第48話「教師としての決意」
#第48話「教師としての決意」
俺は霧島先生に振られた。
俺のプロポーズを、彼女は確かに喜んでくれていた。嬉しそうに笑ってくれて、ああ、これは大丈夫だと、受け入れてくれたと思った。だが——彼女の本心は違っていた。
「ごめんね。私、自分のためにあなたを利用していたの。あなたは本当にまっすぐで、優しくて……だから、余計に苦しいの。」
そんな言葉が手紙に綴られていた。
……そんなことは、俺にとってはどうでもよかったのに。利用されていようが、偽りだろうが、彼女が俺といてくれた時間は、本物だったと思っていた。それは俺の独りよがりだったのかもしれないけど——
でも、それが彼女の「心」ならば、俺にはもうどうしようもない。
気づけば、俺は何も手につかなくなっていた。
夜、ベッドに寝転がって、ぼんやりと天井を見上げながら、ふと思う。
……いっそ、自殺でもして、また高校一年生からやり直すか?
そんな極端な思考がよぎるのは、今があまりにも空虚だからだ。
でも……。
「いや、違うな」
またリセットして、また最初から復讐して、また苦しんで……その繰り返しに何の意味があるんだ? それじゃあ、俺は何も変わっていない。結局、同じところを回ってるだけじゃないか。
それなら、今あるこの人生を、最後まで歩き切る方がいい。
霧島先生が選んだ道のように。
そうだ、俺は——教師を続けて、タイムリープしてきた誰かと出会える可能性を信じよう。
彼女がやってきたように。そうすれば俺もタイムリープを終了できるかもしれない。
自殺して、また高校生からやり直して、そこから大学に行って、教師になって——そんな遠回り、バカらしすぎる。
今の俺が、そのまま教師として生きていく方が、ずっと早い。
「俺はこのまま教師として、頑張っていこう」
そう、心に決めた。
悲しみは消えない。でも、彼女と同じ道を歩むことで何かを見つけることができるかもしれない。次の誰かに出会うために——いや、もしかしたらそれこそが、俺にとっての“タイムリープの意味”なのかもしれない。
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おそらくこちらが最終章。最後の展開をお楽しみ下さい。
また今日から月、水、金の1週3回の更新になりますのでご了承ください。
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