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Eschatology  作者: 五百蔵翔
栗花落ミラージュライフ
6/12

事後処理と学校

「では鬼ヶ島警部。後の処理をお願いします」


「あぁ、了解した」


犯人を確保して数分後、続々と警察がサイレンを鳴らして到着し、強盗犯を速やかに連行して行った。

この鬼ヶ島警部という人はよく事件の後処理や、犯人の連行などを担当してる人のようだ。それなりの顔馴染みのようだ。


「しかし最近多いな、異能所有者(クリムホルダー)による事件」


「そうですね。これで5日連続ですもんね」


「そうなんだよなぁ……..。ったく、こっちの仕事を増やさないで欲しいよほんと」


最近多いのか、異能(クリム)による事件。俺も5日連続は流石に続き過ぎのような気がする。


「どうしますか? 私達もこれから本庁に同行したほうが良さそうですか?」


「いや、今回も同じようなもんだしいいさ。それにお前達は実際はこっちに属していないからな。……ん? そういやお前さん、バディ代わったのか。今回のバディはヤンキーみてぇな奴だな」


よく言われるが俺は別にヤンキーではない。ちゃんと学校にも行ってるし、課題などもしっかりやっていた。カツアゲなど以ての外だ。


聞かれた当の本人である雅は既にこちらを向いてはいなく表情は読めないが、



「ーーー鬼ヶ島警部、貴方には関係のないことです」



そう言った声色の中にーーー憎悪が篭っている気がした。







「では美桜先輩、この後は職員室に行って下さい」


「あぁ、わかった。が、職員室って何階にあるんだ?」


「2階ですよ。美桜先輩は少しの間、入院で休学していたということになっているので覚えておいてください」


「わかった、覚えておくよ」


あの後、10分くらい歩いていたら学校に着いた。会話も一応あったが俺は道を覚えるのに意識を向けていたのでほとんど覚えていない。ちょっと雅には悪い事した。


雅は一年生なので昇降口で別れる事になった。俺はこの後職員室に行けば良いらしい。

昇降口から中に入り、階段を上りながら先程の事を考える。


あの時の雅の表情は見えなかったが明らかに憎しみの声色が聞き取れた。

鬼ヶ島警部の言った俺の前に組んでいたバディに関係があると思うが雅に直接聞く事はしたくない。


人の過去に土足でズケズケと入ってこられるのはとても不愉快だ。それに俺はまだ雅の事はなにも知らない。バディを組んで数時間の俺に雅の過去をどうにか出来るとは思えない。


雅が俺を信頼出来るようなバディになったら自然と相談してくれると思っている。

それに俺の事もーーー


「うわっ」


考える事をしていたら誰かにぶつかってしまったみたいだ。

スーツを着た女性に俺はぶつかってしまったようだ。黒髪を腰まで伸ばしていて、凛々しい顔をしている。綺麗な人だ。


「あ、すいせん。ちょっと考える事をしていて……」


「まったく、気をつけろよ少年。ん? 君が今日から復学する生徒か?」


「え、そうですけど……貴女は…」


「私は夜月紗江(よづきさえ)だ。2年1組の担任であり、お前の担任でもある」


「あ、そうだったんですか。でも、なんで俺がその生徒だって分かったんですか?」


「それは送られてきた資料に写真が載っていたのとヤンキーみたいな顔をしてると聞いていたからな」


誰から聞いたんだそんな事。というかヤンキーみたいな顔をしてるって今日で二回も言われた。もう慣れてるからいいけど。


「じゃあ教室に案内するから着いて来て」


「わかりました」


先行する夜月先生の後を俺は早足で着いて行った。








更新は不定期になると思います。

申し訳ないです(´Д` )

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