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国友鉄砲鍛冶衆の娘  作者: 米村ひお
日吉神社の燈明祭
33/381

さんさい、妖怪の定義を知る

 

 *


「あれなに」


「なんだろうな」


 参道入り口の大きな行燈にも、絵が描かれている。力強い筆の運びで、髪の長い、くちばしの付いたへんてこな生き物が描かれていて、たくみと圭は首をかしげた。


「アマビエだ」


 大行燈を見上げる周りの大人の声に、それがアマビエの絵だと知る。


「圭ちゃん、あまびえってなに」


 大行燈をくぐるとき、たくみは圭に尋ねた。


「さぁ、俺もよく知らないんだ。けど、あの見た目はたぶん、妖怪じゃぁないか」


「ようかい?」


「俺らの目には見えない、あの世の生き物さ。不思議な力を持ってて、人を怖がらせたり驚かせたりするんだ」


「怖いね」


「でも、中には良い奴もいるって話だ」


 ふぅん、と心の中で相槌を打つたくみは、参道のふちを照らす無数の火に、目を見張った。



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