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Eschatology  作者: 五百蔵翔
栗花落ミラージュライフ
8/12

ーーー物語の始まり

雅の弁当を無事完食してから時間は過ぎて放課後。


「なぁ、道船。俺この後管理課行くんだがお前もか?」


「あん? まぁ、そうだな。でも俺と美緒ちゃんはちょいと用事があるから先行ってるぜ。管理課までは雅ちゃんが連れて行ってくれからな」


「ん、了解。じゃあまた後で」


「おう」


道船が教室を出て行くのを見送り、雅のとこに行くかと思ったが生憎俺は雅の教室は知らない。


なら、ここで待つしかないかという結論に至り窓から覗く少し赤みの掛かった太陽を見ながらボーッとしていた。


そういえば今日やっていた歴史の授業で17年前の事件についても触れていたな。なんでもその日、空から光が降ってきてそれと同時に世界中の人々が意識を失った、と。


その日を境目に異能に目覚める人が出てきた。なので政府は管理課を作り、そこで西暦を一度終わらせ、シン暦と名付けた。なので今はシン暦17年で旧暦は2017年で終わっている。


そして、その光が落ちた日というのが9月……15日。9月15日ってーーーー。


「美桜先輩!!」


「おわっ!!」


「あ! やっと反応してくれました! もう美桜先輩外を眺めていて私がずっと呼んでいたのに全く反応してくれなくて困ってたんですよ」


いつの間に目の前に雅が立っていた。少し考え込み過ぎて気づかなかった。


「あ、あぁ。悪い悪い。ちょっと考え事をしててな」


「もう………この後管理課に行くんですから準備はできているんですか?」


「あぁ、出来てるよ」


「なら、行きますよ。ちゃんと着いてきて下さいね?」


さっきの事を気にしてか雅が不審げな顔をしてこっちを見てくる。

俺は前科があるので何も言えずに苦笑するしかなかった。







◇◇◇◇◇◇







管理課まで行くのにそこまで時間は掛からなかった。恐らく管理課の近くの学校のほうが都合が良いのだろう。


入り口に立っていた警備員に怪しまれたが雅が上手く話をつけてくれたので無事中に入ることができた。


入り口近くに立っていたエレベーターに乗り17階を目指す。


「美桜先輩はここにくるのは初めてですよね?」


「ん、そうだけど」


「……なら、ちょっと気をつけて下さいね」


「えっと、それはどういう意味だ?」


「………管理課は…あの、ちょっとだけ…個性的な人が多いので……」


ちょっとなのか多いのか分からないが大体は理解できた。


「……わかった。肝に命じておくよ」


「…そうして下さい」


若干疲れた顔をした雅。そこまでなのか。

覚悟も決まった所で17階に到着し、雅が先にエレベーターを出る。


エレベーターを出るとそこはよく刑事ドラマで見るような部屋をもう少し近代化した感じの空間だった。


俺達が来たのを1番に気づいた道船が1番奥に座っている四十住さんに知らせる。


「お! 四十住さん! 雅ちゃん達が来たみたいですよ!」


道船に言われて見ていた何かの書類を机に置き、笑顔で口を開く。






「ん、やぁ美桜君。ーーようこそ管理課へ」









































本当に不定期orz

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