表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国友鉄砲鍛冶衆の娘  作者: 米村ひお
日吉神社の燈明祭
30/381

お水をこぼしてもいい夜

 

 シスターの事を思い出しているたくみは、子供らの話を聞きながら、ボソッと言った。


「お水こぼしても平気」


 すると、隣で手を引いている圭はにかっと笑い。


「何回こぼしたっていいぞ」


 元気な声に、たくみは花が咲いたように笑い、夕刻の空に拳を突き上げる。


「いいぞぉ!」

「おー!」


 それに倣って、圭も拳を突き上げた。



 人通りが多くなってきた頃、圭が指をさす。

 薄暗くなってきた空の下、緑深いそこは、明々としていた。


「こないだミュージアム行くときに前を通ったろ、あれが日吉神社だ」


 確かに神社らしき前を通った覚えがある。

 参道の入り口を通りかかるたくみの目に飛び込んできたのは、掲げられた大きな行燈、参道を縁取る無数のともし火……


 吸い込まれそうな感覚に陥り、足を参道へ向けた時。圭は神社を素通りし、兄弟たちと一緒に神社の脇道へ入ってゆく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ