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国友鉄砲鍛冶衆の娘  作者: 米村ひお
ながはま
12/381

はぐくみのいえ

 

 *


 チャペルの敷地内にある宿舎には、育みの家と書かれた木の札が掛けてある。


 木造二階建て瓦葺の西洋建築で、規則正しく窓が並んでいる。

 重厚なドアに、アーチ状の屋根が張り出したポーチが印象的だ。白く塗られた壁にはつたが絡まり、ぱっと見ただけでも古いとわかる。


「今日から此処があなたの家よ」

「私の家……おばけ屋敷みたい」

「これ、滅多な事を言うもんじゃありませんよ」

「はぁい」


 たくみが素直に返事をすると、先生は腰をかがめて、囁いた。


「……でもわかるわ、先生もちょっと怖いもの」


 たくみが先生に首を向けると、先生はいたずらっぽい笑みを見せ。次にしゃんと背を伸ばして前を向いた。


「さ、行きましょう」

「うんっ」



 二人は手を繋ぎ、一歩踏み出した。






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