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魔剣カタナとそのセカイ  作者: 石座木
第一章 聖騎士と従騎士
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第十八話 山賊とアジト

「カチャカチャと、うるさいぞ」

「……すいません」

 静かな山道の中、響いてくるのは鳥の声などではなく、鎧と衣擦れの音。

 カタナが忌々しそうに後ろを振り返ると、軽鎧等で武装したカトリ・デアトリスが申し訳なさそうにしていた。

「大体、何で後ろを付いてくる? 別の道を行けばいいだろう?」

「……どこを見ても一つしか道がありませんけど?」

 山の中を伸びている道は一つ、それも獣道に近い僅かに踏み荒らされて出来た細い道だけだ。

「お前が道を作ればいいだろう? 腰に帯びたその剣は何の為にあるんだ?」

「少なくとも、木々や草の根を分ける為にある訳ではありません!」

 なんとも勝手なカタナの言い分に、カトリも少しむきになって答える。

「あんまり大声を出すなよ。一応ここは敵地なんだぞ」

「誰のせいですか! ……そう思うなら放っておいて下さい。大体、好きにしていいと言ったのは隊長の方ではないですか」

「そうは言ったが、俺の邪魔をしなければという条件付きだったはずだ」

「そ、それはそうですが」

「山道を行くのが解っているのに、そんな装備で音を立てて、更には足音を消そうともしない。敵地を行く時の定石も知らないのか?」

「……ぐ、申し訳、ありません」

 かなりもっともな事を言われて、黙るしかないカトリ。カタナを気を付けて見てみれば、いつも通りの外套姿であるが、確かに衣擦れや足音といった物音は最小限もさせていない。

 カトリが山歩きに慣れていないという事もあるが、それは普段の適当な物腰からは考えられない程完璧に見えた。

「まあ、敵に見つかることは気にしないがな。むしろ向こうから出向いてくれた方がこんな獣道を行く手間が省ける」

「……では何故それを気にするのですか?」

 何か狙いでもあるのかと思い、カトリは疑問を口にする。

「単純に静かな方が好きなだけだ。俺がな」

「……はあ」

 何とも横暴な事である。

 とはいえカトリにも非があるので、極力音を消しながら山道を登るように努めた。



 魔人の討伐の為に丸一日と半日を、馬車の中で揺られて過ごしたカタナとカトリは。今まさにその魔人の巣食う、山賊のアジトに向かって歩を進めていた。

 山賊というからには当然ながらアジトは山の中にあり、更に当然ながら山の中を馬車で進むことはできない。よってカタナとカトリは自分の足で山を登る。

 ニールはふもとの村に待機。案内人と御者役としての仕事は、ここまで二人を送り届けただけで充分であるといえる。



「……ん?」

 カトリは立ち止まり、振り返る。視界に映る傾斜の先には、特に変わった所は無く、つい今しがた通り過ぎた細道と、生い茂った草木があるだけだった。

「どうかしたのか?」

 カトリが立ち止まった事に反応し、カタナも立ち止まって振り返る。付いてくるなと言いつつも、一応は気に掛けているようだ。

「いえ、何か気配を感じた気がしたのですが……気のせいだったのでしょうか」

「気配か……まあ、カチャカチャうるさい鎧女がいるから、山賊どもに気付かれていてもおかしくないが」

「……それはもう許してください。気を付けてますから」

「ふ。なに、気のせいだろう。そうじゃなくても麓側から感じたのなら気にしなくてもいい。アジトは山頂付近だという話だからな、山賊の気配は山頂側からしないとおかしい。きっと獣か何かだろ」

「……そうかもしれませんね」

 カトリ自身も自信を持っているわけではなく、ただの勘ともいえる事だったので、特にそれ以上気にすることは無かった。

 


+++++++++++++++



「この辺りで自警団が壊滅させられたようだ」

 カタナの感覚では山の中腹より僅かばかり登った辺り。木々は茂っているが、それなりに視界のひらけている場所だった。

「どうして解るのですか?」

「……臭いと土だ」

「あ……」

 言われてカトリは気付いたのか、自分の足元を凝視している。

 そこは明らかに土の色が他と違っていた、周囲も見渡してみるとそういう場所が疎らに見受けられる。

「おそらく、金目の物以外は運び出さずに埋めたんだろう」

 埋まっているのは壊滅した自警団の遺体、ニールの言っていたお人好しの団長とやらもこの土の中だろう。カタナには関係の無い事だが。

 カトリには何か思う所があるのか、足を止めてしまっていた。

「……隊長、目撃された魔人は炎の魔術を使うと聞きました。しかしこの臭いは……」

「ああ、腐乱しているな」

 魔人の情報が聞いた通りなら、かなりの魔術の使い手だと解る。その気になれば骨も残さずに灰にする事も可能だった筈だ。

 しかしあえてそうしなかったという事は、

「……苦しめる為にそうしたのか、それがどういう感情からくるものだったかは知らないが。まともな相手じゃない事だけは確かだ」

「埋められているのは、どうしてでしょう? 死者を冒涜するわけではありませんが、こんな場所に穴を掘って埋めるだけでも重労働です。それならば……」

 流石に言い難い事だったのか、カトリはその先を言わずに口を閉ざした。だが言いたいことはカタナに伝わった。

「推測だが、死体を埋めたのは手下の山賊達がやったと思われるがな」

 魔人は人を人とは扱わない、またその逆も然りなのだが。形だけでも埋葬するという行いをするとすれば同じ人間だろう。それが道徳心か景観か、どちらを気にしたものかは解らないが。

「ここで俺達が気にするものじゃないか」

 いつまでも足を止めている訳にはいかない。カタナは再び歩を進める。

「あ、待ってください。せめて一度だけ、ここに眠る方々に祈りを……」

「……祈りたければ好きにしろ。俺は先に行く」

 無神論者で死後の世界なども信じていないカタナには、そのカトリの行為は無駄にしか見えない。

 だがカトリは遠くなるカタナの背を気にしながらも、そこに眠る死者たちに祈りを奉げた。



++++++++++++++



(あれがそうか、中々良い場所にあるな)

 真上にあった太陽が傾き始めた頃。カタナはようやく目的の場所にたどり着いた。

 山頂付近の山小屋を改築して作られた、山賊団のアジト。

昼前に山を登り始めて、体感でそこに至るまで二時間弱。普通ならかなりの強行なのだが、カタナは汗一つかいていない。

(にしても、まさか最後まで付いてくるとは。正直驚きだな……)

 カタナの横にはカトリ・デアトリスの姿もある。流石に疲れも見えるが、普段着に近いカタナとは違い、軽鎧などで武装したうえでその強行に付いてきたのだから、その体力は感嘆に値する。

(綺麗なナリをしてるくせに、まるで八脚馬スレイプニル並みの体力だなコイツ)

 八脚馬スレイプニルとは文字通り、八本の足を持つ馬であり、大陸の動物と魔界の魔獣が交わって生まれた『新種』の中の一種。

 普通の馬よりも大型で快速、そして何より一頭いれば大陸が横断可能、と言われるほどの体力持久力を持つ。

 それだけ調教も大変であるので一般には見かけないが、共和国の貴族の内ではそれを持つ事が一種のステータスになっていたりもする。

「……何か失礼な事を考えてませんでしたか?」

 気づくとカトリが半眼でカタナを見ていた。変な所で妙に鋭い時がある。

「いいや、褒め称えていた所だ」

 少なくともカタナは嘘を言っていない。褒めていたのもまた事実だから。

「……そんな冗談はさておき、流石に見張りがいますね……でも一人ですか。警戒はかなり低そうですが」

「自警団を撃退して気が緩んでるんだろうな。これならすんなり通してくれそうだ」

「夜を待って夜襲を行うという手もありますが?」

「……いや、時間の無駄だ。このまま正面から堂々と行く」

 そもそもカタナの目的は山賊退治などではない。そこに時間を割く必要は全くない。

「そう言うと思っていました。私としてもこの場は、魔人を相手にする腕試しの場でありますから、望むところです」

「やっぱり、お前も付いてくるのか……」

「当然です。どうせならこの場は全て私に任せて頂いてもよろしいのですよ?」

自信満々にしたり顔で言い切るカトリ。それが裏打ちされた実力も持っている事を、カタナも知っているから止めたりはしない。

「好きにしろ。俺も好きにする」

 言うが早いかカタナは飛び出していく。

「あ、待ってください」

 カトリもその後をすぐに追いかける。しかしカタナの驚異的な速力は、その一瞬でカトリとの間に大きく溝を空ける。

 カタナはあっという間に、アジトの前で暇そうにしていた山賊の見張りに肉薄し、

「な……」

 見張りに気付かれた時には既に、掌打を顎に打ち込んで昏倒させていた。

 そして、そのままカタナは悠然とアジトの扉を開いた。

「あ?」

「何だお前?」

 まず目についたのが卓を囲んで酒を飲みかわす四人。その内の一人が立ち上がって、カタナを睨み付けながら歩いてくる。

「何の用だ? ここが何処か知ってんのか?」

 中背のその男は下から睨みあげながらカタナに問う。その全く持って愚問に思える問いに、カタナは律儀に答えた。

「ああ、知っている。ドブの巣だろ?」

「んだと! ゴラアアア!!」

 カタナとしてはドブネズミじゃねえのかよ、というツッコミを僅かに期待していたのだが。沸点の低いその男の頭には、もうカタナを殴る事しかないようだった。

 下から突き上げるアッパーが、カタナの顎を狙って伸びる。

 しかしカタナそれに合わせた動きで、一歩後退し最小限の動きだけで回避する。

「何!?」

「少し落ち着け」

 あっさりと躱され、驚きで動きを止めた男の鳩尾にカタナは手刀を叩き込む。

 男は僅かに呻き声を上げた後、その場に崩れ落ちた。

 その一部始終を見ていた周りの者達は、ようやくカタナに対して危険を察知したようで、各々得物を取り出して応戦の構えを見せた。

 卓を囲んでいた三人以外に、物音を聞きつけて奥から二人出てきた。五人に囲まれる形になったが、カタナの余裕はそのぐらいでは消えない。

「おい、殺気立っている所悪いが。用があるのはお前らの頭に対してだけだ。俺にはお前らと争う気はない」

「ああ!? てめえ、ダンを殴り倒しておいて何を言ってやがる!!」

 カタナが殴り倒した男はダンというらしい。かなり意味の無い情報が、今カタナの脳の容量を狭めてしまった。

「今のは正当防衛だ。殴られたから殴り返しただけ」

 殺していないから過剰防衛にはならない筈だ。

 そんな正論は頭に血が上った山賊達には、当然ながら通用しない。むしろそんな余裕を見せつけるカタナに、向ける怒りが増したようだった。

「ふざけろ!!」

 山賊の中からまず一人、手に短刀を構えながらカタナに向かってくる。

「オラア!」

 その一直線の愚直すぎる動きには、カタナも溜息を禁じ得なかった。

 短刀を蹴り上げて、足を引くと同時に突き出した手で横面を殴り飛ばす。その山賊は置いてある卓におもいっきりぶつかっていき、乗っていた瓶やグラスをただのガラス片に変えた。

「気を付けろ! コイツ結構使えるみてえだぞ!」

「んなの見りゃわかるっての!」

 様子見をしていた二人が息を合わせてカタナに襲いかかる。

 一人は壁に立てかけてあった長剣を手に取り、もう一人は斧を持ってカタナに切りかかった。

「……全然、解ってないぞ」

 力量の差、それは得てして離れれば離れるほど計り兼ねてしまうものだ。

 ある意味カタナはその不幸な理の、この場で最大の被害者かもしれない。もし山賊達が正確にカタナの力量を測れていたのなら、無駄な手間が省けて面倒な事をしなくても済むのだから。

 気が付けばカタナはほぼ条件反射で、左右から襲い掛かる山賊二人を薙ぎ倒していた。

「もう一度言う、俺はお前らとは争う気は無い。いや、もう争いにすらならないって解ってもらえたか? それが解ったなら、無駄な抵抗は止めて俺に絶対服従しろ」

 無手のカタナにあっさりと仲間が倒された事で、残った山賊達はたたらを踏んでいた。

「……先程よりも、随分と要求が利己的になっていませんか?」

 そして、カタナの背後から呆れたようなカトリの声が掛かった。

「何だ、いたのか?」

「いましたよ。入口を背に隊長が暴れていたせいで、入れなかっただけです」

「そうか。だがどうせなら、もう少し遅れて入ってくるべきだったな」

「どうしてですか?」

 カタナの言った意味が最初は解らなかったカトリだが、山賊達の様子を察するとそれも納得だった。

「おい見ろよ、あの女かなりの上玉だぜ」

「ああ、ありゃ高く売れるぜ」

「馬鹿、俺達が楽しむのに使うんだよ」

 もはやカタナの方には目が言っておらず、山賊達はカトリを見ながらそんな相談を交わしていた。

「……なるほど、随分と下劣な方々のようですね」

 カトリは怒りを露わにし、剣帯に手をかける。一瞬で臨戦態勢に入っていた。

「山賊に品格を求める方が無理な話だ」

 とはいえ貞操を狙われるという事の嫌悪感は、何となく理解できるため。カタナは道をカトリに譲る。

 カトリは無言で山賊達の前に躍り出る。剣を構えたその隙の無い姿より、山賊達はそれぞれ別な所に目をやっていてそれに気づかない。

「殺すなよ」

 カタナから言える事はそれだけだった。それにカトリは背を向けたまま首肯して応えた。

(本当だろうな……)

 カトリからは殺気が迸っている。そういう意味ではかなり不安だった。

 如何に山賊が相手でも、一方的に殺害する事は共和国の法では認められていない。足る理由があれば止む無しとも考えられるが、極力は法の裁きに委ねるのが一番なのである。

 特に協会騎士団の殺人に対する規定は厳しい。それは時に秩序を守る上で重荷にもなるが。何者にも法を犯す権限を与えてはならない、というのが設立時からの騎士団長の考えなのだ。

 だからカタナもそれに習い、ここまで殴り倒した山賊にはちゃんと手加減してある。その労苦を台無しにされては困る。

 やっぱりここは自分で行くべきかと、思い直そうとしたカタナだったが、それよりもカトリが動き出す方が早かった。

 残っている山賊は三人、じりじりと三方から間合いを詰めていたが、カトリはまず右側に居た山賊に向かって大きく一歩踏み込んだ。

「うあ!?」

 同時に低い姿勢からの切り上げ、それは山賊の太腿と剣を構える腕を斬りつける。二か所を同時に斬られ、痛みから武器を持つ事も、立つことも出来ずに止血を余儀なくされた山賊は戦意を失った。

 すぐさまカトリは別の対象に向き直る。狙いは正面に居た、仲間が血を流すのを見て少し顔色が悪くなっているようだ。

 その態度にカトリの心中の苛立ちは増していく。山賊が、それも常に武装しているような者達が、罪の無い人をこれまで手に掛けていない筈がない。

 それが一転して自分に危険が及ぶと認識すると、怯えを見せる。何とも不条理な光景だ。

「……貴方にはこの剣の錆になる価値も無い」

 浮足立つ山賊の側頭部を剣の平で殴りつける。また一人気を失って床に倒れるものが増えた。

「うおおおおおおおお!」

 残った山賊がカトリの後ろから全力で斬りかかる。今までは傷物にしないで捕らえる事を優先していた為か、躊躇が見られていたが。最後の一人になった事でそれが消えたようだ。

「愚かですね……」

 背後からの奇襲に大声を上げれば、攻撃のタイミングと位置をみすみす教えるようなものだ。

 カトリは振り返ると同時に左手を振るう。左手に装着された手甲が、山賊の振り下ろした長剣の横腹を真芯で捉えた。

 耳をつんざくような金属音と共に、山賊の持つ剣は中心から二つに折れる。

「何いいいい!?」

 唖然とする山賊の胸ぐらを掴みあげ、カトリは足払いと共に一回転させて床に叩きつけた。

「がふっ、う」

 背中からかなり勢いよく叩きつけられた山賊が、戦闘不能になった事でその場が制圧された。

 魔法無しでそれだけの立ち回り、カトリ・デアトリスという従騎士の地力が垣間見える結果となった。

(しかし、大の男を投げ飛ばすとは……つくづく八脚馬並みだなコイツ)

 カタナがそういった感想を持ったのは内緒の事。実際には合気の力も借りているのだが、大の男を女性が投げ飛ばしている姿はそれだけのインパクトがある。

「……ところで隊長、気づいていますか?」

「ん、まあな」

 カトリの問いの意味はカタナも理解している。

 この山賊のアジト内にはカタナとカトリ、そして今二人に倒された山賊達が内部に六人と外に一人いるが、それ以外の気配は無い。

 聞いていた山賊の数と合わない事も少し気になるが、何よりここに来た理由でもある魔人の姿がない事が一番の懸念事項だ。

「……だが、おあつらえ向きに一人意識がある奴が居る」

 そしてカタナとカトリの視線は、壁際に座って切り付けられた腕と太腿の止血で動けない山賊に集まった。

「ひっ!」

 その山賊は怯えた表情でブルブルと首を横に振る。

「……もう危害を加えるつもりは無い。だが質問にだけ正直に答えろ、お前らの頭はどこに居る?」

「か、頭……ひいっ、殺さないでくれっ!」

「だから危害を加えるつもりは無いと言っている。解ったらさっさと答えろ」

「し、死にたくない。死にたくないんだ……」

 まるでカタナの言葉が聞こえていないように、山賊は尋常ではない怯えを見せる。

 何かおかしい……そう、違和感があった。山賊はカタナ達の事など目に入っていないようにうわ言を呟く。

「これは陣!?……隊長、危険です!!」

 異変にいち早く気付いたのは、尋問に参加せずに周囲を警戒していたカトリだった。

 だがそれも遅い。

 同時に黒い魔光がアジトを包んでいた。

 


+++++++++++++



 山賊のアジトを山の頂の高みから見下ろす者が居た。

 黒い髪、黒い瞳を持ち、まるでその存在を主張するかのように黒衣を身に纏う男。

 この世界に生きる者は、彼の事を畏怖の念を持って称する……『魔人』と。

 人の形をしながらも、人ならざる力を持ち、そして決して人と相いれる事の無い存在。

 この世界に生きた半世紀の時間も、それを変える事は無かった。

 そして今、偽りの自分と偽りの居場所を消し去る。

「境界のボーダーフレイムよ。さあゴミ共を焼き尽くせ」

 魔人は魔術陣によりその強大な力を解き放つ。

 眼下に黒い炎が立ち上った。



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