表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50代ニート、タイムリープで高校生に!ざまぁ復讐して無双、彼女も金も自由も掴む!  作者: まめたろう
1章「50歳ニート、タイプリープで高校生1年生に」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/21

1話「本当に高校生にタイムリープした!」

#1話「本当に高校生にタイムリープした!」


目を覚ました瞬間、違和感が全身を包んだ。


天井が……低い。

布団の匂いが懐かしい。畳の部屋?

いや、違う。これは――昔の俺の部屋だ。

焦って起き上がり、鏡の前に立つ。そこに映っていたのは、色白で痩せた少年の姿だった。


「マジかよ……ほんとに、戻ってる……」


目の下のクマはない。腹もへこんでいて、髪もちゃんとある。

服は――ブカブカの学ラン。

そして肩痛も腰痛も関節痛もない。


学ラン。

この制服、間違いなく俺が通っていた高校のものだ。


机の上には、分厚い英単語帳と、紙の時刻表。

そしてカレンダーには「199X年 4月10日(火)」の文字。


俺が高校に入学した、その週だ。


「……本当に、戻ってきたのか」


神様の言葉が脳裏に浮かぶ。

「よかろう、タイムリープだな。ならば高校1年生からやり直せるように手配しよう」



50代で人生を諦めていた俺が、子どもを助けて死に――

あの不思議な空間で、神様と名乗る存在からタイムリープの機会を得た。

それが、現実になったのだ。


しかも記憶に間違いがなければ最後に付け足した条件もある。何らかの拍子に失敗しても再び高校1年生に戻れる。すでに勝ち確定だ。


よくあるタイムリープものだと「次は努力して頑張って成功してやる」「次こそは助ける!」なんて描写はあるが俺はそんなことをするつもりは全くないし、する必要もない。


バブル崩壊で株がFXが大きく動くことを知っている。仮想通貨で大儲けできることも知っている。努力など全く必要がない。誰も助けなくてもいい。俺だけの楽勝人生、金も女も自由にできる人生を生きてやる!



俺は学ランに袖を通し、鏡でネクタイの位置を直した。

この頃の俺は、いじめに怯えて登校するだけで精一杯だった。だが今は違う。

俺の中身は、何十年も人生を積み重ねてきたおっさんだ。


俺はここから楽勝な勝ち組人生を楽しむ。

ただしその前に復讐が必要だろう。いつも俺をいじめていたあいつらへの復讐だ。


頭の中ではすでにリベンジの準備はできてる。



家を出ると、空気が懐かしい。

朝の通学路、コンビニではなく“酒屋”が目立つ時代の景色。

スマホのない高校生たちは、制服姿で笑いながら自転車をこいでいた。


そして、校門が見えた。

赤茶けた鉄柵に、青い横断幕。

「ご入学おめでとうございます」の文字が、妙に眩しい。



昇降口で靴を履き替え、1年3組の教室に入る。

その瞬間――空気が変わった。



ざわっ、と視線が集まる。いや、刺さる感覚だ。


前の席には、イジメの主犯格《《柴田拓也》》。

筋肉質で坊主頭。無駄にガタイが良く、声もデカい。今も仲間と悪ふざけをして笑っていた。


「お、○○。ちゃんと来たか。今日は誰の机壊す?」


「はは、昨日はロッカー蹴ったらビビってたよな~」


軽口を叩きながら、もうひとりの標的《《岸本》》が笑う。

俺の目を見てニヤリと笑ったその瞬間――思い出した。


俺はこの笑顔に、心を何度も折られたんだった。


 


教師が入ってきた。


《《村井》》。この男も腐っていた。

柴田の親が地元の有力者だという理由で、何があっても柴田には指導を入れなかった。


「起立、礼、着席――。ああ、今日も元気だな、お前ら」


元気なのはてめぇだけだよ、と心の中で毒づいた。



そして、教室の後ろの席。

窓際に、静かに座っているのは――《《水川由梨》》。


俺が初めて本気で好きになった子だった。

当時の俺は、勇気を出して告白して、「気持ち悪い」とまで言われた。


でも今は、少し違う気持ちだ。

美人だけど、心が冷たいのを知っている。

その上で、どう向き合うかを決めればいい。


とりあえずの標的はこの4人

・柴田(いじめの主犯

・岸本(柴田の取り巻き

・村井(いじめを放置した教師

・水川(ひどい振り方をした女



授業中、柴田が前の席の佐藤の背中を鉛筆で突いた。

俺と同じく、昔から標的にされていた大人しい生徒だ。


「なあ、借りてた漫画どこやったんだよ?」

「返したって言ったじゃん……」

「言ってねーよ。じゃあ責任取れよなぁ? なんか買えよ」


小声で囁かれる脅し。

そして、教師はそれに気づかないふり。――あるいは、気づいてるけど放置。


懐かしい、でももう本当は二度と見たくなかった光景だ。

 


でも俺は、今までの俺じゃない。


これまでの50年で、腐るほど理不尽を見てきた。

けど今回は違う。俺には先が見えてる。


情報、経験、計画、そして――恨み。

全部ある。復讐の準備は、整っている。



俺は、ゆっくりとペンを握った。


まずは、柴田からだ。

そして村井、岸本、水川……順番に片付けてやる。



これは、50歳ニートの俺が“初めての人生”を取り戻すための最初の一歩だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ