第33話「新たな子分たち」
#第33話「新たな子分たち」
俺は前回までのタイムリープと同様に、競馬で資金を稼いだ。
金の一部はやはり水川のフォローに充てたが、今回も必要以上に近づくつもりはない。深入りしすぎればまた同じ過ちを繰り返すだけだ。
そして再び格闘技教室にも通い始めた。ジムの講師は前回のタイムリープでお世話になった人だ。俺にとっては何度も手合わせをした感慨深い相手。
タイムリープするとそのお世話になった人と初対面になるのが少し妙な気分だった。もちろん、それは考えても仕方がないことだ。
思えばタイムリープを何度かした中でこの格闘技が一番楽しい。
自分の体が鍛えられていく、変わっていくという実感が心地いい。1ヵ月単位ぐらいで筋肉の違いや体の軽さの違いがはっきり分かる。
前回は特に最初は苦しさばかりだったが、今回は精神的に余裕がある分、上達も早い気がする。やはり、楽しいことは正義だ。
何て言ったらいいのだろう。知識がある分だけはずるなんだが、なんだかんだ言っても努力した分だけの成果が出てくるのがいい。そこにずるはないからな。
復讐するのも、競馬でお金を稼ぐのも、女を落とすのも言ってみれば知識があれば簡単で全部ずるだ。結果が分かっているからな。繰り返すと楽しみは薄れる。そう考えると俺は体を鍛えるのが向いているのかもしれない。
そうやって体を鍛え、並行して校内では前回と同様に喧嘩の仲裁を積極的に行った。やはり実践も必要だ。これも前回のタイムリープで学んだ。
そうして、今回はトラブルを収めた相手の中でまともそうなやつを仲間にならないかと誘った。これが今回の新しい試み。
変な話だが「一緒にのし上がろう」みたいな思ってもいないことを口にしていた。そうでもしないと人は付いてこないだろう。
また、仲間としてただ連れ歩くだけじゃ意味がない。弱いものが周りにいても足を引っ張られるだけだ。
仲間に引き入れた人間は俺が格闘技で学んだことを積極的に教え鍛えた。俺がいなくても自分の身をある程度は自分で守れる必要がある。もちろん俺の代わりにトラブルを収めてくれてもいい。そうすれば俺は楽ができる。
仲間の一人目は腕力のある若宮祐斗。喧嘩っ早いが根は素直で、飲み込みも早い。
二人目は切れ者の小宮海斗。喧嘩よりも情報収集や策を練るのが得意な頭脳派だ。
三人目は背が高く力強い安藤大吾。黙っていれば怖いが仲間には義理堅い。
まずは3人の仲間を作った。この3人を中心に仲間を広げていこう。
こいつらと一緒に、――俺は簡単には負けない組織を作るつもりだ。
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