紹介と頭痛の種
久々の投稿。
周りを見渡せば様々な物があり、書類なども所々にある。
未だにデスクに向かって忙しそうに手を動かしている道船は涙目であるが。
「まぁ、仰々しくなってしまったが」
そう言って四十住は言葉を区切り、
「これから君は僕達の仲間だ。よろしく頼むよ」
「っ………」
差し出された手を見て一瞬怯んだ美桜だっがすぐに手を握り返す。
「よし、じゃあ君の仲間達を紹介していこうかな」
美桜が手を握り返すのを満足そうに見てから四十住は道船の方に歩いて行きポンっと肩に手を乗せた。
「知ってると思うけどこいつは安曇道船。美緒の相棒で主に後方支援の担当だ」
「………四十住さん。これ半分ーー」
「うん、頑張ってね」
「デスよねーーー……」
泣きながらデスクワークに戻った道船を尻目に今度は秋月の方に歩いていく。
「そしてこっちが道船の相棒の秋月美緒。主に前衛を担当している」
「ったく、レディを前衛担当にさせるとか道船の屑っぷりよく分かるわね」
「いやいや、拳一つで壁をぶっ壊す人はレディとは呼ばなーーぶへぇっ!?」
「次言ったらコロス」
余計な事を言った道船を一撃で沈めた美緒は道船に釘を刺す。
それに反論する愚か者はいないとばかりに早くも復活した道船は物凄い勢いで首を縦に振る。
「はぁ、まったく。道船はいつも思うけど学習しような?」
四十住が若干ーーいや、かなりアホを見る目で道船を見る。
「で、次は君の相棒の栗花落雅。主に君の後方支援を担当するよ」
「改めてよろしくお願いしますね」
「あ、あぁ。よろしく」
少し道船達のコントに呆然としていたが雅の言葉でハッとして返す。
「他にもまだ君と仕事をする人達もいるんだけど今はちょっと異能関係の事件で外に出ていて当分はいないから帰って来てから紹介するよ」
「あ、はい」
そして、四十住は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
「で、ここからが問題なんだけど……」
「……あの人達を紹介するんですよね」
四十住と雅はついに来てしまった試練に気分は急降下。当然、美桜には何とのことかはサッパリだが。
「……しょうがない。分かっていた事だよ雅ちゃん」
「……そうでしたね。もう分かっていた事ですよね」
本当に何がそこまで雅達を苦しめているのか。美桜は少し恐怖を抱いてしまう。
そして、何か覚悟を決めた様子で雅達は美桜を見る。
「……じゃあ、一応所属している他の人達を紹介するよ」
「えっ、一応ってどういう「やっと私の出番かなっ!?!? 全く、随分と待たされちゃったよーー!!」……」
美桜の疑問は突然現れたテンションの高いちっこい人影に掻き消された。
ハッキリ言って美桜はハイテンションなちっこい人を見てこの人は絶対に人の話を聞かないタイプだと確信した。
そしてこの時。頭が痛い、というような顔した雅達を見て思った。
この人の事か、と。
___作者のくだらない一言___
いろ○すって思わずそのまま捨てたくなる。
※本当に毎回やってます。