みなさんは何のために小説を書いていますか?
「三人の石切り職人」という物語をご存知でしょうか?
物語はある旅人が、巨大な建物を建てている建設現場を通りかかります。そこで汗を流して同じように石を切っている三人の職人に対し、旅人はそれぞれ「あなたは何をしているのですか?」と尋ねました。
一人目の職人「ここで石を切っているのさ。これで暮らしを立てているんだ。」(仕事をお金を稼ぐための手段、生活のためと捉えている)
二人目の職人「国中で一番上手い石切りの仕事をしているのさ。」(自分の技術や能力を発揮すること、他者から認められることを仕事の目的にしている)
三人目の職人「大寺院(教会)をつくっているのさ。多くの人に安らぎを与える場所を造るために働いている。」(自分の仕事が社会や誰かのためにどう役立っているか、全体の中のどんな意義があるかという「使命感」を持って働いている)と語ります。
どちらも三人がしている作業は同じ「石を切る」ことですが、その目的(意味づけ)によってモチベーションや仕事への姿勢は全く違うものになるのです。
「自分は、何のために小説をしているのか?」
人それぞれ 違うものになっているのです。
小説を書く作業は同じですが、一人目は小説へのこだわりはなく書いています。二人目は小説を生活のためと持って、書籍化、メディア化を目指しています。三人目は小説を通して、多くの人が喜ぶことを思いながら書いています。
私たちが書く目的も様々ですが、誰かが喜ぶ姿を思い描くということは同じなのでしょう。




