落ち着いた朝
「にゃあ〜」
ペシペシペシペシ
「ん……....ふわぁぁ、おはようシャル…」
「にゃあー」
翌朝、シャルの可愛い猫パンチで目を覚ます。時計をみるとちょうど6時半を指している。おお、シャルが起こしてくれなかったら寝過ごしてたな。シャルは賢い猫だな。
ベッドから出て洗面台に向かい顔を洗い、完全に目を覚ます。備え付けのタオルで顔を拭き、置いてあったハミガキで歯を磨く。
こうやって落ち着いて朝を迎えられらるのは久しぶりだな。まぁ久しぶりと言うか2日ぶり程度なんだが。この2日間が色々あり過ぎて久しぶりに感じてしまう。
リビングに戻り、お湯を沸かして皿にササミを乗せておく。ソファに座りながらテレビを付ける。
へぇ〜、異能を使った犯罪、ね。
異能にも色々な能力があり、科学者と心理学者が言うには、それはその人の過去や強い想い、トラウマなどが関係していると考えられているようだ。
過去に溺れて死にそうになった奴は水を生み出し、操る異能が。火事で家を燃やされた奴には火を生み出し、操る異能が。
発現する異能は人様々で、ある日突然発現するらしい。だが、ごく稀に何も過去に関係の無い異能が発現するらしい。それを強い想いなどが原因と予想しているがよく分かってはいないようだ。
今回の強盗事件主犯は怪力の異能をもっていた。こいつは元々不良だったようで、喧嘩を売ってきた他の不良に力で敵わなくボコボコにされた、だから怪力の異能が宿った。それを管理課が無事制圧した、と。だが、こういった事件に居合わせた人から異能が発現する可能性もあると予想できる。
だが、強い想いと言っても心の底から叫ぶような物凄く強い想いからあんな事が出来たら良いのに、なんて軽い想いなど様々だ。
しかし、強い想いでも弱い異能が発現する可能性もあるし、その逆に軽い想いでも凄く強力な異能しか発現するかもしれない………か。
それは過去やトラウマも同様だという。
だとしたら俺の異能はなんで翼が生えたりするんだ? 別に空を飛びたいなんて思ったことは然程ないが…………。
ピーーー!
おっと、考え込んでいたらお湯が沸いたようだな。
カップ麺に注ぎ、食べていると家のチャイムが鳴り響いた。
誰だ?こんな朝っぱらから。俺のバディとやらがくる時間にはまだ15分くらいあるじゃないか。
急いでカップ麺を腹に流し込み、玄関に行き扉を開ける。
「はーい、どちら様ですかー?」
ガチャッ
ドラを開けるとそこには艶のある綺麗な黒髪をなびかせ、黒い瞳はまるで真珠のような世間一般では美少女の部類に入るであろう少女が立っていた。
「今日から貴方のバディを組むことになりました。よろしくお願いします」
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