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国友鉄砲鍛冶衆の娘  作者: 米村ひお
日吉神社の燈明祭
28/381

局地的な慣習

 

 *


 九月の終わり、国友の日吉神社で燈明祭が行われる。

 この日だけは子供らの夜更かしと火遊びが許される、子供にとって年に一度の特別な日だった。


 しゃぎりの音の誘われ、育みの家の子供達総出で祭りへやって来た。子供だけの大冒険に、一様に満面の笑みを浮かべて、落ち着かないでいる。

 そんな子供達の話題は、もっぱらシスターのことだった。


「シスターがいないなんて天国だね」

「叱られない!」

「さいこう!」


 口々に言い、けらけら笑う。


 育みの家に来て一ヶ月が過ぎようとしているたくみにも、兄弟の話は共感できた。

 なぜなら、シスターはしつけに厳しかったから。

 それに、感情に波があった。

 昨日は許された事が今日は許されない、という風に、その時の気分によって変化するのだ。


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