第31話「四度目のタイムリープ」
#第31話「四度目のタイムリープ」
また高校1年の最初に戻ってきた……これで四回目のタイムリープだ。
目覚めた布団の感触、見慣れたカレンダーには「199X年 4月10日(火)」と出ている。
全部が既視感で埋め尽くされている。あの神様の言葉が思い出される。
「よかろう。“幸せに人生を終えられなければ”、その時また、高校1年生から何度でもやり直せるように手配しておこう。では、良き人生を、、、」
前回は幸せに生きたのに何故タイムリープしたのか?と疑問に思ったが今回は理由がはっきりしている。
(そりゃそうだ。俺は集団リンチされて死んだんだ、あれで幸せに死んだなんてとても言えない)
それはいいとして今回の4回目のタイムリープはどう生きるべきか?
俺の初めてのタイムループでは人を信じすぎた。佐藤を親友だと信じて裏切られ、ヤクザに殺された。
次の二度目のループでは恋に溺れた。水川を愛しすぎた。そして馬鹿なことに自分から命を落とした。
そして前回の三度目のタイムリープは、その前の二つの失敗を踏まえて感情を抑え、冷静に強さを求めた。格闘技で体も鍛え喧嘩で腕を試しかなり強くなった。
でも足りなかった。
集団に囲まれ、罠にかかり結局は一人では限界があった。
(個の力では組織に勝てない……そりゃ当然のことだ)
個の力があるだけでは駄目だ。自ずと限界が見えてくる。
孤独なままでは駄目――。
ちょっとしたことで命を落とす。
やはり組織を作るべきなのだろうか?
でも組織も面倒だ。守るべきものがあればそこで制約が出て最悪、命を落とすこともあり得るかもしれない。本当に組織が必要なのだろうか?それ以外に道はないのか?
まあこれは悩んでも仕方がないか。幸せに死ななかったら何度でもタイムリープできるのだから組織を作ることも試せばいいだろう。途中で嫌になったら軌道修正をしてもいい。
個の強さと、組織の強さを両立させる。それが次の選択としよう。
「今度こそ、幸せに生きてやる……!」
覚悟を噛みしめ、俺は制服の袖を握り締めた。
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