第39話「新たな始まりと予想外の出会い」
#第39話「新たな始まりと予想外の出会い」
また高校1年の最初に戻ってきた……これで五回目のタイムリープだ。
目覚めた布団の感触、見慣れたカレンダーには「199X年 4月10日(火)」と出ている。
目覚めた布団の上で、天井を睨みつけながら俺は思った。今回は何をすべきか、何を変えるべきか。
今回も前回と同様にタイムリープした理由ははっきりしている。
(そりゃそうだ。俺はヤクザの鉄砲玉に刺されて死んだんだ。幸せな終わり方とは言えない)
神様の言葉を思い出す。
「よかろう。“幸せに人生を終えられなければ”、その時また、高校1年生から何度でもやり直せるように手配しておこう。では、良き人生を、、、」
このままでは、いつまでも同じ繰り返しだな。
今回の5回目のタイムリープはどう生きるべきか?
もうやるべきことはやりつくしたと言う感じがする。冷静になることが必要なのは分かった。格闘技で体も鍛えた。組織を作って万全の体制を整えたつもりだった。
それでも完璧などあり得ない。
病気や交通事故などの怪我で死ぬこともあるかもしれないからな。そう考えたら俺はまだ運が良いのかもしれない。
とりあえず悩んでいても仕方がない。やるべきことをやろう。
(まずは復讐だ。これを放置したら何も始まらない。面倒だが……仕方ない。)
最初にタイムリープした時は何度でも高校1年生の時に戻れるようにしたことはかしこい方法だと思ったのだが本当に面倒だ。
高校生なんかに戻らず、セーブポイントのように途中に戻れる形にしてもらえばよかった。さすがにあの瞬間にそこまで考えれるものではないとは思うが今となっては残念で仕方がない。
でも待てよ?もしかしたら神に再び会える日も来るかもしれない。その時のためにも要望をまとめておくというのはありかもしれないな。
ともかくまずは復讐だ。面倒だが仕方がない。やるぞ。
俺は再び、いじめの主犯格である柴田をメディアを使って徹底的に潰した。次に岸本の優等生の化けの皮を剥ぎ孤立させた、いじめを放置した教師の村井を社会的に潰した。
繰り返しの作業が面倒で仕方がなかったが今更どうしようもないことだ。本当にここまでやる必要があるのか?という気持ちもあるが、社会正義でもある。
今俺がやらないと後から被害を受ける人間が出てくると正義感を前面に出すことで何とか復讐を果たした。
あとは……
水川は必要に応じてフォロー。これも欠かせない。
あとはどうするか?
まず一つだけ確かなのは、個人としての力を徹底的に磨くことだ。格闘技を続けるのは決定事項だ。自分の体が変化し、筋肉がつき、動きが軽くなるのが楽しい。何より、強さが自信になる。
勉強もそこそこ力を入れることにした。成績が良ければ多少は目立つがそれだけだ。馬鹿にされることもないし先生受けも良いから多少のことをしても目をつぶってもらえることが多い。コツさえつかめば、勉強は案外簡単だ。
問題は組織だ。作るべきか、やめるべきか。まだ答えは出ていない。
そんな時、若い女教師が俺に声をかけてきた。
(……誰だ?これまでのタイムリープで一度も見た記憶がない。そんな馬鹿な?)
それは、この五度目のタイムリープにおける、衝撃の出会いだった。
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