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50代ニート、タイムリープで高校生に!ざまぁ復讐して無双、彼女も金も自由も掴む!  作者: まめたろう
2章「繰り返す復讐と、新たな標的」

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19話「俺が、君の代わりに……」

#19話「俺が、君の代わりに……」


「あとで、読んでね」


学校からの帰り道、水川が小さな手紙を手渡してきた。

それはどこか寂しげな笑顔で――まるで別れを告げるような、そんな表情だった。


「なんだよ、急に」


声をかけても、水川は「じゃあね」とだけ言って背を向けた。

その歩みが、どこか儚く、弱々しく見えたのは気のせいだったのかもしれない。


家に戻ってから、俺は封を開けた。

中には、丁寧な字で綴られた手紙が入っていた。


『あなたと出会えて、本当に幸せでした。

こんな私を好きになってくれてありがとう。

でも、最近のあなたは、ずっと苦しそうだった。

私がそばにいるせいで、あなたが不幸になっている……それが私には何よりも怖い。』


『迷惑ばかりかけてごめんね。

弟は、親戚の家に引き取られることになりました。もう、安心です。だから私は――』


『私の役目は、終わりました。本当にありがとう』


(……まさか)


嫌な汗が背中を流れ落ちた。


『あなたのおかげで、笑える時間をもらえました。だから、もう十分です。……さようなら。』


立ち上がった瞬間、血の気が引いた。

手紙には、どこに行くとは書かれていなかった。

でも俺は、なぜか確信していた。


(屋上だ。あの場所しかない)


自転車を飛ばして学校に向かう。

鍵を乗り越え、校舎の中へ走り出した。


無我夢中だった。


屋上のドアを開けると、そこにいた。


フェンスの向こう側に立つ水川。

夜の風に髪が揺れ、スカートの裾がはためいている。

綺麗ではかなげな、、、俺が本気で好きになった水川。いや、見とれている場合ではない。


「やめろっ!」


俺は叫んだ。息が切れる。足が震える。


水川はこちらを見て、静かに微笑んだ。


「来ちゃったんだ……やっぱり」

「お前、何してんだよ……!」


「あなたを苦しめたくない。でも、きっと私とこのまま一緒にいたら、もっと辛くなる。私、あなたに無理させていたんだよね?私が死ねば全て解決するよ」


「違う、違うって……!」


俺は震える声で言った。

彼女の心がもう限界だったことに、俺は気づけなかった。


「じゃあ……どうすればいいの?」

「どうしても死にたいなら――」


俺は、フェンスに近づいた。無我夢中だった。

その選択が本当に良いのかもわからないが水川をとにかく救いたかった。


「俺も一緒に死ぬ」


「……え?」


「お前が死ぬなら、俺も死ぬ。だって、そうだろ?俺がお前を助けて、笑ってくれて……それで俺だけ残ってどうするんだよ」


「何を馬鹿なことを言っているの?……死ぬのは私だけでいい!」


おれは水川を抱き寄せて言った。


「だから、最後に一つだけ……お願いがある」


水川は、涙をこらえるように唇を噛んでいた。


「あなたの言うことなら……最後に何でも聞くよ。約束する」


「なら、何があっても――どんなに辛くても、絶対に生きてくれ」


水川の目が大きく見開かれた。


「なに、言って……」


「約束だよ、何があっても生きろよ、由梨ゆか、ありがとう」


そして、俺は自分だけを――フェンスの外へ投げ出した。


「いやっ!やだ、やめて!お願い!!!」


彼女の叫ぶ声が、夜の風にかき消された。


走馬灯のように時間がゆっくり流れていく、、、。


「俺は幸せだった。タイムリープさせてくれて神様もありがとう。あとは水川が幸せになってくれたらそれでいい」


そうして意識が途絶えた。


俺のタイムリープもこれで終わった、、、。










(……あれ?)


俺死んだはずでは、、、


次の瞬間、目を開けると天井が見えた。

ぼんやりとした蛍光灯の明かり、見慣れた天井の染み、聞こえるはずのない外の車の音。


(……まさか?またなのか?)


起き上がると、そこは見慣れた自分の部屋だった。

高校一年生の春。あの日、目覚めた、あの場所。

制服がベッドの端に雑に置かれ、カーテンの隙間から朝の光が差し込んでいる。


カレンダーを見た。するとカレンダーにはやはり「199X年 4月10日(火)」と表示されていた。


「なんで……だよ」


呟きが漏れる。


あの咄嗟の選択が正しかったのかどうかなんて分からない。


でも、水川を救って人生をやりきったはずだ。悔いなんて、ない。


あれが、俺の人生の最後で、最高の終わりだったはずだ。


それなのに。


(どうして、また……?)


契約は「幸せに生きられなければ再リープ」だった。


じゃあ、あれでもダメだったのか?

水川を守って死んだだけでは、足りなかったというのか?


「……クソッ!」


拳がベッドを叩く。


やり直しは、また始まるようだ。


なぜ戻されたのか、その意味も分からないままに——。


第二章 完結 次章へ

____________________

こうして彼の2回目のタイムリープが終わった。でも、ここでちょっと考えて欲しい。


あなたの学校でも不自然なカップルはいなかいだろうか?

学校を既に卒業した人は過去を振り返ってもいい。


どう考えても釣り合わないカップルがいるだろう。社会人ならともかく高校生ではあり得ないことだ。


他のパターンもある。幸せなはずの人が急に学校などで自殺。


それほど不自然なことはない。

そして、とって付けたような自殺の理由が添えられる。誰もが納得はしないが時間と共に忘れていく、、、。


そんな不自然な出来事、記憶があなたにもあるはずだ。

今の生活に忙しくて忘れてしまっているかもしれないね。ならば、もう一度よく思い出して欲しい。


ほら、あなたにも思い当たることはあるだろう。どう考えてもおかしい話が。


当然、タイムリープできるのは彼・黒崎だけではない。毎年、相当数のタイムリープがある。そうして未来から過去に戻った誰かが動いた可能性がある。


そう考えたら全ての辻褄が合うよね。


たから、、、学校で交流のない人から急に話しかけられたら、その人のタイムリープを疑った方がいいかもしれない。


注意してよく観察することをおすすめする。

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