくる音が聞こえた。


 ―どうしよう、早く決めないと、


 焦りを抱え、自分の心に問いかける。私は今、何がしたいのかと。

 すると一本たたらは穏やかな調子で言った。


「そんなに心配すんなって。俺に向けて話したいことしか伝わらねぇし。それにさ、俺は他のやつに自分の分身を預けたりしねぇ……俺とたくみの、好だから」


 柔らかく笑う一本たたらから、悪意は全く感じられなかった。それは、たくみの迷う背中をトン、と押してくれた。


 一本たたらが持っているケ○毛を真剣に見つめていたたくみは、意を決して白銀の毛をがしっと掴むと、その勢いのまま耳に押し込んだ――


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