第42話「タイムリープを終了する方法」
#第42話「タイムリープを終了する方法」
霧島先生は、なんとこれまでに100回もタイムリープを繰り返しているらしい。そして俺に話しかけてきた理由は、「タイムリープの仲間がいた方が人生が楽しいからだ」と言っている。
確かにそれはそうだろう。秘密を打ち明けられる人がいるのといないのとでは精神的に大きく違う。
現実に今の俺はちょっとほっとしている。タイムリープを打ち明けれる人がいるだけでかなり安心だ。これまでと違う人生になりそうな気がしている。
ただ、理由はそれだけじゃないらしい。彼女は続けて言った。
「もう一つ理由があるの。確証はないけどね……」
話を続けた霧島先生は驚くべきことを言った。
「私も今のあなたのようにタイムリープを指摘されたの。その人によればタイムリープしている人を見つけその人に伝えた後に死ぬとタイムリープを終了することができるらしいの」
「となると霧島先生は今回、俺に伝えたことでタイムリープ終了するということなのか?」
「まあ言われたことが本当だったらね。でも確証はないわ」
「だって、確認のしようがないもの。その人が同じ世界線に来ることが確定しているのであれば分かるけど他の世界線で生きているかもしれない」
彼女は小さく笑った。
「私たちは無数に分かれたパラレルワールドの一つにいるだけかもしれないわ。私に指摘してくれた人が本当に終わったかなんて分からない。分かるのはその本人と神様くらいでしょ」
「確かにそうだな。俺がタイプリープしていない世界線なんてのがあるかもしれない。そちらの方にタイムリープしていたら分かりっこないか」
「そういうこと。あなた、理解が早いわね」
俺は絶句した。神様と『幸せに終わらなかったらタイムリープする』と約束したはずだ。だが、霧島先生はそんな約束はしていなかったという。じゃあ、あの約束は何だったんだ?本当に条件になっているのか?
頭が混乱する中で、霧島はさらりと言った。
「だから私は今回は教師を選んだの。若い時代に戻る人を探すならば学校が一番だからね。もうタイムリープするのに疲れたからそろそろ終わりにしたかったのよ。あなたを利用したみたいで悪いけどね」
「いや、それは気にしなくてもいい。おそらく俺も先生と同じ立場ならば同じことをすると思う。俺も自分の人生を終わりにしたいと思ったら教師を選んでタイムリープしている人を探すだろうな」
確かに学校はタイムリープしている人を探すには最適な場所だろう。毎年のように若い人間が入学してくる。そこで普通と違う行動をしている人間にあたりを付けて行けばすぐに見つかりそうだ。
だが――待てよ。
もし霧島先生が今回死んでも……彼女のタイムリープは本当に終わるという確証はないんだよな。本当に確かめる方法はないのだろうか?
でも……今の俺にはそんな方法が見つからなかった。何かありそうなんだがな。
とりあえず今考えるべきは今回のタイムリープをどう生きるかだな。
今回、先生が生きているうちにアドバイスをもらうのもいいだろう。100回以上もタイムリープをしているならばきっと良いアイデアを持っているはずだ。
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