第23話「鍛える心と体」
#第23話「鍛える心と体」
タイムリープした1回目、2回目を振り返るとやっぱり、俺はなんとも弱かった。
体も精神面も弱い。
一回目のループではヤクザの一発で命を落とし、二回目では守るべき彼女すら守れなかった。肉体的な「力」、そして「精神力」が足りないという現実を痛感させられる。
「精神面」は冷静になることである程度は解決できそうだ。あとは心理学の勉強でもするか、、、これは随時考えていこう。
あと「体力」はもう物理的に鍛えるしかないよな。とりあえずジムにでも通うか?
「健全な精神は健全な肉体に宿る」なんて、前世で聞いた言葉をふと思い出す。まあ、ただの言い訳かもしれないが……体を鍛えるのは悪くない。
競馬で得る金を元手にすればジムに通うのは簡単だ。ただし単純なフィットネスジムのようなものは駄目だ。やはり格闘技系、対人で強くなりたい。
少なくとも1人対1人だったら完勝するぐらいの実力は付けたい。多数で囲まれても1点突破で逃げることができればいい。
ということで今回は総合格闘技系のジムに通うことにした。体力だけでなく実戦的な経験や技術も欲しかった。いざというときに逃げずに戦える強さがあれば、選択肢も増える。
「高校生で部活もやっていないのに格闘技?珍しいな」とトレーナーに笑われたが、気にしない。むしろこの若さで始めれば、吸収は早い。スタミナもある。何より今の俺には時間がある。
放課後、ジムに直行し、ミットを打った。
体中に痛みが走る。汗が吹き出す。筋肉が軋む。とにかくしんどい。特にスタートしてからしばらくは地獄だった。単純な体力作りだけでもきつい。
でも、しばらくすると心地よくなった。
「強くなる」って、こういうことなんだな。
自分の体を素早く自由に動かせる実感が湧いていった。体が軽くなったような気もする。50代の体ではこうはいかなかっただろう。若いうちに体力作りするのは貴重だ。
そうやって多少は強くなったつもりでいたが……
スパーリングすると全く歯が立たない。
相手のパンチやキックを全く避けれず、組んでは軽く体を入れられマットに叩きつけられる。押さえられすぐに息が上がって動けなくなる。あっさりと関節を決められタップせざるを得ない状況に。
それは女性相手でも同じだった。みんな強い。まだ下っ端だということを思い知らされる。先は長いな。
まずは朝夕のランニング、ジムでのトレーニングは毎日の日課にしよう。一気に強くなれるはずもないだろう。徐々に強くなればいい。
体を動かすことで、無駄な思考も消えていく気がした。水川のこと、佐々木のこと。全部、頭の隅に追いやられていく。これはいい。考えが煮詰まった時に一旦、リセットするためにも体を動かすことはメリットになる。
こうして俺は、冷静を保ちながらも少しずつ本当の意味での「自立」に向かい始めていた。誰にも頼らなくても生きていける。実力を付けて妨害をはねのける。まずはそこからだ。
あとは何らかの形で仲間が必要だな。金で縛るか?しかし裏切られる可能性がある。
友情?それは1回目のタイムリープで懲りた。
恋愛も仲間も適度な距離感が必要だ。これは今後も検討していく必要があるだろう。
まずは、強くなること。それが今の俺にできる最善の道だと信じて進んでいこう。
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