コラム 作中年表と用語まとめ
ここでは作品の中での大まかな年代設定を記しておきます。便宜上、ダイスが星に不時着した年代を惑星歴元年とし、カラバ王国成立後はすべて王国歴で記します。
作中では数週間、数ヶ月のスパンで時間が流れている場面があり、必ずしもきっちりと年代が特定できるわけではありません、おおまかな目安とお考えください。
【作中年表】
・惑星歴元年
ダイス、シオウ、惑星に不時着
・同、惑星歴元年
シオウが眠りにつく
ダイス、トムティルドラムの三人を連れて旅に出る
・惑星歴2年
ダイス、砂漠に本拠地を築き、猫たちの育成が本格的に始まる
・同、惑星歴2年
トム、塩海を渡り旅に出る
・惑星歴12年
ドラゴンの襲撃、トムの帰還
ダイス死亡
・同、惑星歴12年、王国歴元年
カラバ王国成立、トムはふたたび旅に出て消息不明に
・王国歴49年
トム生誕。のちにホームジーと呼称される
・王国歴86年
ドラム四世即位
・王国歴89年
ダイス、嬰児の状態でとある村に出現。シェル・クーメルに引き取られる
・王国歴99年
ダイス10歳、学問所に通うためにカラバマルクの都へ行く
王都より宗教選挙のお触れが出される
・王国歴100年
選挙戦激化、ダイスたちが王城ヨルムンガルドに侵入する
・同、王国歴100年
岩の王が活動を止める。多くの猫が遺産を求めて塩海を渡る
・王国歴101年
森の王、雨の王がカラバマルクを襲う。戦争状態へ
猫たちが惑星全土に散り、あるいは地下に隠れる
・王国歴115年ごろ
猫たちが攻勢に転じる
・王国歴120年
森の王、雨の王が活動を止める。第八造兵廠を含むいくつかの施設は放棄される
・王国歴122年
多くの猫が地下に潜る。地下都市の造成が進む
・王国歴135年ごろ
一部の猫たちによる月移住計画が始まる
・王国歴150年ごろ
バル・トム、地下都市を出て緑土へ移住
・王国歴157年ごろ
月が公転軌道から離脱する
・王国歴160年
ダイス、トムとクーメルにより冷凍睡眠装置から解放される。緑土に居住
・王国歴166年
ダイス、肉体年齢16歳前後。骸の王と出会う
・同、王国歴166年
ダイスらのキャンプ、第八造兵廠を落とす、
ダイス、トムとクーメルを連れて地下都市へ向かう
【用語解説】
・前世持ち (ハイランダー)
無限の魂を持つ猫。死んでも黒猫の姿となって地中より現れる
・野良猫 (バーマン)
前世持ちがスイカをいくらか食べたり、生殖行為により繁殖することで生まれる猫
無限の魂を持っておらず、死んでも復活しない
・黒猫 (ジュブナイル)
生まれてすぐの状態の猫。ごく普通の黒猫で、成体の姿をしている
・小人 (マンチカン)
黒猫がスイカなどを食べることで小人の姿になったもの。レベル49までの個体がこう呼ばれる
レベルは爪の模様や色合いでおおよその判別が可能
大まかに知性タイプ、戦士タイプに分かれる
・猫人 (リカント)
レベル50を超えた個体がこう呼ばれる。猫たちの進化はレベル50からが本番であり、
ここから明確な性差や、種族ごとの個性が強く現れてくる
・戦士タイプの分類
大まかに分けて力の強い重装兵タイプ、視力と集中力に優れる弓手タイプ、万能型の剣士タイプがいる
怪物や、最果ての王との戦いでは重装兵タイプと弓手タイプのほうが重用されていた
・伝令猫 (シンガプーラ)
伝令を務める猫。足が早く持久力に優れる。他の猫よりやや背が高く、腿が太い傾向がある
・科学猫 (サイバリアン)
知力タイプのうち、もの作りを得意とする猫
手先の器用さや理系的思考に優れる
・学者猫 (エイジアン)
知力タイプのうち、読書や執筆に興味を示す猫。科学猫に比べると少ない
・詩吟猫 (ミヌエット)
知力タイプのうち、音楽や芸能に優れた猫。容姿や社交性にも優れるとされる
数は多くはない。
・娼婦猫 (ヒマラヤン)
社交性や容姿に優れるとされる猫。雄雌両方いる。種族というより職業としての呼び名である
種としての特徴は詩吟猫と大差ないとされる
・造山猫 (ドンスコイ)
分類としては戦士タイプだが争いを好まない。地形造成や穴掘りにしか関心がなく、
猫たちの社会とは隔絶した造山猫だけの社会を持っている
・最果ての四王
かつてこの星を惑星改造した四人の人物
その事業はほぼ終了し、肉体を有機物と無機物の中間の状態に置換して眠っていた
・階層都市
造山猫らによって作られた地下の大空洞と、そこに存在する猫たちの社会を指す
一番外側の緑土は地表のこと
内側から芯果、糖赤、良水、白花、翡翠、緑土となる。それぞれの名はこの星でのスイカの部位名に由来する
大きな地下空間は翡翠から芯果までの五階層
実際にはもっと深くまで階層があるとも言われる